思春期男子

misaka

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2 埜谷の悩み01

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「ごめんねーー!待たせた!」

埜谷が走ってくる。

「リア充め。」
「リア充が。」

俺等は精一杯の恨みを言葉でぶつける。

「え?」
「付き合ったんだろ?」
「誰が?」
「え?お前」
「あー。断ったよ。」

「「えぇ!?また!?」」

「そんなに驚く?てかもうこんな時間だ!依と仗(よりとよる)がまってる!!」

埜谷は前も、その前もそうだった。
前の子はそこそこ可愛くて人気の子だったのにフッてしまった。そしてすぐに話題を変えたがる。

「「…泊まるしかねぇな」」

綾と考えることが同じで良かった。
そして埜谷を追いかける。

「埜谷ぁー!今日泊まっていー?明日土曜だし!」
「俺もー泊まっていー?」
「えぇー!?うーん。母さんに聞いてみるからまってて!」
と走りつつも電話をかける。
埜谷は結構金持ちでマンションの15階に住んでいる。埜谷が振り返る。

「一応いいよって言われた!!!てかどうしたのさ、急に。」
「いや、べっつにー?な、綾」
「お、う!」

「…まぁ…なんでもいいけどさぁ。」

少し不満そうな埜谷を横目に俺達も両親に連絡を入れ泊まることにした。

***

「お兄ちゃぁぁぁん!!」

埜谷が家のドアを開くと中から大声で叫びながら小さい女の子が走ってきた。
俺と羚はびっくりして少し引いた。

「うっ!…よ…依。ただいま。」

埜谷は物理的なダメージがあったのか、苦しそうだ。

「おかえりー!あ、いらっしゃい綾介君、羚君。」

女の子の後から埜谷のお母さんが顔をだす。俺達は少し頭を下げる。

「よし、入って?二人とも。」

埜谷は笑ってこっちを向く。俺達は静かに入ることにした。

***

「お兄ちゃんの友達なの?」

依が綾と羚の近くに行って聞く。
仗は依を少しかばうような位置に居て2人をじっと見ている。

あぁ…仗は知らない人が来て驚いてるんだなぁ。なんて親みたいな考えで4人を見ていたら羚が口を開いた。

「俺はね、埜谷のヒーローだよ?」

なんてくだらない嘘をつくと仗は一気に目を輝かせた。その目の輝きときたら。

「…ひーろぉ…。」
と小さな声で言った後羚の近くに行って話し始めた。

「依ちゃんひーろぉ好きじゃない…」
なんて残された依が言うものだから綾は焦って「わっ、私はプリキュア!!((裏声」と声を出す。それを聞いて依は嬉しくなったのか綾を引っ張って依と仗の部屋に走っていった。

「依ー!仗!2人はお兄ちゃんの友達でもあるんだからなぁ!!迷惑はかけるなよー。」

あ、今のは結構お兄ちゃんぽかったかもしれない。なんてくだらないことを考えた。

「あぁぁぁい!!」
依と仗の部屋から依と綾(裏声)の声が聞こえた。
「ぁーぃ。。」
近くから小さな声が聞こえた。
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