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2章
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――郊外。オシャレなカフェテリアにて、フラペチーノを添えた今どきの女学生の談笑。
「この前の動画見た?」
「見た見た~。ノエルちゃんめっちゃ可愛いかった」
「ねー。絶対日本人じゃないよね」
「あ~、二人共見てるんだ。あの動画けっこうグロくない?」
「まあねーでも課金しなきゃ戦いはないし、許容範囲?」
「つよ~い」
「あはははっ、だってノエルちゃんが可愛すぎるんだもん~!あの白黒コーデとか最高だし!」
「ね。めっちゃキュート。……カオナシさんはちょっと怖いけど」
「それな」
部活終わり、部室で着替えながらスマホを囲む男子高生。
「見ろよここ。土魔法だよなこれ」
「ハンパねぇなノエル。ったく、俺も一時は魔法使えるってちやほやされたのによ」
「まぁこんなの出てきちまったらしょうがねぇよ。自衛隊にも何人かいるって噂だし」
「うおっ、どうなってんだよこいつの身体」
「やっぱスゲェよなカオナシ!こんな動きオリンピック選手でも出来ねぇよ」
「そもそも人間が出来る動きじゃねぇよ。こことかどうなってんだ?」
「ネットにスロー再生上がってたぜ」
「後で見ようぜ」
「いいね。お前んちな」
「菓子持ってくわ」
「じゃあ俺ジュース持ってくわ」
「おっけ」
休憩中のサラリーマンが二人、ビルの屋上から遠くの危険地帯に煙草を吹かす。
「……日本も変わっちまったな」
「俺達の日常は何も変わらないけどな」
「ああ。クソったれなままだ」
「こんな時くらい会社休ませろってんだよ」
「いっそ化物狩った方が稼げんじゃないか?」
「……どうやって殺す?」
「お前を囮にして、隙をついてめった刺しにする」
「奇遇だな。俺も同じことを考えてた」
「ははははっ」「ははははっ」
「……ふぅ……。戻るか」
「……ああ。クソったれな上司が待ってる」
とあるニュース番組。数人の学者やコメンテーターが、それっぽい顔を張り付け談議している。
「今話題になっている此方の動画ですが、過激ながらも緑化地帯の謎の最前線を行っているとして、社会現象を起こしています」
「問題なのは、彼等が……その、生物を殺害する場面を動画にして、娯楽として放送しているという事です。
課金をすれば、一般人の誰もがこの動画を見れてしまうという事に、私は恐怖を感じましたね。
なぜ国はこの動画が世に広まるのを許しているのでしょうか?」
「そもそもこの生物を、我々が知っているものと同定義して扱うことが間違っている。
これらは人間に対して高い敵性を見せる、人類史初の明確な人敵だ」
「中には高い知能を持つモノも確認されています。手を取り合うことはできないのでしょうか?」
「はははっ、貴方は人間を大量虐殺したモンスター相手に、笑って握手を求められますか?」
「……話が逸れましたね。
動画内では強力な魔法と呼ばれる力も多々登場しました。それについては」
「昨今、魔法による軽犯罪が増加しています。
動画内の様な強力なものは確認されていないとのことですが、小さくても凶器を隠し持っている様なものです。そちらの対策も急がれるべきかと」
「勝手に危険地帯に入ろうとする人も増えているみたいですね」
「そうした悪影響に、彼の動画が関わっているのは間違いないのでは?」
「……断定はどうかとも思いますが。
これからの時代、私達の生き方や価値観に大きな変化が訪れるのは間違いないでしょう。
ではまた明日」
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