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二章 オッサン少女、弟にも喧嘩を売られたようです。
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シルビアの皆への顔見せはすんなりと終わった。
前もってオヤジ様が話を通していたようでみんな笑顔でシルビアを受け入れてくれた。
そして今は夕御飯を食べた後にレーベと一緒に風呂に入っている所だ。
[ねえたん、シルビアやさしいねー。]
[そうね。優しい人ね!]
何気無い会話をしている最中に不意に風呂場のドアが開く。
開いたドアの方向を見ると湯煙の中、一糸纏わぬシルビアがいた。
[奥様にお風呂にどうぞと言われたのですがご主人と一緒のお湯を共にしても良いのでしょうか?]
[い、良いんじゃ無いですかね!?]
急な事で声が上づる。
シルビアの裸をジロジロと見てはいけないとは思いながらも見てしまう。
むー、今の俺よりも胸があるって当たり前か。
俺はどうやら成長が遅いもしくは止まっているらしいからな。
胸はそんなに大きくないがスレンダーで良いスタイルだな!
つうか足長!
そんなことを考えているとシルビアが胸を隠しながら[...あまり見られると恥ずかしいです...。それにスタイルもあまり良くは無い方ですから...。]と恥ずかしそうにしながらもじもじしている姿は破壊力抜群だ!!
...あんたのスタイルが良くなかったら俺なんて今の体型は寸胴スッテンテンの絶壁滑走路だぞ!
[だいじょうぶだよ、シルビア!かあさまより小さいけど、ねえたんより大きいよ!?]
弟が爆弾発言をする。
[レーベ....なんと言うか小さくてごめんなさい...]
俺がそう言うと何とも言えない雰囲気になってしまった。
[と、取り敢えず一緒に体を洗いましょう!]
[そ、そうですね!]
体を洗い終わり3人で湯船に浸かっているとシルビアが俺の顔をまじまじと見てくる。
ええ、そうですともどうせ今の俺はキャラメイクに失敗したクリーチャですよ!!
[シルビアさん、そんなに顔を見ないで下さい...]
俺にそう言われ、はっとした顔になりシルビアが謝ってくる。
[すみません。見とれてしまってました。]
[ねえたんはびじんさんだよ!?ぼくがおっきくなったらおよめさんにしてあげる!]
屈託の無い笑顔で我が弟がそう慰めてくれる。
良いやつだな我が弟よ...
俺が渇いた笑いを浮かべているとシルビアから念話が飛んできた。
(お風呂から出た後で今日念話されてた方とのお話は宜しいでしょうか?)
その答えにシルビアに向かって頷くと、少し真剣な顔になった後で笑顔に変わる。
風呂から出た後、レーベの体を拭いてあげたりした後で俺とシルビアは連れだって俺の部屋へと行く。
[ここが私の部屋です。どうぞお入りください。]
ドアを開けてシルビアを部屋の中へと案内する。
[ここが...沢山の本があるのですね!!]
オヤジ様の書斎から借りて来た本や自分で買った魔導具の専門書などが俺の部屋にはたくさんある。
知識は宝だからな。
[そこのベットに座っていて下さい。今呼びますので。]
リーザを念話で呼び出すと、暫くの後にドアの方から来たことを知らせるように爪で引っ掻くが聞こえた。
ドアを開けてリーザを中に入れる。
[リーザ、どうやらシルビアにはバレてしまっているようですよ?]
俺の言葉を聞きリーザが一息ため息をつくと[我はお前達がエトルと呼んでいる主神エストワール様の配下、リーザである。ハイエルフの娘よ!我に何か用でもあるのか?]と俺と初めて会ったときのように尊大な喋り方で名乗る。
[やはり、あなたは神の使いなのですね!と言うことはジュエルはエトル様でいらっしゃるのですか!?]
リーザが頭を振りそれを否定する。
[違う、ジュエルはエストワール様ではない。エストワール様の御友人だ。我はエストワール様からジュエルの守護を仰せつかっている。]
うん。物は言い様だな!まあ、エストワールから捨てられたとは言えないか...
途中からリーザとシルビアは念話で会話を始めた。
俺は専門書でも読んでるか。
暫く本を読んでいたのだがふと思い出す。
[そう言えば今日のお昼にお会いしたあの男の子はトルステンさんのお店の方ですか?]
俺の質問にシルビアがリーザとの念話を辞め、答える。
[あの子は私と同じ奴隷です。この世界の言語が喋れないので殺処分にされそうだったようでトルステン様がお助けになられたそうですよ。]
うーん、確かに言葉が通じないと意思の疎通が出来ないからな...
