公爵令嬢の波瀾万丈な逃亡ライフ

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第1章

第16話 スライム風呂、強制設置!?

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 ――クロエ・ハートフィリア、新たな試練。

 全裸で下水道を流され、うんこ塗れになり、スライム風呂で全身ピカピカに洗われたクロエ。

 なんとか不可視化しながら全裸で街中を駆け抜け、ギリギリのところで屋敷へ帰還した。

 

(もう……もう絶対にこんな目には遭わない!!)

 

 息を切らしながら床に倒れ込むクロエ。

 長かった羞恥地獄が終わったのだと、彼女は思っていた。

 しかし――

 

「カシャカシャカシャ……」

 

 スケルトン5体が、両手いっぱいにスライムを抱えて屋敷に戻ってきた。

 

(……え?)

 

◆スケルトン5体、スライム大量搬入

 
 スケルトンたちは、透明なぷるぷるとした物体を大事そうに運んでくる。

 そう、汚水処理場から持ち帰ってきた大量のスライム。

 

「ちょ、ちょっと待って!? 何でそんなもの持って帰ってきたの!?」

 

 クロエが慌てて止めようとするが、スケルトンたちは無表情のまま(当然だけど)淡々とスライムを運び続ける。

 

 すると――

 

「スッ……」

 

 クロエの目の前で、見えざる手がゆっくりと屋敷の浴室の扉を開けた。

 

「ま、まさか……」

 

 その瞬間、スケルトンたちは浴槽の中にスライムを次々と投入!!

 

ボチャン! ボチャン!

 

 ――みるみるうちに、スライム風呂が完成した。

 

(いやいやいや!!! なんでスライム風呂作ってるのよ!!?)

 

◆スライム風呂、強制設置完了

 
 浴槽いっぱいに詰め込まれたスライムたちは、ぷるぷると蠢きながら、心なしか楽しそうに跳ねている。

 

「ちょっ、ちょっと!? こんなの必要ない!! すぐに捨ててきなさい!!」

 

 クロエはスケルトンたちに指示を出そうとするが――

 

「ツンッ!」

 

「ひゃあっ!?」

 

 カンチョー。

 

(……また、これかぁぁぁぁぁ!!!!!)

 

 もはや抵抗の余地はなく、クロエは絶望の表情を浮かべる。

 

「な、なんでこんなことするのよ……!!」

 

 しかし、見えざる手は**まるで「これから毎日スライム風呂に入るんだからな?」**と言わんばかりに、クロエの背後でふわふわと揺れている。

 

(ちょ、ちょっと待って……まさか……!?)

 

 クロエは、ひとつの恐ろしい可能性に気づく。

 

(……毎日、スライム風呂に入れってこと!?)

 

◆強制スライム風呂、初日スタート

 
 クロエは震えながら、スライム風呂を見つめる。

 目の前には、ぷるぷると蠢くスライムたち。

 

(ど、どうしよう……入らないと、またカンチョー地獄が待ってる……)

 

 しかし、昨日の悪夢を思い出す。

 全身に絡みつくスライムの感触。

 体の隅々まで入り込んでくるスライムの洗浄能力。

 

(うぅぅ……やだ……やだ……!!)

 

 でも、選択肢はない。

 

「……わ、わかったわよ!! 入るわよ!! もう!!!」

 

 覚悟を決めたクロエは、服を脱ぎ捨て、ゆっくりとスライム風呂に足を入れる。

 

「ひゃっ……!?」

 

 冷たいスライムが、じわじわと足に絡みつく。

 

(うぅ……気持ち悪い……!!)

 

 そして――

 

――ザブンッ!!!

 

 クロエの全裸の身体が、スライムに沈み込む。

 

 

「ひゃあっ!?!? も、もうやめてぇぇぇぇ!!!」

 

 スライムたちは、今日もクロエの身体を隅々まで洗浄し始めた。

 
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