漆黒から孵る夢(ソフト表現版)

ダークヒーローコスプレ編

西暦2072年06月06日

俺には、自慢の出来る親友がいる‼

前は、年に数回優勝のプロサーファーだったが、今期は、世界大会ですら、総なめにしている‼

容姿も、凄く似ているため、よく双子に間違われたモノだ(笑)

小学生、以来、大学を卒業するまで、殆どいつも、隣には、アイツが居た(笑)

ある意味、君たち、ツインソウルなのかもよと、スピリチュアル研究会の友人に言われた事が、あった(笑)

ラテックスフェチなトコも、いっしょで、双子というか？恋人に近いかも？

俺達には、黒い欲望がある‼ 俺達二人が、完全に溶け合い、融合する事だ(笑)

大人に成っても、その厨二病な妄想は、消えはしなかった(笑)

俺は、そこそこサーフィンは、するのだが、アイツ程のめり込まなかった‼

アイツには、相当、のめり込んでいるが(笑)

アイツが、オフの時は、いつも隣にいたし、俺もアイツも、それが当たり前に、成っていた(笑)

最近、その関係が崩れて来た‼

アイツは、オフの時に、俺を呼ばなく成って、何だか、よそよそしくなった

まあ、アイツも彼女でも出来て、いや、サーファーの彼氏かもな？それで、疎遠に成っているのか？と、あれこれ妄想した(泣)

意外と俺は、アイツを愛してたんだと、今更ながら、痛感した(泣)

いっしょに、いた時間が、長かったせいで、融合したいなんてのも、愛しあいたいという、心の声だったのかも(泣)

俺は、趣味の世界に、現実逃避をした

趣味というよりは、性癖に近い？

60年位前の映画という、コンテンツのダークヒーローのコスチュームを着て、撮影許可の取れるトコで、撮影して、ブログにアップしていた(笑)

海外のファンは、既に３万人を超えたが、国内は2000人に満たなかった(笑)

海外の場合、ハロウィーンや仮装パーティーの下地があるからだろう

最近、ネットオークションで、噂のダークヒーローコスプレ専門店を見つけた‼

俺の好きな、黒蜘蛛男、蝙蝠男、毒蛇(実際は蜘蛛)男、緑の巨人とか、ラインナップが、充実していた

価格は、１万円から、20万円強といったどころか？

俺は、もう、20万円強のモノもあるので、こんなもんかと⁉見ていたら、最後の所に、「コレでも、満足出来ない、貴方へ」というのが、あった‼

アイクリックすると、最新研究を利用した、コスチュームのご案内とあった‼

１：最新ウェットスーツの技術を応用した、完全天候型コスチューム

２：形状記憶ナノマシンを応用した、何処からでも、着る事が出来る、自己修復仕様

３：生体ナノマシンによる、人口筋肉の付加、及び、生体カーボンによる、内骨格の衣装への付加

４：人や動物を攻撃した際の緊急装備解除機能(セーフティ機能なので、外せない)

５：3D撮影による、完全フルオーダーメイド 3Dプリンターによる、繋ぎ目無し

と、あった‼

基本ベース価格は、100万円だ‼

オプションで、人工筋肉及び内蔵骨格プラス100万円

自己修復機能100万円

全部で、300万円だ‼

(本当にリアルな、性能や機能だったら、この価格は、安いんだろうけど？)

下の方に、試着した場合でも、キャンセル可能です!!ただし、信用会社に料金を納めて頂く必用が、あります。キャンセルの場合、信用会社より、手数料１％が引かれます事、ご了承下さいませ‼ とあった‼

それなら、造ってみるか(笑)

ボーナスが結構よかったし、酒もタバコも車も、いらないし‼ 独身だけど、持ち家は、あるから、誕生日近いし、自分へのごほうびに購入する事を、決めた‼

もちろん、オプションは、全部つけた‼

黒蜘蛛男と毒蛇男の２体を選択した(笑)

