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ラジトバウム編
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結闘が終わった夜、ついに宿の部屋のなかにまで影スライムがあらわれるようになった。
寝ていたところを襲撃を受け、フォッシャの悲鳴で俺も起きる。
何体かいるうちの一匹に俺も襲われ首を絞められたが、右腕でなぐっただけで消えていった。
こいつら、生物じゃないらしい。どちらかといえば魔法に近いように思える。
俺はすぐにフォッシャのそばに駆け寄り、影スライムをひきはがした。影は、触っただけで消えていく。
「なんなんだよ、こいつら。フォッシャだいじょうぶか?」
「う、うん……」
人の姿になっていたフォッシャは、ひどくおびえた表情をしていた。
ほかの冒険士たちはなにをやってるんだ。まだ原因をつきとめられないのか。
-----
カード探しのこともあるがこの事態をほうっておけず、次の日俺たちは街の見回りをすることにした。
街は影スライムのことなどまるで気にも留めていないかのように、いつも通りの活気をみせている。
いくらなんでもおかしい。どういうことだ。
見回りは、お世話になった人たちへの挨拶をする目的もある。ラトリーのために買っておいた本を、鞄に詰めておく。
「あ、町長さん。こんにちは」
武具屋の店長と世間話をして別れたあと、道端でぐうぜん、町長さん夫婦とラトリーに出くわした。買い物の途中だったのだろうか。
「おお、エイトくんか! 久方ぶりじゃのう。元気にしとったかね」
「えっと、おかげさまで……」
「ああラトリーから話は聞いておるよ。今日はお暇かね? うちでご飯でも食べていきなさいな」
「いいんですか? あーでも、今は見回りの最中なんです。嬉しいですけど、また今度」
「そうかい。精が出るのう。こっちはいつでも歓迎す……」
ゴホッゴホッとせきこむ町長。
「……だいじょうぶですか?」
「いやなに、問題ない」
「そうだ。町長さん、これを受け取ってください」
「な……こんなに……そんな悪いよ」
カードショップでカードでも買おうかと小袋に銀貨を詰めておいたのだが、町長さんに渡すべきものだろう。
「お世話になりましたから。ラトリーさんにも。これはこいつと話して決めたことなので、ぜひ受け取ってほしいんです」
「そうか……それじゃあラトリーの勉強の費用にでもあてるよ。ありがとうの」
「お礼を言うのはこっちのほうです。たぶん、俺とフォッシャは、そのうちここを出て行かなきゃならないんで、ぜひ渡しておきたかったんです」
「はあそうかえ……さみしくなるのう」
「やることがあるので」
ラトリーのほうをみると、しゃがんでフォッシャの顎を撫で、フォッシャが気持ちよさそうにしていた。
ちょうどよかった。ラトリーに渡すものがあったんだ。
「これ。勉強に使えるか? 治療のお礼だ」
俺は鞄から本を取り出し、ラトリーにわたす。俺にはむずかしくてわからなかったが、医学の本だ。
「……あ、ありがとう……」
ラトリーは本で口元を隠すようにしてお礼を言ってくれた。よろこんでくれたらいいんだけど。
ここで別れ、俺たちは町長さんたちの背中を見送る。
「ミスター」
「うげっ」
声の主はローグだった。黒の日傘をさしている。
隣にはハイロがいた。仲むつまじそうにくっついて歩いており、相合傘のようになっていた。
「エイトさん……」
なんだか意味ありげな視線を送ってくるハイロ。どうやらラトリーとのやり取りのときからここにいたようだ。
「お孫さんのご機嫌をとって、町長に取り入るつもり? それとも……ああいう娘が好み?」
「エイトさん、そういうことなんですか!?」
「どういうことだよ……よく怪我を治してもらってるからお礼にだよ。俺だって少しくらいは礼儀ってやつをわきまえてるつもりだぞ」
「あ、そうなんですか……」
「お前らこそ……どっか出かけてたのか? 仲良かったっけ?」
「はい。そうなんです」
マールシュとハイロか。どういうつながりなんだ。
マールシュがまだ俺とフォッシャのことをかぎまわってるのか。
それとも、ハイロを仲間に引き抜こうとかそういう算段か?
