世界の柱、喪われし時、運命の歯車は、ふたりの時を刻む

Sinbulli

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神葡

神葡 「テラ」最高位神官の生い立ち

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神葡、彼は、「テラ」の最高位神官であり、神に次ぐ、亜神でもある

亜神に成ったさいに、永遠を活きる存在と成った

だが、彼のここまでの道のりは、波乱に満ちたモノであった

彼は、「地球」産まれであった ‼ (実際には、地球とテラのハーフ)

その為、父も母も、迫害を受けて、神葡が幼い頃に、亡くなった

手を差し伸べる、人間はなく、地球世界をさ迷い、最初の柱に、たどり着いた

この柱は、アフリカのタナ湖に建っていた

そして、この柱が最初に消えた柱でもある

人が人を飼う行為、奴隷である‼、その行為によって

人としての心を殺す行為、何千何万という、人の心を踏みにじる行為

それが、最初の柱の喪われた、原因である



最初の柱 が、喪われる数十年前、神葡は、


彼は、迫害にあいながら、傷付き、もがきながら、この地にたどり着いた時には。半死半生であった

彼は、先代の最高位神官に、助けられ、此所で、学び、育み、愛された

後に、先代の最高位神官をも、超える、神々に愛されし亜神の神官となるのだが

彼は、先代の最高位神官の元、修行に励み、先代は、ハーフエルフだったが、寿命を超える3700年を、生きた為、寿命が尽きようとしていた

神葡は、神殿の祈祷台で、「テラ」に向けて、「神々」に、先代の「テラ」への「帰還」を、祈っていた

彼の、10日10晩続く、祈りは、柱から、天上を通り、耀く太陽をモノともせず、「テラ」の、世界大樹へと、降り注ぐのであった

「テラ」に住まわれる、神々は驚いた ‼

ひとりの人間が、種族の違う者の為に、命の危険を顧みず、祈りを捧げる姿を

「この方は、父母亡きあと、私を教え、育み愛してくれた、私の父であり、師であります」

「この方は、間もなく、この世を去るでしょう、お願いです‼、この方を、父を、師を、「テラ」へ、「故郷」へ、還して下さい‼」

「最後の時を、この方の家族と共に、過ごさせて下さい‼」



真摯な祈りに、神々は心打たれた ‼

例外的に、神々は、このハーフエルフの帰還を、了承し、柱にある転移門を作動させた

先代は、「私の為に、こんなに、痩せ細ってまで、祈りを捧げてくれて、ありがとう」

「私は、貴方に出会えて、父母から、与えられた愛情以上に、貴方から、授かりました ‼お父さんの故郷への帰還を願うのは、息子として、当たり前の事です‼」

「私を、父と呼んでくれるのか、ありがとう(^^)」

「お父さん、今まで、本当にありがとうございました‼」

ハーフエルフの最高位神官は、白く耀く、転移門に消えていった

その後、この方は、子供や孫等の親類縁者に、見守られながら、幸せそうな表情で、眠りについたそうだ

「良かったね、父さん(^^)」







この後、神葡は、最初の柱の最高位神官の任に就いた

彼のこの後の歩みは、後々語るとしよう








本編へと続く

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