鬼子の嫁

白木 犀

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第十四話/決戦

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真実を知ってから眠りに就いて、食事を取り、風呂に入ると時間は駆けるように過ぎていった。

これが二人が一緒にいられる最後の一日になるのかもしれないというのに、俺たちはあのキス以降、特別なことをするでもなく交わす言葉も、親父を倒す計画について話し合うということもなくいつも通り過ごした。

多分、どちらかがその気になればアプローチをして特別なこと、仮初の作戦会議をするのだろうけど、どちらもその気になれないでいるのだろう。

二人の間で愛の言葉が交わされることもないまま、一日が終わろうとしている。

俺たちは何をするでもなく、いつものように居間でくつろいでいた。 案外、特別なことをしないで普段通りに過ごしている方が最後の時の過ごし方として俺は好きなのかもしれない。

特別なことをすると、かえって終わりを意識してしまう。

だから、今は少しでも終わりから目を背けて、普段通りでいたい。

というのが俺の思うところなのかもしれない。

だが、否応なしに時というものは経過する。 こうしている間も終わりに刻一刻と近付いていく。

ぶぅんという風切り音と共に「ねぇ」と声をかけられる。

俺は後頭部の後ろに瞬速で手を回し、絢音の手刀を防御。
こうやって気を失わせてくるのは想定していたので防ぐのは容易い。

「……魔力で強化した手刀を防ぐほどまでに……退魔の戦士として覚醒しているとはね」

絢音は薄い笑いを浮かべると、そう漏らした。
手に加えられる力は強まるばかりで、一向に緩まない。

「あぁ、守りたいものができて、強くなれた」

拳を受け流すと、絢音は勢いを殺せず転び落ちそうになった。
俺は左に逸れると、あっという間に絢音の後ろに回り込み、俺は彼女の後頭部に手刀を沈み込ませる。

「は────ぁ」

絢音の肺の中の空気が一ミリ足りとも残さずに吐き出され、地面に倒れた。

地獄に落ちるのは、俺一人でいい。

「ダメ……戦……ちゃ…………ダ……メ…………」

絢音はそう言うと最後の気力を振り絞って、俺の足首を掴む──がすぐに気を失い、力が抜ける。

「…………ごめん」

こんな手でしか彼女を救うことができないことに対して、もちろん申し訳ない気持ちがあるが、きっとこれが最善処なんだ。

俺は絢音を抱き抱えて寝室まで運ぶと、準備に入る。
俺たちか親父の動向を何らかの手段で監視しているのか、実家からはこれで確実に親父を殺せと言わんばかりに、大量の刃物が送られてきていた。

日本刀、薙刀、脇差、短刀、苦無(くない)────。

そして、俺のダンボール箱に入れられていた鋭利な先端を持つ錐のような、しかし持ち手のない刺突武器が直径十五センチくらいの箱いっぱいにじゃらじゃらと。

それらの武器が数十と送られてきたのである。

俺はちゃぶ台を廊下に運ぶと、送られてきた武器の刃を一本一本、居間の畳に刺していく。
絢音と過ごした思い出の詰まった居間を傷付けるのははばかられたが、確実に仕留めるためだ、と自分に言い聞かせる。

