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第四章 緑石の力に潜む意思
緑石は家族の一員①
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「いらっしゃい。2人ともと。」
ルーカスとフォリーがコミヒの屋敷の前に到着すると、気配を察したのか、コミヒ本人が出迎えた。
「郵便等ではなく、魔法伝達を使ってきたから、余程気になるのね。相談事が。わざわざ転移まで使って。」
「すみません、フォリーが元に戻ったことは公表してますが、解決してないことが色々で、できるだけ今は周囲からフォリーに目が向かないようにしてまして。こいつもまだ、万全でないので。」
ルーカスが答える。
「そうね、感情の抑制もない分、感情コントロールが不安定。アレックスのように力のコントロールも今は不安定かもね。さぁ、入りなさい2人とも。」
*
コミヒの前に石が3個置かれた。1つは二王と魔塔の許可を得て借りたもの。1つは雫型。そして、生まれたもの。
「1つは私も見たことがあるわ。魔塔の壊れた原因の石ね。実は昔、頼まれてその石の過去を視る事を試みたの。でも、不自然な位、何も視えなかったの。まさにド沈黙的な。」
「・・・何も、視えなかった?」
フォリーが小さな声で呟く。
「この雫の形のものはどこから?」
コミヒが質問する。
「ファイアルです。この間、私達が帰国したあとに、クリスタルを開放した現場から見つかったとのことでこちらに届けられました。ティラードのほうが扱い慣れてるだろうとのことで。」
ルーカスが答える。
「成程ね。では、あと1つはどこから?」
フォリーが最後の質問に答える。
「昔、アレックスと私が保護した植物から生まれました。植物の存在は数名しか知りません。」
「植物?保護?しかも植物から石が生まれた?」
「はい。生まれたとしか・・・。そしてそれぞれの石にまつわる過去がしれたらと思いまして。ただ、この間コミヒ様は危険な目にあいました。」
「フォリー、顔に何故か傷を負っただけよ?私もちょっとびっくりしたけど。」
「でも、今までになかった事なのでしょう?黒いモヤがもし石と関係していたら、また同じ事が。」
「フォリー、この緑石に悪い何かを感じるの?」
「いいえ。邪悪とは思えません。」
「フォルガイア、石から何かを感じとる貴方が邪悪と思わない物を悪い物と思いたいの?」
「コミヒ様、申し訳ありません。フォリーはまだ」
「貴方は少し黙ってなさい、ルーカス。ここは妹を庇うべき場面ではないわよ。
フォリー、体調が万全でないのは承知の上よ。何か起きるかもしれない覚悟で相談に来たのよね?わざわざお願いにきておきながら、やっぱりやめると言うのかしら?」
「いいえ。失礼ながらコミヒ様を巻き込む事を理解した上で来ました。それなのに、いざとなると・・・。自分で声をかけて自分で流れを止めようとする。コミヒ様、大変失礼を、しました・・・石にも失礼でした。」
「フォリー、王家の者として周囲に被害が起きるかもしれない可能性を、忘れずに頭の中に入れておくことはいいことよ。でもね、時に被害がでることが予測できても判断しなくてはならないこともある。この場合もそう。石をこれ以上あやふやにすべきでないと思ったのならば、そう判断したのならば、頼りなさい。」
「はい・・・以後気をつけます。」
「ルーカス。あなたもよ。ティラードにとって貴方達は全員跡継ぎであることが、逆に自分たちで、なんとかしようとしてしまうのかもしれない。でも、国民も家族よ。国民が何かあったとき普段王家を頼るならば、いざとなった時、逆に国民を頼りなさい。ティラードが信頼関係の厚い王家と国民であることはわかってるでしょう?国民に水くさいというセリフを言わせない事。ましてや普段、身分の差は抜きにして共に生活し、共に国を護ってる。」
「はい。肝に銘じます。」