俺はマールシュに厳しい目線を送る。
「いったいなにを……」
「あらあら。ご興味が?」
「……まあいいけど。あんた、仕事はいいのかよ」
「仕事なら、こうして見回りをしているでしょう?」
「あの黒い影のことはなにかわかったのか」
「昨日は一匹も出なかったようね。とくに人に危害を与えるわけでもないし、よくわからないわぁ」
「危害をあたえてない……?」
なに言ってるんだ? 昨夜俺たちは襲われたばかりなんだけど……
マールシュはなにか思い出したようで、
「そうそう。私との勝負に勝ったら、カード探しを手伝うという約束だったでしょう? 私もあなたたちの旅に同行するわ」
「ええ……!? ……それって、体(てい)のいい監視だよな、つまり」
「人手が増えてよかったじゃない。それじゃあ、ごきげんよう。お二人とも」
マールシュはそう言って、ハイロを残して優雅に去っていった。
「ホンキかな? あいつ……」
「お世話になったから、というのはわかりました……」
「……は?」
会話のキャッチボールが出来ていないハイロに、俺はとまどう。
「でも、どうしてラトリーちゃんにはプレゼントがあって、いつも一緒に闘ってる私にはないんでしょう……?」
「えっ? いや……」
「あっ。そうですよね……エイトさんにとって私なんて役に立たないお荷物ですもんね……私みたいなのにエイトさんからプレゼントをもらう資格なんてありませんよね……はは……」
「い、いや、ハイロ? おーい……」
勝手にネガティブな妄想をひろげるハイロ。
とぼとぼと、背中をみせて去っていってしまった。
し、しまった。町長さんたちへのお礼の用意はしたけど、ハイロとフォッシャにはなにも準備してない。俺としたことが。
――ハイロにプレゼントか。たしかに色々お世話になったもんな。
どうしようか悩んだけど、すぐに名案が浮かんで解決した。
まあ、フォッシャはおいしいものをご馳走すればよろこんでくれるだろうとして。ハイロといえば、カードショップだろ!
寝ていたところを襲撃を受け、フォッシャの悲鳴で俺も起きる。
何体かいるうちの一匹に俺も襲われ首を絞められたが、右腕でなぐっただけで消えていった。
こいつら、生物じゃないらしい。どちらかといえば魔法に近いように思える。
俺はすぐにフォッシャのそばに駆け寄り、影スライムをひきはがした。影は、触っただけで消えていく。
「なんなんだよ、こいつら。フォッシャだいじょうぶか?」
「う、うん……」
人の姿になっていたフォッシャは、ひどくおびえた表情をしていた。
ほかの冒険士たちはなにをやってるんだ。まだ原因をつきとめられないのか。
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カード探しのこともあるがこの事態をほうっておけず、次の日俺たちは街の見回りをすることにした。
街は影スライムのことなどまるで気にも留めていないかのように、いつも通りの活気をみせている。
いくらなんでもおかしい。どういうことだ。
見回りは、お世話になった人たちへの挨拶をする目的もある。ラトリーのために買っておいた本を、鞄に詰めておく。
「あ、町長さん。こんにちは」
武具屋の店長と世間話をして別れたあと、道端でぐうぜん、町長さん夫婦とラトリーに出くわした。買い物の途中だったのだろうか。
「おお、エイトくんか! 久方ぶりじゃのう。元気にしとったかね」
「えっと、おかげさまで……」
「ああラトリーから話は聞いておるよ。今日はお暇かね? うちでご飯でも食べていきなさいな」
「いいんですか? あーでも、今は見回りの最中なんです。嬉しいですけど、また今度」
「そうかい。精が出るのう。こっちはいつでも歓迎す……」
ゴホッゴホッとせきこむ町長。
「……だいじょうぶですか?」
「いやなに、問題ない」
「そうだ。町長さん、これを受け取ってください」
「な……こんなに……そんな悪いよ」