全ての武器を畳に突き刺すと──居間はさながら戦場跡のような物騒な空間へと変貌していた。

地面に武器を突き刺し、それを取っかえ引っ変えしながら敵を斬るというのは、さながら足利義輝の最期の戦いのよう。

…………俺の名前をもじって、この闘法は「極殺陣(きょくさつじん)『巴』」とでも命名しようか。

ちなみに小学三年生がまともな情報源から足利義輝の伝説を知ることはなく、この知識も往々にしてラノベからの入れ知恵である。

きっと、これは俺の最期を飾るに相応しい戦いになることだろう━━━━。

この街に来てから、ずっと愛用していた錐のような武器をポケットに仕舞うと、寝室の引き出しへと向かった。

ミカが俺のために残してくれたお守りを取りに行く。 …………きっと、この戦いで役に立ってくれるはず。

気に入ったものを収納している引き出しから今となってはミカの形見である黒い袋を取り出して、掌の上に開ける。

ごろん、と何回か重ねて折られた薄桃色の紙と直径三センチほどの小さな、鉛色の金属に円く縁取られた鏡が掌に転がり落ちる。

「この鏡は私の琥珀色の魔眼の性質を移しているので、陰の属性を持つモノの性質を著しく下げる効果を持っています。
例えば、これを巴くんが携帯しているだけで一帯は陰のエネルギーから切り離され魔族や魔術師、処刑人はフルパワーを出せなくなくなることでしょう。
それはこの陰脈の張った街での戦いにおいて、大きなアドバンテージになると思います。

P.S.この手紙を読んでいるということは、巴くんを直接助けにいけない、つまり私は死んでしまっていることでしょう。 巴くんは優しいので、それをとても気に病んで自分にプレッシャーをかけると思いますが、それは自分のコンディションを下げるのとほぼ同義です。
戦いに勝ちたいなら気楽に肩の力を抜いて、とまではいきませんが平生の精神状態で臨むべきだと思いますよ。

また、何かの間違いで会えると嬉しいです。」

考えてみると、これはミカの敵討ちでもある。
この勝負、負けることは許されない。

過重なプレッシャーをかける行為は危険だと、手紙で注意されて、自分が無意識に犯していたミスを認識する。

退魔の戦士と言われても、所詮は人間。 プレッシャーに押し潰されては最高のコンディションで戦いに臨めまい。
大きく深呼吸。 鏡を手の間に入れて重ね、目を瞑り天国のミカに祈る。 

絶対に仇は取る。
もし、俺が相打ちになって死んだらあっちでもよろしく頼む。

自分の精神を落ち着かせることが目的の祈りを終えると、鏡をズボンのポケットに仕舞う。

再び居間に戻ると、突き立てられた武器の中、片膝を立てて座る。
この体勢なら、いつ襲われても瞬時に立ち上がり、武器を手に取り反撃することができる。

柱時計の針が二十三時を指した頃、びゅうと音がして縁側から見える庭に黒い影。

ついに、来たか────。

黒い影はこちらに近付いてくるにつれて具体性を増していく。
つかつかと、黒い影はやがて成人男性くらいの背丈の人型になる。
つかつかと、俺を十年ほど成長させたような顔が見え、それが晴昭だと確信した。

ぎぃと音を立てて縁側に土足で踏み込んでくる。

無数の武器が突き立てられた居間にも無警戒で入ってくる。 そんなに自分の力に自信があるというのだろうか。

「久しぶりだな、燈晴」

親父は俺にはとてもできない、ひと目で道化だと分かる、猿みたいな笑顔を浮かべてそう口にした。

「あぁ、逢いたくなかったぜ……親父」

親父はそれを聞くとふっと肩を竦め、足を止めて口を開く。

「燈晴……いや、巴か。 お前は俺の血が流れた俺の息子だ、殺すのは惜しい。 軍門を下れ。 俺の従者となって一緒に夜の世界を生きよう」

そう言う親父はさっきの笑顔とは違う、素のものと思われる、人を嘲る笑みを浮かべている。

「本気で言ってんのか? 俺のことを殺しかけておいて」

「あれはお前を改めて俺の血族にしてやろうとしたのだ。 昭貴に邪魔されて失敗したがな」

鼻で笑うと、そう言ってのけた。
それなら昨晩、俺のことを殺しに来たのはなんだったというのだ。

「絢音を戦いに巻き込んだ時点で、お前はもう俺にとって生きる価値がない存在なんだよ」

言って、俺は最も近くにあった日本刀の柄に手を伸ばす。

「俺の優しさが分からないか……じゃあ、命だけは助けてやるから、絢音を出してくれ。 アイツは元は俺の子を産むために用意されたモノでな、アイツも本心では再び俺の女になることを望んでいるはずだ」

