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第三章 植物という名の命 石という名の子供
束の間
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1ヶ月あった国の色々な学びの場の休暇が残すところあと数日となっていた。
帰国した翌日もフォリーは別のメニューの食事を食べ、外出は極力減らすよう配慮されていた。
本人がすきを付いて脱け出さなければ。
ルーカスは隣国に行く前にだいぶ書類を片付けてあったこともあり、妹に付き添うという免罪符を堂々と掲げ、のんびり過ごしていた。
いや、のんびりしてる場合じゃなくて、アレについてまだ話してなかった。
そう。アレ。隠し部屋から一時的にクトニオスの部屋へ移動させた。隣国で入れ代わりでクトニオスが帰る際、頼んでおいた。
ちょっとお前のところで世話しておいてね。
と。
フォリーに話すタイミングがなかったな。
だが昨日帰国したばかりで、今日説明するのも気が引ける。
あの緑のトゲトゲ。今更ながら、小さい頃のアレックスが、トゲうさぎと呼び名をつけたのも解る気がする。
【トゲうさぎ】
生息地は意外と広範囲で色んな国に何種類かいる。ふわふわでもふもふしたくなるような細くて柔らかな毛並みの小型のうさぎ。どのくらい小型かというと、大人の手のひらサイズ。
飼うに至っての注意点。トゲうさぎは怒ると細い毛が何本か束になって逆立ち、針のようにツンツン硬くなって威嚇する。結構痛い。そして普通のうさぎのような繁殖力はないのでネズミ算式に増えることはない。
ジョーンズとジョシュア、2人のレテリスのせいで、ペットにした覚えもないトゲうさぎが西も東も庭をウロチョロしてることがある。
*
「フォリー、調子はどう?」
「・・・特に変わったことはないかな。心配かけてごめんなさい、兄様。今日の夕食から食事の内容変えていくって聞いたから、明後日には皆と同じ食事メニューだと思う。」
「そうか。順調なら良かった。ところでね、フォリー。ちょっと説明しなきゃいけないことがあるのだけど。あ、いや、トラブルではないよ・・・多分?」
「兄様、最後の疑問形は何?」
「いや、ごめん。トラブルではないと断言する。でも何か起きてるかも知れない。急ぎではないから、明日か明後日教えるよ。」
その頃、隣国ファイアルでは王のところへあるものが届けられた。城の地下の事件の後の掃除でみつかったとのこと。
「これは・・・・・ファイアルというより、ティラードに渡したほうがいいだろう。
余計なことをして光の涙事件みたいなのがここで起きても面倒だ。少なくともうちと違って、ティラードはこれの扱いをわかってるだろうから。」
王の手元には届けられた緑色の石があった。
*
クトニオスは預かった鉢の観察絵日記をつけていた。ちなみに絵日記の指示をルーカスは出してない。単なるクトニオスの趣味の範囲。
突然様子が変わったのだとルーカスは言っていた。
以前、ちらっと見たことはあったし、確かに形が変わってる気がするが、単に植物が成長したのではと突っ込みたい気持ちをクトニオスは抱えていた。
一見、平和な日常。日々の中で大なり小なり何かが起きていたとしても。
でも、時は前へ進んでいく。その道が平坦な道だなんて誰も言ってない。
帰国した翌日もフォリーは別のメニューの食事を食べ、外出は極力減らすよう配慮されていた。
本人がすきを付いて脱け出さなければ。
ルーカスは隣国に行く前にだいぶ書類を片付けてあったこともあり、妹に付き添うという免罪符を堂々と掲げ、のんびり過ごしていた。
いや、のんびりしてる場合じゃなくて、アレについてまだ話してなかった。
そう。アレ。隠し部屋から一時的にクトニオスの部屋へ移動させた。隣国で入れ代わりでクトニオスが帰る際、頼んでおいた。
ちょっとお前のところで世話しておいてね。
と。
フォリーに話すタイミングがなかったな。
だが昨日帰国したばかりで、今日説明するのも気が引ける。
あの緑のトゲトゲ。今更ながら、小さい頃のアレックスが、トゲうさぎと呼び名をつけたのも解る気がする。
【トゲうさぎ】
生息地は意外と広範囲で色んな国に何種類かいる。ふわふわでもふもふしたくなるような細くて柔らかな毛並みの小型のうさぎ。どのくらい小型かというと、大人の手のひらサイズ。
飼うに至っての注意点。トゲうさぎは怒ると細い毛が何本か束になって逆立ち、針のようにツンツン硬くなって威嚇する。結構痛い。そして普通のうさぎのような繁殖力はないのでネズミ算式に増えることはない。
ジョーンズとジョシュア、2人のレテリスのせいで、ペットにした覚えもないトゲうさぎが西も東も庭をウロチョロしてることがある。
*
「フォリー、調子はどう?」
「・・・特に変わったことはないかな。心配かけてごめんなさい、兄様。今日の夕食から食事の内容変えていくって聞いたから、明後日には皆と同じ食事メニューだと思う。」
「そうか。順調なら良かった。ところでね、フォリー。ちょっと説明しなきゃいけないことがあるのだけど。あ、いや、トラブルではないよ・・・多分?」
「兄様、最後の疑問形は何?」
「いや、ごめん。トラブルではないと断言する。でも何か起きてるかも知れない。急ぎではないから、明日か明後日教えるよ。」
その頃、隣国ファイアルでは王のところへあるものが届けられた。城の地下の事件の後の掃除でみつかったとのこと。
「これは・・・・・ファイアルというより、ティラードに渡したほうがいいだろう。
余計なことをして光の涙事件みたいなのがここで起きても面倒だ。少なくともうちと違って、ティラードはこれの扱いをわかってるだろうから。」
王の手元には届けられた緑色の石があった。
*
クトニオスは預かった鉢の観察絵日記をつけていた。ちなみに絵日記の指示をルーカスは出してない。単なるクトニオスの趣味の範囲。
突然様子が変わったのだとルーカスは言っていた。
以前、ちらっと見たことはあったし、確かに形が変わってる気がするが、単に植物が成長したのではと突っ込みたい気持ちをクトニオスは抱えていた。
一見、平和な日常。日々の中で大なり小なり何かが起きていたとしても。
でも、時は前へ進んでいく。その道が平坦な道だなんて誰も言ってない。
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