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急いでサーシャの部屋へ向かい扉を開けると、
「…アマンダ?」
王子妃の部屋には、アマンダがいた。ユアンを見ると嬉しそうな顔をして小走りに近づいてくる。
「ユアン様!私、ユアン様の正妻になれるんですね!」
「…え?」
「先ほど初めてお会いしましたけど、王弟殿下がいらして、私を正式にユアン様の妃にしたと…!嬉しい!ようやく願いが叶いましたわ!」
抱きついて、こちらを見上げるアマンダに、なぜかいつも通りの微笑みを返せない。
「そ、うか、良かったな」
「ええ!お部屋も移していただいたの」
よく見ると内装がいつの間にか変わっている。一度入ったきりのサーシャの部屋だったが、調度品も含め白で統一されていたはず。それが今は、ピンクの壁に変わり、調度品もちぐはぐで統一感がなかった。
「どんな部屋がいいか打診をされていたのはこのためだったんですね!側妃の部屋は自分では何も選べないから我慢していたんですけど…」
嬉しい、とギュウッと抱きしめてくるアマンダに、感じる違和感はこれか、とようやく合点がいった。側妃の部屋も、統一感のある部屋だ。美しく整えられた環境の中で輝いていたはずのアマンダが、なぜかくすんで見える。
「…アマンダ?」
王子妃の部屋には、アマンダがいた。ユアンを見ると嬉しそうな顔をして小走りに近づいてくる。
「ユアン様!私、ユアン様の正妻になれるんですね!」
「…え?」
「先ほど初めてお会いしましたけど、王弟殿下がいらして、私を正式にユアン様の妃にしたと…!嬉しい!ようやく願いが叶いましたわ!」
抱きついて、こちらを見上げるアマンダに、なぜかいつも通りの微笑みを返せない。
「そ、うか、良かったな」
「ええ!お部屋も移していただいたの」
よく見ると内装がいつの間にか変わっている。一度入ったきりのサーシャの部屋だったが、調度品も含め白で統一されていたはず。それが今は、ピンクの壁に変わり、調度品もちぐはぐで統一感がなかった。
「どんな部屋がいいか打診をされていたのはこのためだったんですね!側妃の部屋は自分では何も選べないから我慢していたんですけど…」
嬉しい、とギュウッと抱きしめてくるアマンダに、感じる違和感はこれか、とようやく合点がいった。側妃の部屋も、統一感のある部屋だ。美しく整えられた環境の中で輝いていたはずのアマンダが、なぜかくすんで見える。
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