一応俺と元同郷だしどうにかできないものか...そうだ!!シルビアのように俺が雇えば良いんじゃないか!
[あの人をシルビアさんと同じ様に私が雇えませんかね!?]
シルビアは目を伏せゆっくりと左右に首を振る。
[無理でしょう。まず男ではダグラス様が承知しないでしょうね。それにトルステン様も同様です。あなた以外ならば承知なされたでしょうが...。私もハイエルフである以上に女性であることでお二方からあなたの側に居ることを許された様なものですから。]
[そうなのですか...、ではどうにも出来なさそうですね。]
[しかしあの子もトルステン様の所にいる限りは大丈夫でしょう。あのお方は商人としては厳しいお方ですが人間としてはとても良い方なので。]
それなら仕方ねえな、トルステンに任してる方が一番良さそうだ。
3人で会話をしていると夜もだいぶ更けてきた。そろそろ寝るかっとそう言えばシルビアのベッドがまだ用意出来てないんだよな。
[そろそろ私は眠ろうと思っているのですがシルビアさんはそのベッドを使って下さい。私はリビングのソファーで眠るので。]
俺の言葉を聞きシルビアが慌て出す。
[私にベッドなどとんでもないことです!!!トルステン様の所でも私達奴隷は床で寝ていました。上に掛けるものを貰えるだけでも幸せな事なのですよ!?私は床で眠るのでどうぞお気にせずに。]
気にするわ!!!流石にそれはイカン!
[それは駄目ですよ!!分かりました。これは命令です!!このベッドでシルビアさんは眠って下さい!!]
[....命令ならばそれに従います。しかしながら私はあなたの身の回りのお世話をするためにいます。ですからあなたもこの部屋で眠って下さい!]
くっ、おそらくこれがシルビアの最大の譲歩か。仕方ねえな、この部屋のソファーで寝るか...
[....わかりました。私はそこのソファーで寝ます。]
シルビアが笑顔になり、眠る準備を始める。
リーザはシルビアと一緒にベッドで寝るらしい。....裏切り者め。
明かりの魔導具を消しシルビアとリーザに声を掛ける。
[皆さん、お休みなさい。]
久々だなベッドで以外で寝るのは....
前もってオヤジ様が話を通していたようでみんな笑顔でシルビアを受け入れてくれた。
そして今は夕御飯を食べた後にレーベと一緒に風呂に入っている所だ。
[ねえたん、シルビアやさしいねー。]
[そうね。優しい人ね!]
何気無い会話をしている最中に不意に風呂場のドアが開く。
開いたドアの方向を見ると湯煙の中、一糸纏わぬシルビアがいた。
[奥様にお風呂にどうぞと言われたのですがご主人と一緒のお湯を共にしても良いのでしょうか?]
[い、良いんじゃ無いですかね!?]
急な事で声が上づる。
シルビアの裸をジロジロと見てはいけないとは思いながらも見てしまう。
むー、今の俺よりも胸があるって当たり前か。
俺はどうやら成長が遅いもしくは止まっているらしいからな。
胸はそんなに大きくないがスレンダーで良いスタイルだな!
つうか足長!
そんなことを考えているとシルビアが胸を隠しながら[...あまり見られると恥ずかしいです...。それにスタイルもあまり良くは無い方ですから...。]と恥ずかしそうにしながらもじもじしている姿は破壊力抜群だ!!
...あんたのスタイルが良くなかったら俺なんて今の体型は寸胴スッテンテンの絶壁滑走路だぞ!
[だいじょうぶだよ、シルビア!かあさまより小さいけど、ねえたんより大きいよ!?]
弟が爆弾発言をする。
[レーベ....なんと言うか小さくてごめんなさい...]
俺がそう言うと何とも言えない雰囲気になってしまった。
[と、取り敢えず一緒に体を洗いましょう!]
[そ、そうですね!]
体を洗い終わり3人で湯船に浸かっているとシルビアが俺の顔をまじまじと見てくる。
ええ、そうですともどうせ今の俺はキャラメイクに失敗したクリーチャですよ!!
[シルビアさん、そんなに顔を見ないで下さい...]
俺にそう言われ、はっとした顔になりシルビアが謝ってくる。
[すみません。見とれてしまってました。]
[ねえたんはびじんさんだよ!?ぼくがおっきくなったらおよめさんにしてあげる!]
