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ハロルドの独白
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犯罪に加担していた子爵家が取り潰しになった。イーサンは、「いやぁ、思わぬ収穫で親父どのにも誉められました」と喜んでいた。なにしろノーマークの家だったため…大した犯罪ではなかったから、といえばそうだが…ジルコニア家の当主が大喜びし、情報を上げたイーサンも褒美をもらったらしい。
「で、いかがでしたか、イーストウェル侯爵閣下は」
「…おまえの読み通りだ」
したり顔で頷くイーサン。本当にこいつは優秀だ。
イーサンの言った通り、アリーの話を聞いた叔父上は彼の女を引き取ることにした。アデルと名前を変え、養女にしたのだ。そして、またも読み通り、…コンラッドの俺に対する態度が軟化し始めた。庇護すべき対象ができ、叔父からも「守れ」と言われたことで、男としての自覚ができたのだろう。
俺が叔父上に「養女になったアデルはあまり恵まれない環境だったと聞いたので、同い年の俺が勉強を教えましょうか」と言うと、コンラッドも着いてきて、…真面目に、学ぶようになったのだ。始めはまったくついていけないようだったが、一度アデルと帰宅後、また戻ってきて俺に教えを請うようになった。
「…いままで、悪かった。同じ王家の血筋なのに、父上が婿入りしたせいで、なんて、筋違いにおまえを恨んだりして…八つ当たりだった。すまなかった。赦してくれとは言わないが、俺にも勉強を教えてくれないか」
理由を聞くと、
「アデルを守れるように、…立派な当主になりたい」
と顔を赤くしながら答えた。
…こいつは、こんなに素直なやつだったんだな。前の関係性ではどうしようもなかっただろうけど、あのアリーが…アデルが、こいつを変えてくれたんだな。そう思うと、なんとなくふたりに対する憎悪が薄れた。相変わらずエイサンは絡んできたが、相手にしなかった。
「で、いかがでしたか、イーストウェル侯爵閣下は」
「…おまえの読み通りだ」
したり顔で頷くイーサン。本当にこいつは優秀だ。
イーサンの言った通り、アリーの話を聞いた叔父上は彼の女を引き取ることにした。アデルと名前を変え、養女にしたのだ。そして、またも読み通り、…コンラッドの俺に対する態度が軟化し始めた。庇護すべき対象ができ、叔父からも「守れ」と言われたことで、男としての自覚ができたのだろう。
俺が叔父上に「養女になったアデルはあまり恵まれない環境だったと聞いたので、同い年の俺が勉強を教えましょうか」と言うと、コンラッドも着いてきて、…真面目に、学ぶようになったのだ。始めはまったくついていけないようだったが、一度アデルと帰宅後、また戻ってきて俺に教えを請うようになった。
「…いままで、悪かった。同じ王家の血筋なのに、父上が婿入りしたせいで、なんて、筋違いにおまえを恨んだりして…八つ当たりだった。すまなかった。赦してくれとは言わないが、俺にも勉強を教えてくれないか」
理由を聞くと、
「アデルを守れるように、…立派な当主になりたい」
と顔を赤くしながら答えた。
…こいつは、こんなに素直なやつだったんだな。前の関係性ではどうしようもなかっただろうけど、あのアリーが…アデルが、こいつを変えてくれたんだな。そう思うと、なんとなくふたりに対する憎悪が薄れた。相変わらずエイサンは絡んできたが、相手にしなかった。
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