Rock Battle Stories

もちょ

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猟奇趣味的激烈集団

地上

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カンカンカンカン!!

ゴングの音、いやドラム缶を叩く音が鳴る。
ここは地上。寝静まったはずの深夜。町の小さなバスケットボールのコートに、若者達が集まっている。しかし、誰もバスケはしない。
『そうだ!殴れ!そこだ!』
『危ない!避けろ!』
そう、ここは彼らの闘技場。
R.B.C.はその人気からして、自分だって戦いたい、あの場所に立ちたいと思う人が出てくるのは、明らかだ。
しかし、戦士達はどこから来たのか。どうやってなるのか。誰も知らない。
だからこうやって自分達で闘技場を作り、戦うのだ。
もちろん、違法である。だが、戦いたいと思う人間の中に警察官がいることはおかしない。彼らだって、観客の一人なのだから。

『いけ!やれ!倒しちまえ!』
長髪の少年が、自分よりも体が一回りほど大きい男の顎めがけて拳を撃つ。

バタッ

『凄え!またジェイがやりやがった!』
長髪の少年、ジェイ。彼もまた戦士になりたい一人である。
『あいつだな。文句無しにあいつがここのNo.1だ。』
そんな声がざわざわと聞こえる。

ピーーーーー!!!

『おい!そこ!何やってる!』
怒った警察官がやってきた。その様子から、どうやら彼は戦士ではない。
『おい警官のおっさん!この時間はお仲間はこねえんじゃなかったのかよ!…ってもう逃げてやがる…!俺らも逃げろ!!!』
さっきまで綺麗な円になっていたモノが、バラバラと散っていった。中心で伸びている男を除いてだが。

『おい、ジェイ!やったな!』
小柄で太った少年が走りながら話しかける。
『ああ、タロン!皆が俺をNo.1だってさ!』
『これでお前がここらのSlipKnoTってわけだ!』
2人が笑いながら走り続ける。彼らは親友であり、相棒。よくいる仲良し2人組だ。

3分ぐらい走ったところでようやく足を止めた。
『ハァハァ、流石に結構離れたろ。』
『そうだな。しかしタロン。そんな体で、よくもこんなに走れるよな。』
『バーカ、何回言わせんだ。チビでデブだからって運動できないわけじゃないんだよ。』
また2人が笑い合う。本当に仲が良いようだ。
『じゃあ、そろそろ帰るとするか。』
『ああ、またな!』
『おう!またな!』
手を振ってそれぞれ別の方に走っていく。そうして彼らの1日は終わるのだ。


最後になるが、これは小さな闘技場の戦士、長髪の少年、ジェイの物語。
これから彼に大きな試練が訪れる。
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