願いを持ちしはじまりの緑石

御伽夢見

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第六章 ゲート

墓所から通じる世界

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 「え?墓所?
もしかして君達と会ったあそこのことかい?」

 フォリーの話にアーロンは聞き直した。

 「はい。どうしてもあそこが気になるのです。浮遊霊みたいな時もそうだけれど、実体の今もあそこに私達は姿を現しました。何かありそうなのです。勿論、貴方からすればお父上が眠る場所でもあるわけですから。」

 フォリーに続いてアレックスも会話に参加する。
 「言われてみれば、フォリー、確かにあそこの地は何かを呼んでるような力を感じる。何か判明すれば腕を届ける事も可能かもしれない。」

 「腕を届ける?」

 アーロンが呟く。

 「お父上の体の一部が完全に欠けてませんでした?私達は彼の腕だったと認識してますが。」

 「・・確かに欠けていたね。それでなくてもあちこち千切れかかっていたのに、完全に片腕は失われていた。もしかして、その腕?」

 「はい。〘名もなき人の腕〙として埋葬されてます。でも、還す場所が判明したのなら本来の場所に届けるべきだと思います。」

 アレックスが答えた。

 「それならば早速向かってみようか。ちょっと待ってて。愛する奥方に外出すると伝えてくるよ。」





 「?」

 アーロンが離れて直ぐに、フォリーは石の変化に気がついた。

 「どうしたの?フォリー。」

 「また石が熱をもってきたの。やはりあそこに何かあるのかしら?」
 

パタパタとアーロンが戻ってきた。


 「お待たせしました。さぁ二人とも行ってみよう。」





 墓所が近付くにつれ、小さな石はよりはっきり熱を持ち始める。まるで体温のように。

 だが、石は語らない。

 墓所の中に入り、問題の墓のところに近寄ると3人は黙祷を捧げた。

 その時何か・・がフォリーを呼んだような気がして思わず顔をあげ、周囲を見渡す。

 「どうしたの?フォリー。」

 「今誰か・・・気のせい?」

 『気のせいじゃないよ、こっち!フォリー、アレックス!』

 3人は驚いて佇んだ。

 
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