「さ、堅苦しい話はここまで。とりあえず、フォリー、今、石たちはどんな感じかしら?」
コミヒに言われ、フォリーは石に意識を向けた。
ルーカスとフォリーがコミヒの屋敷の前に到着すると、気配を察したのか、コミヒ本人が出迎えた。
「郵便等ではなく、魔法伝達を使ってきたから、余程気になるのね。相談事が。わざわざ転移まで使って。」
「すみません、フォリーが元に戻ったことは公表してますが、解決してないことが色々で、できるだけ今は周囲からフォリーに目が向かないようにしてまして。こいつもまだ、万全でないので。」
ルーカスが答える。
「そうね、感情の抑制もない分、感情コントロールが不安定。アレックスのように力のコントロールも今は不安定かもね。さぁ、入りなさい2人とも。」
*
コミヒの前に石が3個置かれた。1つは二王と魔塔の許可を得て借りたもの。1つは雫型。そして、生まれたもの。
「1つは私も見たことがあるわ。魔塔の壊れた原因の石ね。実は昔、頼まれてその石の過去を視る事を試みたの。でも、不自然な位、何も視えなかったの。まさにド沈黙的な。」
「・・・何も、視えなかった?」
フォリーが小さな声で呟く。
「この雫の形のものはどこから?」
コミヒが質問する。
「ファイアルです。この間、私達が帰国したあとに、クリスタルを開放した現場から見つかったとのことでこちらに届けられました。ティラードのほうが扱い慣れてるだろうとのことで。」
ルーカスが答える。
「成程ね。では、あと1つはどこから?」
フォリーが最後の質問に答える。
「昔、アレックスと私が保護した植物から生まれました。植物の存在は数名しか知りません。」
「植物?保護?しかも植物から石が生まれた?」
「はい。生まれたとしか・・・。そしてそれぞれの石にまつわる過去がしれたらと思いまして。ただ、この間コミヒ様は危険な目にあいました。」
「フォリー、顔に何故か傷を負っただけよ?私もちょっとびっくりしたけど。」
「でも、今までになかった事なのでしょう?黒いモヤがもし石と関係していたら、また同じ事が。」
「フォリー、この緑石に悪い何かを感じるの?」
「いいえ。邪悪とは思えません。」
「フォルガイア、石から何かを感じとる貴方が邪悪と思わない物を悪い物と思いたいの?」
「コミヒ様、申し訳ありません。フォリーはまだ」
「貴方は少し黙ってなさい、ルーカス。ここは妹を庇うべき場面ではないわよ。
フォリー、体調が万全でないのは承知の上よ。何か起きるかもしれない覚悟で相談に来たのよね?わざわざお願いにきておきながら、やっぱりやめると言うのかしら?」
「いいえ。失礼ながらコミヒ様を巻き込む事を理解した上で来ました。それなのに、いざとなると・・・。自分で声をかけて自分で流れを止めようとする。コミヒ様、大変失礼を、しました・・・石にも失礼でした。」
「フォリー、王家の者として周囲に被害が起きるかもしれない可能性を、忘れずに頭の中に入れておくことはいいことよ。でもね、時に被害がでることが予測できても判断しなくてはならないこともある。この場合もそう。石をこれ以上あやふやにすべきでないと思ったのならば、そう判断したのならば、頼りなさい。」
「はい・・・以後気をつけます。」
「ルーカス。あなたもよ。ティラードにとって貴方達は全員跡継ぎであることが、逆に自分たちで、なんとかしようとしてしまうのかもしれない。でも、国民も家族よ。国民が何かあったとき普段王家を頼るならば、いざとなった時、逆に国民を頼りなさい。ティラードが信頼関係の厚い王家と国民であることはわかってるでしょう?国民に水くさいというセリフを言わせない事。ましてや普段、身分の差は抜きにして共に生活し、共に国を護ってる。」
「はい。肝に銘じます。」
「さ、堅苦しい話はここまで。とりあえず、フォリー、今、石たちはどんな感じかしら?」
コミヒに言われ、フォリーは石に意識を向けた。
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