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学園の入学式当日、ジェンキンス侯爵家の前に王家の馬車が停まった。中から降り立ったオーウェンは、学園の制服を着て出てきたソフィアを見て顔を綻ばせた。
「おはよう、ソフィア」
「おはようございます、オーウェン様」
そう言ったソフィアは、一気に顔が赤くなる。
「…っ!?ソフィア、どうしたの!?」
慌てて駆け寄ると、真っ赤なままほにゃりと表情を崩したソフィアは、
「初めて、オーウェン様の制服姿を見て、…なんだか、知らない方のようで、新鮮な気持ちがしたら、…恥ずかしくなってしまって、…心配させてごめんなさい、とっても素敵です、オーウェン様」
ニコリと恥ずかしそうに微笑んだソフィアに釣られるようにオーウェンの顔も一気に赤く染まる。
「…っ、朝から、可愛いこと言わないで、ソフィア、…学園に行きたくなくなる…閉じ込めておきたくなるから…」
オーウェンはそっとソフィアの髪に唇を落とすと、
「…キレイだ、ソフィア。愛してるよ。これから毎日、一緒に通いたいな」
「…私も、大好きです、オーウェン様」
コホン、とジェンキンス侯爵家の執事に咳払いされた二人は、慌てて馬車に乗り込んだ。その後ろ姿をじっと見つめていたのはソフィアの兄のチェイサー。
(同じく学園に通うというのに、僕にはまったく目もくれないなんて…。僕とソフィアと何が違うというんだ…!)
初めて顔を合わせたあの日以来、オーウェンは一度もチェイサーに声を掛けなかった。それとなく姿を現してみせても素知らぬ振りばかりされ、ソフィアと、そして父母と、楽しそうに語らっていく。父もあれ以来、チェイサーをオーウェンに取り次いでくれようとせず、チェイサーは苛立ちが募るばかりだった。そして今朝もこの通りで…自分の存在を否定されているとしか思えず、チェイサーの自尊心は大きく抉られた。その溜まりに溜まったしこりが、ドロリとした膿を吐き出していることにチェイサー自身もまだ気付いていなかった。
「おはよう、ソフィア」
「おはようございます、オーウェン様」
そう言ったソフィアは、一気に顔が赤くなる。
「…っ!?ソフィア、どうしたの!?」
慌てて駆け寄ると、真っ赤なままほにゃりと表情を崩したソフィアは、
「初めて、オーウェン様の制服姿を見て、…なんだか、知らない方のようで、新鮮な気持ちがしたら、…恥ずかしくなってしまって、…心配させてごめんなさい、とっても素敵です、オーウェン様」
ニコリと恥ずかしそうに微笑んだソフィアに釣られるようにオーウェンの顔も一気に赤く染まる。
「…っ、朝から、可愛いこと言わないで、ソフィア、…学園に行きたくなくなる…閉じ込めておきたくなるから…」
オーウェンはそっとソフィアの髪に唇を落とすと、
「…キレイだ、ソフィア。愛してるよ。これから毎日、一緒に通いたいな」
「…私も、大好きです、オーウェン様」
コホン、とジェンキンス侯爵家の執事に咳払いされた二人は、慌てて馬車に乗り込んだ。その後ろ姿をじっと見つめていたのはソフィアの兄のチェイサー。
(同じく学園に通うというのに、僕にはまったく目もくれないなんて…。僕とソフィアと何が違うというんだ…!)
初めて顔を合わせたあの日以来、オーウェンは一度もチェイサーに声を掛けなかった。それとなく姿を現してみせても素知らぬ振りばかりされ、ソフィアと、そして父母と、楽しそうに語らっていく。父もあれ以来、チェイサーをオーウェンに取り次いでくれようとせず、チェイサーは苛立ちが募るばかりだった。そして今朝もこの通りで…自分の存在を否定されているとしか思えず、チェイサーの自尊心は大きく抉られた。その溜まりに溜まったしこりが、ドロリとした膿を吐き出していることにチェイサー自身もまだ気付いていなかった。
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