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第五章 闇の胎動と2つの王家
ティラーディスとティラードル
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ティラードの場所には様々な不思議や謎がある。初代の2人の王が王となる前から住み着いた場所。2人がこの場を選んだのか、それともこの場所が2人を呼んだのかは恐らく誰にもわからない。
現在は東王に
カイルス・リアム・ティラードル・フィオギューブ・ティラーディス
西王に
アーバス・ノア・ティラーディス・フェオギューブ・ティラードル
そして家名であるティラーディスとティラードルの呼び名は元々は初代の2人の名前だった。
彼らの家名は不明。
記録によれば2人は家族。実際は血の繋がりはなく、兄弟として育ったとある。彼らの親については不明。2人が父について気にかけていたような様子が第三者の手記と思われる記録にある。そこから推測されるのは彼らに父と呼ばれる者がいたということのみ。
代々2つの王家は上手く国をまとめていた。お互い仲がよいが、逆にお互いの観察者でもある。相棒が間違いを起こさないように。
もし2人の王が間違いを起こそうとすればそこに、第三の目、国民が加わり、指摘する。
もっとも、過去から今現在も仲良し王家と国民にそのような事態は起きていない。
始祖2人の強い思いが、教えが反映された国。
そこにある名もなき石の棺は誰なのか。棺に関する記録は元々あったのか、紛失したのか、故意に消されたのか、今となっては誰にもわからない。
『誰なのか』の答えは動き出した歯車とともにいずれ知る時がくる。その時の何らかの犠牲は・・・?
*
コミヒが2王にセステオの件を伝えた2日後、コミヒは東の屋敷に姿をみせていた。ちなみに、捕獲された東王の兄は東の城で1ヶ月限定で書類に追われている。彼は冒険者気質が強くでており、すぐ謎解きに行きたがるため、国不在が多い。たまに捕獲されて仕事を手伝う状況。
「こんにちは、セステオ。」
「コミヒ様、こんにちは。」
今日も年上が萌え萌えになる笑顔を浮かべるセステオ。だが、声に元気はない。
「どうしたの?何か悩み事?」
コミヒがそう言うと、途端にセステオの顔から笑顔が消える。
「僕、姉様に嫌われてしまったかもしれません。」
「え?」
セステオはフォリーと面会した時のことをコミヒに話す。
「大丈夫よ、セステオ。嫌われてなんかいない。誰でも一人になりたい時があるの。今度フォリーに会う時はそんな顔しないで貴方の素敵な笑顔をみせてあげなさい。」
コミヒは優しくセステオに話す。だが、心に何か引っかかった。フォリーがセステオを避けるような動作をしたようだが、フォリー本人はそれを意識していたのか?無意識下で?
恐らくセステオにとっては自分に対する、初めての姉の戸惑いをみたのであろう。
気絶する前の思い出したくないとフォリーが言っていたこと。それはセステオが関係してる?
ならばセステオに過去視の協力を求めたのは正解かもしれない。
コミヒはそう考え、少し目を閉じた。
視てしまえば、私は後悔するのかしら?
それとも・・・・・?
現在は東王に
カイルス・リアム・ティラードル・フィオギューブ・ティラーディス
西王に
アーバス・ノア・ティラーディス・フェオギューブ・ティラードル
そして家名であるティラーディスとティラードルの呼び名は元々は初代の2人の名前だった。
彼らの家名は不明。
記録によれば2人は家族。実際は血の繋がりはなく、兄弟として育ったとある。彼らの親については不明。2人が父について気にかけていたような様子が第三者の手記と思われる記録にある。そこから推測されるのは彼らに父と呼ばれる者がいたということのみ。
代々2つの王家は上手く国をまとめていた。お互い仲がよいが、逆にお互いの観察者でもある。相棒が間違いを起こさないように。
もし2人の王が間違いを起こそうとすればそこに、第三の目、国民が加わり、指摘する。
もっとも、過去から今現在も仲良し王家と国民にそのような事態は起きていない。
始祖2人の強い思いが、教えが反映された国。
そこにある名もなき石の棺は誰なのか。棺に関する記録は元々あったのか、紛失したのか、故意に消されたのか、今となっては誰にもわからない。
『誰なのか』の答えは動き出した歯車とともにいずれ知る時がくる。その時の何らかの犠牲は・・・?
*
コミヒが2王にセステオの件を伝えた2日後、コミヒは東の屋敷に姿をみせていた。ちなみに、捕獲された東王の兄は東の城で1ヶ月限定で書類に追われている。彼は冒険者気質が強くでており、すぐ謎解きに行きたがるため、国不在が多い。たまに捕獲されて仕事を手伝う状況。
「こんにちは、セステオ。」
「コミヒ様、こんにちは。」
今日も年上が萌え萌えになる笑顔を浮かべるセステオ。だが、声に元気はない。
「どうしたの?何か悩み事?」
コミヒがそう言うと、途端にセステオの顔から笑顔が消える。
「僕、姉様に嫌われてしまったかもしれません。」
「え?」
セステオはフォリーと面会した時のことをコミヒに話す。
「大丈夫よ、セステオ。嫌われてなんかいない。誰でも一人になりたい時があるの。今度フォリーに会う時はそんな顔しないで貴方の素敵な笑顔をみせてあげなさい。」
コミヒは優しくセステオに話す。だが、心に何か引っかかった。フォリーがセステオを避けるような動作をしたようだが、フォリー本人はそれを意識していたのか?無意識下で?
恐らくセステオにとっては自分に対する、初めての姉の戸惑いをみたのであろう。
気絶する前の思い出したくないとフォリーが言っていたこと。それはセステオが関係してる?
ならばセステオに過去視の協力を求めたのは正解かもしれない。
コミヒはそう考え、少し目を閉じた。
視てしまえば、私は後悔するのかしら?
それとも・・・・・?
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