25 / 169
ラジトバウム編
10話 古代魔法
しおりを挟む
街に出るとなにやらいつもより賑(にぎ)わいがあった。
調査隊とやらが帰ってきたらしい。天変地異による被害の調査や周辺の警戒に出ていたようだ。
武具屋のおじさんの話じゃ調査隊の多くは冒険士で編成されていたとかいう話だ。
いま冒険士の人手が必要なのだろう。治安を維持したりモンスターを撃退したり、仕事は多い。
フォッシャと俺は集会所のテーブルについて、仕事前に予定の確認と雑談などをしていた。
「召喚カードは使えないんだよな」
俺はきのうのスライムビートルとの戦いを思い出しながらきいた。
「ワヌ。それと、強力すぎるから古代のトリックカードもオドの制限がかかっていて使えないワヌ。じっさいに魔法としてふだんから使えるのは、そこまで危険じゃないタイプのものだけワヌね」
「つまり、魔法といえど大したことはできないようになってる、ってことか」
「ワヌ。召喚カードも、もし実体化しちゃったら大変なことになるワヌよ。ま、召喚カードもただのオドの塊ワヌけどね」
「そうなのか」
「カードゲームでしか使えないカードと、実際につかえる現代カードがあると覚えとけばいいワヌね」
じゃあ俺はきのう、戦闘の最中にいきなりカードゲーム用のカードをふところから得意げに出したってことか。
そう考えるとなんだか恥ずかしくなってきた。そりゃフォッシャもビビるよな。
顔が熱くなってきて、思わず俺は手で覆う。
ふと、前の席の食事をとっていた冒険士たちの会話が聞こえた。
「アザプトレがジャングルの入り口で暴れまわってるんだってよお」
「まいるぜまったく」
「すぐに討伐依頼がくるだろ。お前がやったらどうだ?」
「やだよ。なんで俺が……」
「あ、でもそういえば今日調査隊が帰ってくるんだったな」
と男のひとりが話題を変える。
「ああ、ローグ様が帰ってくるのか! あの人がいれば大丈夫だろう。お出迎えするか」
「そうだな」
やり取りを見ていると、彼らと目が合ってしまった。
特に用もないので、俺は目線を逸らす。
俺たちへの冒険士たちの視線が妙に気になる。見慣れない新人が体じゅう包帯(ほうたい)だらけだから、心配してくれているのかもしれない。
「エイト、怪我は平気ワヌか?」
「平気じゃあないけど、簡単なクエストならやれるさ。フォッシャが頼りだよ」
昨日の変身のことがあってフォッシャはまだすこし気まずそうにしていたが、そういわれて幾分気が楽になったようで、やわらかい表情になった。
「話は変わるけど、そういえばエイトのこと、あんまり知らないワヌね」
フォッシャに突然話を振られて、俺は面食らう。
「俺のことか……」
「話したくないなら、いいワヌけど」
「いや……話すよ。信じてくれるかわからないけど……俺はたぶん、かなり遠いところから来た。……1枚の魔法のカードに、導かれて」
俺は思い出せる限りのことを話した。
名前のないカードの魔法に吸い込まれたことから、この街にくるまでの話を。
「それから、気づいたらある場所にいた」
「あるばしょ?」
「……黒ローブに身を包んだ、赤い目の連中。やつらは危険な存在を召喚しようとしていた。俺は復活の儀式を阻止するために、祭壇にあった召喚に必要な遺物を奪って逃げたんだ。テレポートができる道具を使っても、やつらから逃げ出すのは簡単じゃなくて。死にかけて、なんとかこの街に逃げてきた」
いきなりの俺の不可解な言葉の羅列(られつ)をうけて、フォッシャは唖然(あぜん)としリアクションが取れないようだった。
そりゃそうだ。俺自身自分でも何があったのかよくわかっていない。
「えっと……ツッコミどころが多すぎてなんて言えばいいのか……。ま、まず、なんでエイトがそんなことになったんだワヌか?」
「……わからない……」
「わからないって……。覚えてないワヌか?」
「記憶がない、ってわけじゃないと思う。自分の故郷のことは覚えてるからね。誰かに指示を受けて動いてたような……気がする。操られていたような……そういうトリックカードがあるのか?」
「うーん……フォッシャも知らんワヌ……」
フォッシャの表情が、混乱(こんらん)から困惑(こんわく)に変わっていく。
だがおそらくこれは確かな記憶だ。あの絵柄のないカードに吸い込まれてから、この街で目覚めるまでの期間に、俺は間違いなくなにかをしていた。
「俺は止めなきゃいけなかったんだ……。世界が終わるほど危険な召喚を。俺の頭にあるのはそれだけだった」
フォッシャとの間に沈黙が流れる中で、背後からだれかがこちらの席に近づいてくるのが足音でわかった。