カードショップでカードでも買おうかと小袋に銀貨を詰めておいたのだが、町長さんに渡すべきものだろう。
「お世話になりましたから。ラトリーさんにも。これはこいつと話して決めたことなので、ぜひ受け取ってほしいんです」
「そうか……それじゃあラトリーの勉強の費用にでもあてるよ。ありがとうの」
「お礼を言うのはこっちのほうです。たぶん、俺とフォッシャは、そのうちここを出て行かなきゃならないんで、ぜひ渡しておきたかったんです」
「はあそうかえ……さみしくなるのう」
「やることがあるので」
ラトリーのほうをみると、しゃがんでフォッシャの顎を撫で、フォッシャが気持ちよさそうにしていた。
ちょうどよかった。ラトリーに渡すものがあったんだ。
「これ。勉強に使えるか? 治療のお礼だ」
俺は鞄から本を取り出し、ラトリーにわたす。俺にはむずかしくてわからなかったが、医学の本だ。
「……あ、ありがとう……」
ラトリーは本で口元を隠すようにしてお礼を言ってくれた。よろこんでくれたらいいんだけど。
ここで別れ、俺たちは町長さんたちの背中を見送る。
「ミスター」
「うげっ」
声の主はローグだった。黒の日傘をさしている。
隣にはハイロがいた。仲むつまじそうにくっついて歩いており、相合傘のようになっていた。
「エイトさん……」
なんだか意味ありげな視線を送ってくるハイロ。どうやらラトリーとのやり取りのときからここにいたようだ。
「お孫さんのご機嫌をとって、町長に取り入るつもり? それとも……ああいう娘が好み?」
「エイトさん、そういうことなんですか!?」
「どういうことだよ……よく怪我を治してもらってるからお礼にだよ。俺だって少しくらいは礼儀ってやつをわきまえてるつもりだぞ」
「あ、そうなんですか……」
「お前らこそ……どっか出かけてたのか? 仲良かったっけ?」
「はい。そうなんです」
マールシュとハイロか。どういうつながりなんだ。
マールシュがまだ俺とフォッシャのことをかぎまわってるのか。
それとも、ハイロを仲間に引き抜こうとかそういう算段か?
俺はマールシュに厳しい目線を送る。
「いったいなにを……」
「あらあら。ご興味が?」
「……まあいいけど。あんた、仕事はいいのかよ」
「仕事なら、こうして見回りをしているでしょう?」
「あの黒い影のことはなにかわかったのか」
「昨日は一匹も出なかったようね。とくに人に危害を与えるわけでもないし、よくわからないわぁ」
「危害をあたえてない……?」
なに言ってるんだ? 昨夜俺たちは襲われたばかりなんだけど……
マールシュはなにか思い出したようで、
「そうそう。私との勝負に勝ったら、カード探しを手伝うという約束だったでしょう? 私もあなたたちの旅に同行するわ」
「ええ……!? ……それって、体(てい)のいい監視だよな、つまり」
「人手が増えてよかったじゃない。それじゃあ、ごきげんよう。お二人とも」
マールシュはそう言って、ハイロを残して優雅に去っていった。
「ホンキかな? あいつ……」
「お世話になったから、というのはわかりました……」
「……は?」
会話のキャッチボールが出来ていないハイロに、俺はとまどう。
「でも、どうしてラトリーちゃんにはプレゼントがあって、いつも一緒に闘ってる私にはないんでしょう……?」
「えっ? いや……」
「あっ。そうですよね……エイトさんにとって私なんて役に立たないお荷物ですもんね……私みたいなのにエイトさんからプレゼントをもらう資格なんてありませんよね……はは……」
「い、いや、ハイロ? おーい……」
勝手にネガティブな妄想をひろげるハイロ。
とぼとぼと、背中をみせて去っていってしまった。
し、しまった。町長さんたちへのお礼の用意はしたけど、ハイロとフォッシャにはなにも準備してない。俺としたことが。
――ハイロにプレゼントか。たしかに色々お世話になったもんな。
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