嘆息を漏らすと、あたかもそれが当然であるかのようにそう言う。

その言葉を聞いて、体に怖気が走る。 そしてそのあとにほとんど間を置かず、脳を灼熱が過ぎる。
この化け物が一秒でも長く存在していることが許せない。 コイツを消滅させない限りは、絢音は安心して暮らせない。

「殺せ」の二文字が脳に何重にも重なって書き連ねられる。

コイツが俺の剣先の届く距離に入ってくるや否や、何もかも関係なく、首を切断した後に六つの心臓を破壊し、確実に殺す。

つかつかと、何の警戒もなく部屋に踏み入ってくる。親父は虹彩を紅く染め、口角を上げた。

「……拒否か。 ならば、貴様を殺して取り返すまでよ」

酷く、耳に障る声で、そう言う。

それをスイッチにしたように、意識は血の色に染まる━━━━視野は心臓が鼓動を刻むように一定のリズムで狭窄したり広がったりしているが、変わらず殺すべき標的を映している。

標的との距離が二メートルを切った。

俺は日本刀を抜き取り、武器の山を飛び越えて、その勢いを殺さず首に刀を走らせる━━━━。

が、バリアでも張られているみたいに、剣は首の手前で止まり、弾かれてしまった。

なんだ、これは━━━━。

「ぬ……確実に殺すつもりだったが……」

そう言った親父の周りをぐるぐると、四つの黒い球体に細長い手足が生えたような何かが回っていた。

「これは蒔片の先代に呪いをかけた大陰陽師の式神の分霊を反転させたものだ。 理由は分からないが、この空間は陰脈と切り離されているらしい。 お前を喰い殺すためにと召喚したが、まるで役割を果たしてくれない。 これでは俺が直接、葬ってやらなければいけない」

言って、はぁと嘆息を漏らすと、手を天に伸ばす。
すると、それらは親父の掌に吸い込まれて消えていった。

どういった理屈か分からないが、あれは攻撃手段の一つだった様子。
不明だった攻撃手段の内の一つを潰せたのはアドバンテージだ。 ミカの計らいに感謝。

親父……晴昭は構えることなく地面を蹴って前方に跳ぶ。 握撃で頭蓋を破壊せんと右腕を伸ばし、こちらに肉薄してきた。

俺は右に逸れて避けようとするが油断大敵。 そこから更に後ろに武器の山を避けて着地する計算をすると跳躍、大きく後退する。
戦いにおいて、ナーバスになりすぎるということはない。 

予報通り晴昭は俺がさっきまで立っていたところを、落下の勢いを殺さず、左手に形作っていた赤黒い手刀で切り裂く。 無事、二撃を躱すことができた。
ふんと不快そうに鼻を鳴らすと、武器の山の隙間にて構える。

距離が再び開いてしまった。

しかし、それは相手も同じ━━━━。
かと思われたが、晴昭は吸血鬼だ。 ヘイルのように人間の想像を遥かに超えた技をまだ持っているかもしれない。

こちらから距離を詰めるのが得策か、はたまた相手の手を伺うか……。

刹那、晴昭が剣群を無視━━否、一つ一つを破壊しながら真っ直ぐに突っ込んできて、思考が打ち切られる。
俺は反射的に持っていた日本刀を投げ捨て、最も近いところにあった薙刀を引き抜き、牽制の意で前に突き出す。 リーチが長い方が、咄嗟の攻撃に対応するのに功を奏すと考えたからだ。