「あなた……ミラジオンと会って生きて逃げだせたっていうの?」
振り返ってみると、そこにはその透き通った声の主と思しき女性兵士がいた。俺と同じ冒険士なのだろうが、装備は薄くゴスロリのような壮麗な衣装をまとっている。
しかも一目でそれが良く似合うとわかるほどまた彼女自身が上品な気風を醸し出している。
息を呑むほどの美女だったが、なにより俺はその気品に圧倒され、すぐには言葉を出すことができなかった。
「……ミラジオン?」
俺が聞くと、黒いローブに赤い眼の連中のことだ、とフォッシャが小声で教えてくれる。
「ああ。たぶんね」
俺は冒険士の目を見て言った。彼女はあきらかに不満だといいたげな敵視の目を向けてくる。こちらを蔑むかのようだ。
今気づいたが、集会所の中が静まり返っている。
ここにいる全員が俺たちとこの冒険士のやり取りに注目しているかのようだ。
女の取り巻きの奇妙な覆面をした兵士一人が、すぐ側で威圧感を放っている。
いったいなんなんだ。
だがわかるのはやはりこの女性冒険士、只者(ただもの)じゃないらしい。
俺の返答をきくと彼女はふっと鼻で笑った。
「へえ。さっき受付の新人の子から、アザプトレに襲われたのがあなただと聞いたのだけど……。そんなルーキーがどうやってミラジオンから逃げ出せたのかしら。どうやったのかぜひ今後のために聞かせていただけない?」
「テレポートしたんだ」
「テレポート? 伝説の古代魔法をあなたが使えるっていうの? それが本当ならお目にかかりたいわぁ」
嘘だと決め付けるかのように、皮肉めいた調子で彼女は言う。
「今は……無理なんだ」
「今はムリ? 今は? ふふ、残念ね……」
厄介そうなのに睨まれたな。
「ほっといてくれ。だいたい誰なんだあんた」
「ローグ・マールシュ。あなたと同じ冒険士だわ。ひとつ言っておくけど……あなたのような口先だけの人間はすぐに身を滅ぼすことになる。気をつけることね、オドに見捨てられないように」
------------
居づらかったので、フォッシャと俺は集会所をすぐに後にした。
「なんだったんだあいつ……偉そうに」
綺麗な人だったけど、やけにつっかかってきたな。オドがどうとか意味のわからないことを言うしな。
「……ほんとにえらかったりして」
フォッシャの言葉に、俺たちはしばらく無言で顔を見合わせる。
「ミラジオンって?」
赤目の黒ローブの連中のことは、このあたりでは禁句かなにかだったのだろうか。
「ミラジオン……通称幻影。反オド勢力の精鋭部隊ワヌ。出会ってしまった者は生きて帰れないことから幻影という名がついたそうワヌ」
「ふーん……」
「カードを集めてなにかいつも悪さをたくらんでる連中……ということくらいしかフォッシャもわからないワヌ」
カードを使って悪さか。どこにでもいるもんだな、その類(たぐい)のやからは。
「エイトの話はたしかに突拍子もなかったけど、それにしてもやけにあの人、苛立ってたワヌね。いきなり嘘だって決め付けるのだって失礼な気もするワヌ」
「フォッシャは俺の話、信じてくれてるのか」
「ま、フォッシャも大変な目にあってきたから、半分くらいは信じてやるワヌ」
「半分か」
調査隊とやらが帰ってきたらしい。天変地異による被害の調査や周辺の警戒に出ていたようだ。
武具屋のおじさんの話じゃ調査隊の多くは冒険士で編成されていたとかいう話だ。
いま冒険士の人手が必要なのだろう。治安を維持したりモンスターを撃退したり、仕事は多い。
フォッシャと俺は集会所のテーブルについて、仕事前に予定の確認と雑談などをしていた。
「召喚カードは使えないんだよな」
俺はきのうのスライムビートルとの戦いを思い出しながらきいた。
「ワヌ。それと、強力すぎるから古代のトリックカードもオドの制限がかかっていて使えないワヌ。じっさいに魔法としてふだんから使えるのは、そこまで危険じゃないタイプのものだけワヌね」
「つまり、魔法といえど大したことはできないようになってる、ってことか」
「ワヌ。召喚カードも、もし実体化しちゃったら大変なことになるワヌよ。ま、召喚カードもただのオドの塊ワヌけどね」
「そうなのか」
「カードゲームでしか使えないカードと、実際につかえる現代カードがあると覚えとけばいいワヌね」
じゃあ俺はきのう、戦闘の最中にいきなりカードゲーム用のカードをふところから得意げに出したってことか。
そう考えるとなんだか恥ずかしくなってきた。そりゃフォッシャもビビるよな。
顔が熱くなってきて、思わず俺は手で覆う。
ふと、前の席の食事をとっていた冒険士たちの会話が聞こえた。