早速、暗証keyを、打ち込む

数分もしないうちに、手書き画面での、メールが届いた‼

「この度は、数あるネットの中の当店を、お選び頂き、ありがとうございます」

「信用会社への、お振込み確認致しました‼」

「つきましては、3D撮影の日取りを、下のカレンダーより、お選び下さい」

「当日は、１日拘束と成りますので、当方にて、お食事等ご用意しますので、よろしくお願いします」

カレンダーの空きを見ると、３日後の休みが、空いていたので、そこにした(笑)

(１日拘束って(笑))

また、メールが届いた

「ご予約、お承りました‼下記場所において、午前９時より、開始したいと思います。」

「心より、お待ちしております。」

(此処って、あのウェットスーツメーカーの本社近くか？)

(会えたら、嬉しいな(^^))





ネットのお店側：

「よしよし‼餌に食い付いた‼」

「みんな、よろしく頼んだ‼」

そこには、チーム漆黒が居た‼
 

「「もうひとりの貴方様を、お迎えします‼」」

「先走るなよ‼闇に堕とすのは、あの島でだ‼」

「「承知致しました‼」」



撮影当日：


執事みたいな人が、担当者だった‼

「本日は、ご足労くださいまして、ありがとうございます(^^)」

「ささ、お入り下さいませ(^^)」



カメラマン等のスタッフが、準備をしていた‼

「少し、準備に時間が、掛かるので、先に、当店の企業秘密や技術提供先の秘密に関する契約書に、サインを、お願い致します(^^)」

「本日のご予定ですが、午前中は3D撮影を、お昼は、穴子と鮃の押し寿司を、ご用意させて頂きました、午後から、移動をしまして、国立最先端ナノマシン医療研究所におきまして、ナノマシンの個人生体移植を行います。また、その際に、体内の内臓の位置や骨格についても、スキャニングさせて頂きます。」

「本日のご予定は、以上です(^^)」

「午後からの、聞いてないですよ？ナノマシン注入って、俺、連合軍の宇宙開拓兵に志願してないですし、そんなオプションありましたっけ？」

「ええ、オプションの第３項に、ございます(^^)」

(見落としてた⁉)

契約書には、サインをした後だったし、(はぅあ～～～)ため息しか、出ない(笑)

気を取り直し、撮影に入る

まず、手渡されたのは、坊主頭に成るカツラだった‼

メイクさんに、「髭剃り要らずで楽です」と言われ、所々、透明なラテックスを塗られ、カツラを着けていった‼

更に、カメラマンが、「はい、素っ裸に成って頂きま～す(笑)」

「えっ⁉」

「3D撮影ですし、小用ファスナーじゃなくて、小用チューブの方を選んだのですから、素っ裸で3D撮影しますよ(笑)」

恥ずかしい、下半身のポーズを何点か撮られた(泣)

必ず附随されるモノとして、衣装内に、脱着型の男性用タンポン？がついている？これは、大用の対策だそうだ‼とても軟らかいラテックスポリマーを使い、身体とコスチュームが、ズレるのを、防ぐためだそうだ‼

また、歯形や口腔内形、デスマスク、足形等のラテックス型も附随して、獲られた(泣)

「さあ‼昼食に、致しましょうか？」

「しかし？何で？俺の好物知ってるんですか？」

「ご親友に、プロサーファーの方が、いらっしゃいませんか？」

「隣のビルのウェットスーツメーカー専属のサーファーですか？」

「ええ、こちらの商品は、あちらのメーカーの企業秘密の技術を使っている手前、通常は、あちらのメーカーの紹介状がないと、ご注文を、お断りさせて頂いています。」

「あちらのメーカーに、問い合わせた所、あの方が、俺の唯一無二の親友だから、俺が保証しますと、言われたそうです(^^)」

(俺、アイツに、愛想尽かされたって思ってた‼ただ、忙しいだけだったんだと、ホッとした)

「嬉しい事、言ってくれますね‼」

「良い、ご友人なんですね(^^)」

「おや？もうこんな時間でしたか？研究所に、赴くお時間で、ございます(^^)」

俺達は、軌道周回エレベーターで、重力圏外にある、研究所群のひとつに、やって来た

ここが、なんたらかんたらと言う(笑)ナノマシンの研究所らしい

まず、ここでは、体内のスキャニングや骨格スキャニングをされた‼

そして、血液検査、髄液検査、体液検査をして、アレルギーや先天性後天性の病気が無いかまで、調べ尽くされた(笑)

検査結果は問題無し‼

最後に、漆黒のナノマシンが注入された‼

「少し、違和感等があるとは思いますが、いずれ慣れますので、大丈夫です(^^)」と、所長さんは、言っていた

「ナノ漆黒の闇」人体の内側から、我等の王の器と成る者に、創り孵る、微細な闇、１度、骨髄に達すると、どんな神聖な存在でも、救えない

骨髄に達すると、目の前が、真っ黒に成り、意識を失う

意識が無い状態で、全てが、漆黒の闇に書き換え可能な状態に成る

引き金は、絶大な興奮と淫靡なまでの快感、そして、支配欲である

研究所は、漆黒の闇に、溶けてイッた‼



ひとまず、スタジオに戻って来た

軌道エレベーターの疲れか？目の前が、真っ黒に成って、倒れた‼

気が付くと、ソファーに寝かされていた

「お気付きになられましたか？」

「本日は、お疲れの所、いろいろと連れ回してしまい、大変、申し訳ございませんでした‼」

「いや、大丈夫ですよ(^^)」

「そう言って頂けると、幸いです(^^)」

「本日のご予定は、以上となります(^^)」

「今回、全てのオプションを購入なさった貴方へ、シークレットオプションが、発動されました(^^)」

黒蜘蛛男と毒蛇男を、１体に合成し、マスク内のマウスピースの左右にある、スイッチを噛み締める事で、形状変性するとの事

「もちろん、お願いします‼」

「商品は、完成まで、１週間かかります、出来上がるまで、しばし、お待ち下さいませ(^^)」

俺は、その後、スタッフに送られ、家へ戻った

家の電脳執事が、プロサーファーの○○様より、メールがございます(^^)

「メール、オープン」と言うと、

目の前に、淡いブルーの画面が現れた

「よぉ‼久しぶり元気だったか？俺は、毎日忙しくて休みもなく、波に乗ってる時は楽しいが、インタビューされたり、愛想笑いしか出来ない女共に囲まれて辟易してる(泣)」

「そうそう、お前(笑)あのコスチューム購入したんだって？」

「俺に、問い合わせがきたから、お前は、俺の唯一無二の親友だって、言っておいた(照)」

「俺のスポンサーに、瀬戸内海に浮かぶ小島が別荘だって、言う人がいて、世界連覇のご褒美に、好きな時に使えと、言ってるんだ‼」

「俺も、１週間後には、３週間程、まとまって取れそうだから、よかったら、その島で、お披露目してくれないか？」

「俺さ、ずっと、お前に、逢いたかったんだ‼ お前がいないと寂しい‼」

「お前と、目一杯、遊びたい‼」

と、メールにあった‼

(そんなに、俺の事をと、嬉しくなった‼) 

(１週間後か～‼長いな～早く、アイツに逢いたいな～)

(それに、コスチューム早く着たい‼)



俺は、１週間後に、繰り越し出来ない有給を、目一杯取得した‼

(まさか？２週間丸々、取れるとは、思わなかった⁉)

「これで、アイツと目一杯、遊べるぜ‼」

(嗚呼‼楽しみだぜ‼)







次回、ダークヒーロー誕生？
サブタイトル：揃いしは、漆黒の闇に潜む双子