薙刀は予想外に晴昭の右腕を穿いた。薙刀の切っ先が肩を貫通しているのが見える。 

────否、晴昭は自ずと薙刀へ突っ込んできた。

しかし、晴昭はちっとも痛がる素振りを見せず、大きく右腕を振り抜く────。

その動作に驚く間もなく、次なる衝撃がやってくる。

振り払われた薙刀は晴昭の右腕と同化していた。 吸血鬼の膂力をもって、離すものかと薙刀を強く握っていた俺は薙刀と共に剣の破片の山へと落とされる。

が、Gに任せて刃物の転がる地面に落ちていく間に思考を張り巡らせ、薙刀を手放し、転回。 宙でバランスを取り無事、武器の突き立てられていない場所に着地することに成功した。

俺は特に何の意図もなく、最初に目に入った日本刀を抜き取り構える。

晴昭は俺に体を向けると、血が吹き出し皮は剥け筋組織が丸見えになった右腕を大きく一振……すると一振の間、わずか数秒で完治した。 恐ろしい再生力の高さ。

「なぜだ……昭貴といい、お前といい……蒔片の一族というのは、どこまでも俺の邪魔をする。 お前の戦う理由はなんだ? まさか退魔が俺の存在意義だとか、そんな堅いことは言わんよな?」

晴昭は懊悩に右手で頭を抑えると、問うてきた。
そんなの、答えは明白だ────。

「お前が生きていると……いつまでも絢音が幸せになれないからだ」

率直に答えてやると、改めて殺すべく日本刀を構え直す。

「はっ、逆だよ。 巴、お前の……蒔片の血が絢音の足枷になっているんだ。 そして、彼女は俺にだけは心を開いてくれる……なんていったって俺に純潔を捧げたくらいなんだからなぁ!」

晴昭は鼻で笑い、俺のことを嘲ると、とんでもないことを言ってきた。

絢音がコイツに純潔を捧げた……だと?

頭の中を大量の疑問符が支配したあとに、一瞬でそれらは灼熱によって焼き払われる。 先程の話と照合すると、交わったのは吸血鬼になる前……彼女がまだ十二、三ということだろう。

そんな歳の女の子がまともな思考で純潔を捧げるわけがあるか。

コイツ……ここまで腐り切っていやがったのか……!

コイツを一秒でも早く殺害しろと、頭が痛いくらいに訴えてくる。

だが、待てと静止する声があった。

その声は、こう言っていた。

「お前が、蒔片の因縁が絢音の足枷になっているのは、事実ではないのか? 」 ────と。

戦闘においては致命的な問題である悩みが生まれたが、それはこの状況に限ってはプラスに働く。
まともにヤツの挑発に乗っていたら、危なかった。

だが、絢音はコイツと一緒になることを望んでいるわけでもないはず、倒しても問題はない。

怒りという鎖に縛られて鬱血、赤黒い色になっていた脳を冷却し思考を改める。

今は、目前の敵をどうやって倒すかだけを考えればいい。
柄を握る両手が汗ばみ、力が籠るのを覚える。

「ふっ、その心、揺らいだな。 思い当たる節があるのだろう!」

悔しいけど、俺の存在が絢音を蒔片と結びつけているのは否定できない。 だけど、今はそんなことより────。

晴昭は構えると、左手から伸びる赤黒い刀を伸ばし、首を断たんと跳躍し俺に急接近、俺は反射的に日本刀でそれに対応────鍔迫り合いという形になる。

ぎりぎりと双方の刃の削れる音。

その刹那━━頭に、昨晩の住宅街での殺し合いが過ぎる。

この状況は……前にもあった。

まずい────そう思うが先か否か、脳裏に電撃が走る。

鍔迫り合いに押し勝ったあとの晴昭の刃の軌道を概算、妥当な答を導き出すと日本刀を手放し、それと同時に横に逸れた。

晴昭はその動作は流石に予想の埒外にあったのだろう。 盛大に空振りをして大きな隙が生まれる。

「ぜ────あ!」

地面に突き立てられている日本刀を逆手で掴み、一瞬で正常に構え直し、追撃が来る前に脳と六つの心臓がそこを斬られたら確実に機能を停止するという軌道を計算────斬る!