「アザプトレがジャングルの入り口で暴れまわってるんだってよお」
「まいるぜまったく」
「すぐに討伐依頼がくるだろ。お前がやったらどうだ?」
「やだよ。なんで俺が……」
「あ、でもそういえば今日調査隊が帰ってくるんだったな」
と男のひとりが話題を変える。
「ああ、ローグ様が帰ってくるのか! あの人がいれば大丈夫だろう。お出迎えするか」
「そうだな」
やり取りを見ていると、彼らと目が合ってしまった。
特に用もないので、俺は目線を逸らす。
俺たちへの冒険士たちの視線が妙に気になる。見慣れない新人が体じゅう包帯(ほうたい)だらけだから、心配してくれているのかもしれない。
「エイト、怪我は平気ワヌか?」
「平気じゃあないけど、簡単なクエストならやれるさ。フォッシャが頼りだよ」
昨日の変身のことがあってフォッシャはまだすこし気まずそうにしていたが、そういわれて幾分気が楽になったようで、やわらかい表情になった。
「話は変わるけど、そういえばエイトのこと、あんまり知らないワヌね」
フォッシャに突然話を振られて、俺は面食らう。
「俺のことか……」
「話したくないなら、いいワヌけど」
「いや……話すよ。信じてくれるかわからないけど……俺はたぶん、かなり遠いところから来た。……1枚の魔法のカードに、導かれて」
俺は思い出せる限りのことを話した。
名前のないカードの魔法に吸い込まれたことから、この街にくるまでの話を。
「それから、気づいたらある場所にいた」
「あるばしょ?」
「……黒ローブに身を包んだ、赤い目の連中。やつらは危険な存在を召喚しようとしていた。俺は復活の儀式を阻止するために、祭壇にあった召喚に必要な遺物を奪って逃げたんだ。テレポートができる道具を使っても、やつらから逃げ出すのは簡単じゃなくて。死にかけて、なんとかこの街に逃げてきた」
いきなりの俺の不可解な言葉の羅列(られつ)をうけて、フォッシャは唖然(あぜん)としリアクションが取れないようだった。
そりゃそうだ。俺自身自分でも何があったのかよくわかっていない。
「えっと……ツッコミどころが多すぎてなんて言えばいいのか……。ま、まず、なんでエイトがそんなことになったんだワヌか?」
「……わからない……」
「わからないって……。覚えてないワヌか?」
「記憶がない、ってわけじゃないと思う。自分の故郷のことは覚えてるからね。誰かに指示を受けて動いてたような……気がする。操られていたような……そういうトリックカードがあるのか?」
「うーん……フォッシャも知らんワヌ……」
フォッシャの表情が、混乱(こんらん)から困惑(こんわく)に変わっていく。
だがおそらくこれは確かな記憶だ。あの絵柄のないカードに吸い込まれてから、この街で目覚めるまでの期間に、俺は間違いなくなにかをしていた。
「俺は止めなきゃいけなかったんだ……。世界が終わるほど危険な召喚を。俺の頭にあるのはそれだけだった」
フォッシャとの間に沈黙が流れる中で、背後からだれかがこちらの席に近づいてくるのが足音でわかった。
「あなた……ミラジオンと会って生きて逃げだせたっていうの?」
振り返ってみると、そこにはその透き通った声の主と思しき女性兵士がいた。俺と同じ冒険士なのだろうが、装備は薄くゴスロリのような壮麗な衣装をまとっている。
しかも一目でそれが良く似合うとわかるほどまた彼女自身が上品な気風を醸し出している。
息を呑むほどの美女だったが、なにより俺はその気品に圧倒され、すぐには言葉を出すことができなかった。
「……ミラジオン?」
俺が聞くと、黒いローブに赤い眼の連中のことだ、とフォッシャが小声で教えてくれる。
「ああ。たぶんね」
俺は冒険士の目を見て言った。彼女はあきらかに不満だといいたげな敵視の目を向けてくる。こちらを蔑むかのようだ。
今気づいたが、集会所の中が静まり返っている。
ここにいる全員が俺たちとこの冒険士のやり取りに注目しているかのようだ。
女の取り巻きの奇妙な覆面をした兵士一人が、すぐ側で威圧感を放っている。
いったいなんなんだ。
だがわかるのはやはりこの女性冒険士、只者(ただもの)じゃないらしい。
俺の返答をきくと彼女はふっと鼻で笑った。
「へえ。さっき受付の新人の子から、アザプトレに襲われたのがあなただと聞いたのだけど……。そんなルーキーがどうやってミラジオンから逃げ出せたのかしら。どうやったのかぜひ今後のために聞かせていただけない?」
「テレポートしたんだ」
「テレポート? 伝説の古代魔法をあなたが使えるっていうの? それが本当ならお目にかかりたいわぁ」
