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猟奇趣味的激烈集団
猟奇趣味的激烈集団
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カンカンカンカン!!
ゴングの音が鳴り響く。
『さあ!始まりました!人類が選んだ最大の娯楽!《R.B.C》!今夜はどんな戦士が私たちを楽しませてくれるのでしょうか!』
1人の男がマイク片手に高高と喋り始めた。
『おっと!早速1組の選手達が入場してきました!』
R.B.C.は個人の戦闘だけではない。
戦士達は気があうもの同士でチームを組んでいるのだ。
『彼らは!次期No.1候補の「Limp Bizkit」ではありませんか!』
ここにちゃんとした順位はないが、人気度や勝率から、一番上だと判断された者、者達をNo.1と呼ぶ。
『さあ対して出て来るは!?』
キュイーンキューンキュイーン
謎の機械音が鳴り響く。
『おおおおっとお!?この音は、まさかぁ!!!』
『Here comes the pain!』
男の野太い声と共に多くの歓声が上がった。
『そう!まさに現時点No.1の彼らだ!猟奇趣味的激烈集団!「SlipKnoT」だぁ!!!』
司会の紹介と同時に9人の男がリングの中に現れた。それぞれが個性的な仮面を付けている。
そして、自分達がNo.1で当たり前だと言わんばかりに堂々としている。
『邪魔者が現れたならただ潰すだけだと!そう言うのだろうか!No.1は自分達だと!そう言うのだろうかぁ!』
司会者の興奮に比例して、観客達も歓声を上げる。日頃のストレスを今、この瞬間に発散しているのだ。
『しかし!Limp Bizkitは2人組!対するSlipKnoTは9人!さあ、果たしてどの選手が戦うのか!?』
チームの人数に決まりはなくバラバラであるため、戦闘する時は人数の少ない方に合わせなければいけない。
正確にはそのようなルールは無いが、それが礼儀というものなのだろう。
すると、豚の仮面を被った男が喋った。
『こんなヒヨッ子、俺1人で大丈夫だ。が、俺達は礼儀を重んじる。ここは俺とクレイグの2人で行こう。』
全体に針が突き刺さった仮面の男が無言で前に出た。
『どうやら、#6のショーンと#5のクレイグが戦うようです!』
また歓声が上がる。
『舐められたもんだなぁ、相棒?』
Limp Bizkitの1人、帽子を被った男がもう片方に語りかけたが、目が真っ黒な相棒と呼ばれる男はただ無言で相手を見つめていた。
『グレイブ、どっちがいい?』
『そうだな。あの目が黒い奴。ずっと目が合ってる。どうやら俺と戦いたいらしい。』
グレイブが冷静に答える。
そして双方が前に出た。
『おっと!どうやら始まるみたいですよ!さあ!今夜もまた!私達を楽しませてくれますよ!』
今日一の歓声が上がる。
ショーンが手招きしてこう言う。
『来ないのか?俺達はここにいるぞ。』
彼は笑っているのか。仮面の中は誰も分からない。
Limp Bizkitの2人が走ってかかる。
そして戦闘が始まった。今夜も。
ゴングの音が鳴り響く。
『さあ!始まりました!人類が選んだ最大の娯楽!《R.B.C》!今夜はどんな戦士が私たちを楽しませてくれるのでしょうか!』
1人の男がマイク片手に高高と喋り始めた。
『おっと!早速1組の選手達が入場してきました!』
R.B.C.は個人の戦闘だけではない。
戦士達は気があうもの同士でチームを組んでいるのだ。
『彼らは!次期No.1候補の「Limp Bizkit」ではありませんか!』
ここにちゃんとした順位はないが、人気度や勝率から、一番上だと判断された者、者達をNo.1と呼ぶ。
『さあ対して出て来るは!?』
キュイーンキューンキュイーン
謎の機械音が鳴り響く。
『おおおおっとお!?この音は、まさかぁ!!!』
『Here comes the pain!』
男の野太い声と共に多くの歓声が上がった。
『そう!まさに現時点No.1の彼らだ!猟奇趣味的激烈集団!「SlipKnoT」だぁ!!!』
司会の紹介と同時に9人の男がリングの中に現れた。それぞれが個性的な仮面を付けている。
そして、自分達がNo.1で当たり前だと言わんばかりに堂々としている。
『邪魔者が現れたならただ潰すだけだと!そう言うのだろうか!No.1は自分達だと!そう言うのだろうかぁ!』
司会者の興奮に比例して、観客達も歓声を上げる。日頃のストレスを今、この瞬間に発散しているのだ。
『しかし!Limp Bizkitは2人組!対するSlipKnoTは9人!さあ、果たしてどの選手が戦うのか!?』
チームの人数に決まりはなくバラバラであるため、戦闘する時は人数の少ない方に合わせなければいけない。
正確にはそのようなルールは無いが、それが礼儀というものなのだろう。
すると、豚の仮面を被った男が喋った。
『こんなヒヨッ子、俺1人で大丈夫だ。が、俺達は礼儀を重んじる。ここは俺とクレイグの2人で行こう。』
全体に針が突き刺さった仮面の男が無言で前に出た。
『どうやら、#6のショーンと#5のクレイグが戦うようです!』
また歓声が上がる。
『舐められたもんだなぁ、相棒?』
Limp Bizkitの1人、帽子を被った男がもう片方に語りかけたが、目が真っ黒な相棒と呼ばれる男はただ無言で相手を見つめていた。
『グレイブ、どっちがいい?』
『そうだな。あの目が黒い奴。ずっと目が合ってる。どうやら俺と戦いたいらしい。』
グレイブが冷静に答える。
そして双方が前に出た。
『おっと!どうやら始まるみたいですよ!さあ!今夜もまた!私達を楽しませてくれますよ!』
今日一の歓声が上がる。
ショーンが手招きしてこう言う。
『来ないのか?俺達はここにいるぞ。』
彼は笑っているのか。仮面の中は誰も分からない。
Limp Bizkitの2人が走ってかかる。
そして戦闘が始まった。今夜も。
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