ざんざんざん────。

縦、横、斜め────様々な角度から刀を走らせていった、。

一瞬で晴昭の体に十二の線を刻む──と、晴昭はいくつかの大小様々の肉片へと変わっていく。

「な────」

鼻を中心に左と右で頭を分ける大きな線が入っているが、まだ分離していない頭部で目を剥き、声を漏らし驚愕を発露。

ぼとぼと、肉片が畳に落ちる鈍い音。
一瞬で部屋中に広がる鉄錆の臭いと、臓器の中身が発する厭な死の香り━━━━。

居間の風景は一瞬で、わびさびの感じられる古風な和室から酸鼻極まる地獄絵図のそれへと塗り替えられる。

月明かりに照らされてぎらぎらと光る、無数に突き立つ凶器。

壁や地面に歪な模様を描く形で部屋の八割ほどを赤黒く染めている血液。

辺り一面に散らばるピンクと黄色、赤の肉片。

部屋の中央で膝をついている、もはや汚れていない部位の方が少ない、全身血塗れの俺。

ミカ、仇は取ったよ……。

緊張感から解放されたことで、疲れた体が酸素を求めているのか、息苦しさを感じる。

はぁはぁと、肩で息をする。

たったったっと、廊下を駆ける音がする。
案の定、目を覚ました絢音が居間に姿を現した。

怒るでもなく、喜ぶでもなく、その端正な顔は真っ青に染まっている。

無理もない、こんな地獄のような光景を見れば。

どうしたことか、はぁはぁといくら酸素を取り込んでも息苦しさを拭えない。 それどころか、加速度的に苦しさは増していく。
正直、今こうして膝をついているのも苦しいくらいだ。

絢音はどういうことか、地面や壁に広がる血でも、無数に転がる肉片でもなく俺の顔を見てわなわなとしていた。

まるで、俺に何か悪いものでも憑いているかのように。

俺の顔だけを見ていた、唇は必死に何かを伝えようとしているが、震えて上手く言葉を紡げないでいる。

息苦しさに耐えられず、ばたんと血の水溜まりに背中を預けた。
ここまで血塗れだと、もはや気にならないというのもあるが、そんなこと気にしていられないくらいに苦しいのだ。

地面に倒れた俺の血でべたべたの両手を絢音は何の嫌悪感もなく握ってくる。 目尻に涙を溜めて。

ああ、暖かい………………違う。 俺の体が、凍えるくらいに冷たいのだ。

ああ、晴昭を倒したってのに、なんでこう泣いてるんだ。

落ち着いて聞いて、と絢音は俺と目を合わせて口を開く。
ぼたぼたと頬に大粒の涙が落ちてくる。

「"生きた肉体(からだ)を失った晴昭の魂がとっくんの魂を取り込もうとしてる"、肉体を奪おうとしてる。 二つの魂の共存に耐え切れない肉体が意識を失わせることで正常化しようとしてるの。 親子だから、以前に魂の大半を吸い取られれたから非常に強い霊的な繋がりがあるんだ。 お願い、意識を保って……!」

そんな無茶な、と俺は思う。
だって、絢音の望みとは対称的に、俺の意識や感覚はどんどん薄れていっている。 手を握ってくれている感覚は、もうない。

そんな薄れゆく意識の中であっても、俺は自分の考えというものをはっきりと持っていた。

絢音を厭なものと結び付けているこんな肉体は捨ててしまえ。

喉の粘膜が張り付いてしまったように、呼吸もままならない体で、なんとか言葉を紡ぐ。

「お…………俺を……殺して………………くれ」

その言葉を最後に、視野は段々と狭窄、果てに視界はブラックアウト、次第に俺の名前を呼ぶ絢音の声も聞こえなくなって、完全に意識は失われた。
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