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1) 承認欲求と花のような宦官
しおりを挟む私の承認欲求が満たされないのは
無言で無償の愛を求められるから
主婦の仕事は
なかなか誉められることがない
家族に尽くして
当たり前とみなされる
「お帰りなさい。お疲れ様でした」
と、旦那に言っても
「君も一日ご苦労様」
等と言ってはもらえない
脳ミソが枯渇しそうで
つい、旦那に
セックスを求める
セックスによる快感は
脳を誤魔化すだけで
根本的な解決には至らない
承認欲求は満たされない
だから
ついつい殺意も抱いてしまう
承認欲求が満たされないから
ついつい視線が他所に向く
家庭に自由を感じない
采配を振るって
思うようにしていても
奴隷と同じ
不自由だ
可愛い男の子に目が向く
男と男が抱き合って
キスしている
可愛い
萌える
尊い
男女の穢れなどないかのように
お互いに承認しあって
求め合う
多分、社会構造のせいだ
BLを自由でピュアで可愛いと思うのは
私の場合はそれも承認欲求のせいよ
★★★★★★★★★★
「御意。仰せのままに」
宦官の中から選ばれた清正は、自ら衣服を脱いで生まれたときと同じような姿を晒す。
恵遼天皇に障りがあれば死ぬしかない。
幼い頃に切り捨てた一物の痕跡を両手で隠して突っ立ったまま。
「如何でございましょうか」
と、声が震えないように尋ねる。
輝くばかりの白い肌に、天皇は思わず手を伸ばす。
見しや 砂一粒も奇しきものなれば
さしも尊き理に触れたることの
いかばかりかは むがしき
「年は幾つだ」
天皇から直接に声が掛かることは、宮廷で働く下級宦官なら一生に一度もないことかもしれない。
「今年で十七才になります」
「成る程。肌艶を見よう。近う寄れ」
人払いしたとは言え離庵は蓮池の真ん中にあり、視界が解放されているがために、警備兵の目が気になった。
それでも一歩進む。
「なんだ。震えておるのか」
「畏れ多きことにて……」
恵遼天皇の御代になってから、善政が敷かれて市井は激変している。
真砂の浜にも君が代の
照り映ゆるさいわひ
夢かとぞおもふ
清正の股には有るべきものの痕跡が残っている。尿意に応えはするが性欲には応えないモノだ。
「可愛いものだ。清正とやら、お前が閨の相手に相応しいかどうか」
恵遼天皇は手を伸ばして清正の手を取った。
「どうぞ、お試しください」
震えているのがバレるのではないかと危惧しながらも微笑む清正を、天皇は力で引き寄せる。
「お前の唇は何故、花のように見えるのだ」
身体中に蟲が這うかと思う恵遼天皇の唇が、時には清正の白桃のような肌に吸い痕を付け、歯形を残す。
妙な声を漏らしつつ堪える清正だったが、天皇の指が尻の窪地をなぞった時は思わず声を上げた。
「あ、あっ、お、お止めください。そこは……そこは尊きお方には……」
「案ずるでない。朕に任せよ。初めてなのは知っている」
天皇は嬉しそうに笑う。
天皇の指は巧みに動き、窪地に潜んでいた蕾の周りを何度もまさぐる。清正は首を噛まれた格好のまま羞恥心を堪えつつ足掻いてみる。
「そこは、どうか……どうかお目こぼしを」
温かな滑りを伴って指が中まで入ってきた。そのような汚れを……とは口に出せない。天皇の行為に異議を唱えられない立場だ。畏れに恥ずかしさも吹き飛ぶ。
「ううっ……うう」
「力を抜け」
天皇の絹衣に覆われて焚き染められた伽羅の香りに酔う。
「そうだ。直ぐに慣れる」
やがて指ではないものが柔らかくなった処を擦り始めた。
清正は余りの衝撃に身体が固まった。思わず叫び声を上げるところだったが、相手は天皇だ。しかも口を手で塞がれている。
「力を抜くのだ」
涙が零れた。
入宮した幼い頃から「この世の全ては天皇のもの。お前の髪の毛一本までも、お前のものではない。全て天皇のものだ」と云われて自分を殺して仕えてきた。
天皇の息づかいが荒くなるのを感じながら、気が遠くなる。
★★★★★★★★★★
(きゃあっ。私、何をされているのっ。あっ、あっ、あぁ……)
清正の脳裏に聞き覚えのない女の声が弾ける。
(いっ、イク……ああっ……)
清正の身体がのけ反って脚が伸びる。
若い男の声が漏れた。
「ああっ、天皇……様ぁ……ぁ……」
「果てたか。可愛いものだ。朕はこれからだ」
(てっ、天皇って‥……待って。誰。何でこうなったの‥……まさか、夢を見ているの。誰ともわからない男と関係して絶頂に達したなんて、旦那にバレたら死刑よね。あっ、あっ、またっ‥…息が続かないっ。ここはどこ‥…綺麗な刺繍の布。待って。空が明るい。蓮池っ。どこよ、ここはっ。こんなリアルな夢を見たことはないけどっ。ああっ……初めての体験……)
「愛いやつよ。清正、今宵から閨室を与えるぞ」
(私、セイセイではないんですけどっ)
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