屈託の無い笑顔で我が弟がそう慰めてくれる。
良いやつだな我が弟よ...
俺が渇いた笑いを浮かべているとシルビアから念話が飛んできた。
(お風呂から出た後で今日念話されてた方とのお話は宜しいでしょうか?)
その答えにシルビアに向かって頷くと、少し真剣な顔になった後で笑顔に変わる。
風呂から出た後、レーベの体を拭いてあげたりした後で俺とシルビアは連れだって俺の部屋へと行く。
[ここが私の部屋です。どうぞお入りください。]
ドアを開けてシルビアを部屋の中へと案内する。
[ここが...沢山の本があるのですね!!]
オヤジ様の書斎から借りて来た本や自分で買った魔導具の専門書などが俺の部屋にはたくさんある。
知識は宝だからな。
[そこのベットに座っていて下さい。今呼びますので。]
リーザを念話で呼び出すと、暫くの後にドアの方から来たことを知らせるように爪で引っ掻くが聞こえた。
ドアを開けてリーザを中に入れる。
[リーザ、どうやらシルビアにはバレてしまっているようですよ?]
俺の言葉を聞きリーザが一息ため息をつくと[我はお前達がエトルと呼んでいる主神エストワール様の配下、リーザである。ハイエルフの娘よ!我に何か用でもあるのか?]と俺と初めて会ったときのように尊大な喋り方で名乗る。
[やはり、あなたは神の使いなのですね!と言うことはジュエルはエトル様でいらっしゃるのですか!?]
リーザが頭を振りそれを否定する。
[違う、ジュエルはエストワール様ではない。エストワール様の御友人だ。我はエストワール様からジュエルの守護を仰せつかっている。]
うん。物は言い様だな!まあ、エストワールから捨てられたとは言えないか...
途中からリーザとシルビアは念話で会話を始めた。
俺は専門書でも読んでるか。
暫く本を読んでいたのだがふと思い出す。
[そう言えば今日のお昼にお会いしたあの男の子はトルステンさんのお店の方ですか?]
俺の質問にシルビアがリーザとの念話を辞め、答える。
[あの子は私と同じ奴隷です。この世界の言語が喋れないので殺処分にされそうだったようでトルステン様がお助けになられたそうですよ。]
うーん、確かに言葉が通じないと意思の疎通が出来ないからな...
一応俺と元同郷だしどうにかできないものか...そうだ!!シルビアのように俺が雇えば良いんじゃないか!
[あの人をシルビアさんと同じ様に私が雇えませんかね!?]
シルビアは目を伏せゆっくりと左右に首を振る。
[無理でしょう。まず男ではダグラス様が承知しないでしょうね。それにトルステン様も同様です。あなた以外ならば承知なされたでしょうが...。私もハイエルフである以上に女性であることでお二方からあなたの側に居ることを許された様なものですから。]
[そうなのですか...、ではどうにも出来なさそうですね。]
[しかしあの子もトルステン様の所にいる限りは大丈夫でしょう。あのお方は商人としては厳しいお方ですが人間としてはとても良い方なので。]
それなら仕方ねえな、トルステンに任してる方が一番良さそうだ。
3人で会話をしていると夜もだいぶ更けてきた。そろそろ寝るかっとそう言えばシルビアのベッドがまだ用意出来てないんだよな。
[そろそろ私は眠ろうと思っているのですがシルビアさんはそのベッドを使って下さい。私はリビングのソファーで眠るので。]
俺の言葉を聞きシルビアが慌て出す。
[私にベッドなどとんでもないことです!!!トルステン様の所でも私達奴隷は床で寝ていました。上に掛けるものを貰えるだけでも幸せな事なのですよ!?私は床で眠るのでどうぞお気にせずに。]
気にするわ!!!流石にそれはイカン!
[それは駄目ですよ!!分かりました。これは命令です!!このベッドでシルビアさんは眠って下さい!!]
[....命令ならばそれに従います。しかしながら私はあなたの身の回りのお世話をするためにいます。ですからあなたもこの部屋で眠って下さい!]
くっ、おそらくこれがシルビアの最大の譲歩か。仕方ねえな、この部屋のソファーで寝るか...
[....わかりました。私はそこのソファーで寝ます。]
シルビアが笑顔になり、眠る準備を始める。
リーザはシルビアと一緒にベッドで寝るらしい。....裏切り者め。
明かりの魔導具を消しシルビアとリーザに声を掛ける。
[皆さん、お休みなさい。]
久々だなベッドで以外で寝るのは....
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