嘘だと決め付けるかのように、皮肉めいた調子で彼女は言う。
「今は……無理なんだ」
「今はムリ? 今は? ふふ、残念ね……」
厄介そうなのに睨まれたな。
「ほっといてくれ。だいたい誰なんだあんた」
「ローグ・マールシュ。あなたと同じ冒険士だわ。ひとつ言っておくけど……あなたのような口先だけの人間はすぐに身を滅ぼすことになる。気をつけることね、オドに見捨てられないように」
------------
居づらかったので、フォッシャと俺は集会所をすぐに後にした。
「なんだったんだあいつ……偉そうに」
綺麗な人だったけど、やけにつっかかってきたな。オドがどうとか意味のわからないことを言うしな。
「……ほんとにえらかったりして」
フォッシャの言葉に、俺たちはしばらく無言で顔を見合わせる。
「ミラジオンって?」
赤目の黒ローブの連中のことは、このあたりでは禁句かなにかだったのだろうか。
「ミラジオン……通称幻影。反オド勢力の精鋭部隊ワヌ。出会ってしまった者は生きて帰れないことから幻影という名がついたそうワヌ」
「ふーん……」
「カードを集めてなにかいつも悪さをたくらんでる連中……ということくらいしかフォッシャもわからないワヌ」
カードを使って悪さか。どこにでもいるもんだな、その類(たぐい)のやからは。
「エイトの話はたしかに突拍子もなかったけど、それにしてもやけにあの人、苛立ってたワヌね。いきなり嘘だって決め付けるのだって失礼な気もするワヌ」
「フォッシャは俺の話、信じてくれてるのか」
「ま、フォッシャも大変な目にあってきたから、半分くらいは信じてやるワヌ」
「半分か」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔石物語 - 魔石ガチャとモンスター娘のハーレムパーティーで成り上がり -
花京院 光
ファンタジー
十五歳で成人を迎え、冒険者登録をするために魔法都市ヘルゲンに来たギルベルトは、古ぼけたマジックアイテムの専門店で『魔石ガチャ』と出会った。
魔石はモンスターが体内に魔力の結晶。魔石ガチャは魔石を投入してレバーを回すと、強力なマジックアイテムを作り出す不思議な力を持っていた。
モンスターを討伐して魔石を集めながら、ガチャの力でマジックアイテムを入手し、冒険者として成り上がる物語です。
モンスター娘とのハーレムライフ、マジックアイテム無双要素を含みます。
自由を愛する妖精姫と、番にすべてを捧げた竜人王子〜すれ違いと絆の先に、恋を知る〜
来栖れいな
ファンタジー
妖精女王と精霊王の間に生まれた特別な存在――セレスティア。
自由を愛し、気ままに生きる彼女のもとに現れたのは、竜人族の王子・サイファルト。
「お前は俺の番だ」
番という名の誓いにすべてを捧げた彼は、王族の地位も未来も捨てて森に現れた。
一方のセレスティアは、まだ“番”の意味すら知らない。
執着と守護。すれ違いと絆。
――これは、ひとりの妖精姫が“特別”に気づいていく物語。
甘さ控えめ、でも確かに溺愛。
異種族の距離を越えて紡がれる、成長と守護のファンタジー。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
なぜ、最強の勇者は無一文で山に消えたのか? ──世界に忘れられ、ひび割れた心のまま始めたダークスローライフ。 そして、虹の種は静かに育ち始め
イニシ原
ファンタジー
ダークスローライフで癒しに耐えろ。
孤独になった勇者。
人と出会わないことで進む時間がスローになるのがダークスローライフ。
ベストな組み合わせだった。
たまに来る行商人が、唯一の接点だった。
言葉は少なく、距離はここちよかった。
でも、ある日、虹の種で作ったお茶を飲んだ。
それが、すべての始まりだった。
若者が来た。
食料を抱えて、笑顔で扉を叩く。
断っても、また来る。
石を渡せば帰るが、次はもっと持ってくる。
優しさは、静けさを壊す。
逃げても、追いつかれる。
それでも、ほんの少しだけ、
誰かと生きたいと思ってしまう。
これは、癒しに耐える者の物語。
***
登場人物の紹介
■ アセル
元勇者。年齢は40に近いが、見た目は16歳。森の奥でひとり暮らしている。
■ アーサー
初老の男性。アセルが唯一接点を持つ人物。たまに森を訪れる。
■ トリス
若者。20代前半。アーサー行方不明後、食料を抱えて森の家を訪れる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる