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第3話 カメレオンバジリクス
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クロエは、転生してからいくつか体の変化に気がついた。
(犬耳や尻尾だけじゃない、感覚も鋭くなっている気がする)
クロエの黄金色の瞳は、遠くの舞い落ちる木の葉の模様まで鮮明に見えるほど視力が上がっており、森の中を飛び回る蠅を捉えるくらいに動体視力が高くなっていた。
視力以外にも耳は遥か遠くの虫の足音まで拾う事ができ、鼻も同じ様に鋭く敏感になっている。
「便利だけど、人間じゃ無くなった事を実感しちゃうなぁ」
複雑な心境の中、クロエはレオンと一緒に、森の中を歩いていた。
「ねぇ!どこに向かっているのよ?」
従魔であるクロエには行き先の決定権は無く、ペットの様にレオンについて行く事しか出来ない。
「知らん、取り敢えず野生の勘だ」
「野生の勘って、レオンは室内犬じゃん!」
そんな雑談をしていると、クロエは、嫌な臭いが近付いて来ている事に気付いた。
(何、この臭い?)
「気付いたか?」
レオンも異変に気付いている様で、警戒して周りを見渡している。
「逃げた方が良い?」
未知の異世界では、何が起きるか分からない。
それに、クロエはチートスキルも貰えなかったので、不安が込み上げてきた。
(魔物と戦闘になったら、どうすれば良いんだろう?)
クロエは、今は全裸で武器も防具も無い。
いくら異形種になったとは言え、素手で戦うのは不安だった。
「戦うしか無いだろ」
レオンは、既に相手に気付かれている事を悟り、戦う覚悟を決めていた。
「な、何よコイツ!?」
森の奥から現れたのは、巨大な爬虫類だった。
全長は10m以上あり、ドラゴンと見間違えるサイズだ。
その皮膚は常に模様が変化しており、背景の森に擬態している。
そのギョロギョロしたまん丸の瞳は左右が別々の動きをして、獲物を探していた。
「カメレオンバジリスクだ!」
レオンは、鑑定眼を持っているらしく、即座にカメレオンバジリスクの名前を把握していた。
「つ、強いの?」
「強い!クロエは奴の注意を引け!」
「はぁ!?」
レオンの命令により、クロエは勝手に体が反応して、カメレオンバジリスクの前に出てしまう。
「うぅ~、怖いのに~!」
目の前の巨大なカメレオンを見て、クロエの脚がガクガクと震える。
ビュンッ!
その瞬間、カメレオンバジリスクの巨大な口が開き、クロエにも反応出来ない速度で、ピンク色の長い舌がロケットの様に発射された。
「いひゃあっ!?」
長い舌がクロエの下腹部に引っ付いた。
(何この舌、粘着テープみたいにくっ付いて取れない!?)
べっトリと体にくっ付いた舌は、凄まじい力でクロエの体ごと引っ張った。
「いやああああああ!?」
凄まじい速度でカメレオンバジリスクの大きく開かれた口が近付いて来る。
いや、クロエがカメレオンバジリスクの口の中に飛び込んだ。
(た、食べられる!?)
生暖かいカメレオンバジリスクの口の中に入れられたクロエは、必死に口から出ようとする。
バクンッ!
カメレオンバジリスクが口を閉じた瞬間、視界が闇に包まれた。
「いや、クサい!ネチャネチャする!」
クロエは、必死に暴れるが、カメレオンバジリスクの長い舌が体に巻き付いて、全身を舐められ、唾液塗れになってしまった。
(ヒィイイ!?全身をしゃぶり尽くされているみたいで気持ち悪い!)
「だ、ダメ、引き摺り込まないで!?」
段々とクロエの全身を舌がキツく締め上げて、身動きすら出来なくなる。
しかも、徐々に喉奥に引き込まれている様だ。
(やだ、呑み込まれたら溶かされちゃう!)
胃に呑み込まれたら、強力な胃酸で溶かされてしまう。
焦るクロエだが、自分の力ではどうにも出来ず、瞳に涙が溢れ出る。
斬!
その瞬間、外から大きな音が響き、カメレオンバジリスクの体が動きを止めた。
(な、何!?)
急にカメレオンバジリスクの舌の締めが緩くなる。
(今がチャンスね!)
クロエは、何とか体に巻き付いた舌を引き剥がして、中からカメレオンバジリスクの口をこじ開けた。
「おう、無事だったか」
カメレオンバジリスクの前では、レオンが何食わぬ顔で座っていた。
どうやって倒したのか、カメレオンバジリスクは、胴体を真っ二つに両断されて死んでいた。
「レオンのせいで死にかけたんだからね!」
レオンがクロエを囮にした事で死にかけたので、涙目で怒りを露わにした。
「全身唾液塗れだし、最悪よ!」
全身にべっトリとこびり付いたカメレオンバジリスクの唾液は気持ち悪い上にクサい。
「悪かったな、仕方ないから俺様が責任をとって綺麗にしてやる!」
レオンが長い舌を出して近づいて来た。
「・・・は?」
(犬耳や尻尾だけじゃない、感覚も鋭くなっている気がする)
クロエの黄金色の瞳は、遠くの舞い落ちる木の葉の模様まで鮮明に見えるほど視力が上がっており、森の中を飛び回る蠅を捉えるくらいに動体視力が高くなっていた。
視力以外にも耳は遥か遠くの虫の足音まで拾う事ができ、鼻も同じ様に鋭く敏感になっている。
「便利だけど、人間じゃ無くなった事を実感しちゃうなぁ」
複雑な心境の中、クロエはレオンと一緒に、森の中を歩いていた。
「ねぇ!どこに向かっているのよ?」
従魔であるクロエには行き先の決定権は無く、ペットの様にレオンについて行く事しか出来ない。
「知らん、取り敢えず野生の勘だ」
「野生の勘って、レオンは室内犬じゃん!」
そんな雑談をしていると、クロエは、嫌な臭いが近付いて来ている事に気付いた。
(何、この臭い?)
「気付いたか?」
レオンも異変に気付いている様で、警戒して周りを見渡している。
「逃げた方が良い?」
未知の異世界では、何が起きるか分からない。
それに、クロエはチートスキルも貰えなかったので、不安が込み上げてきた。
(魔物と戦闘になったら、どうすれば良いんだろう?)
クロエは、今は全裸で武器も防具も無い。
いくら異形種になったとは言え、素手で戦うのは不安だった。
「戦うしか無いだろ」
レオンは、既に相手に気付かれている事を悟り、戦う覚悟を決めていた。
「な、何よコイツ!?」
森の奥から現れたのは、巨大な爬虫類だった。
全長は10m以上あり、ドラゴンと見間違えるサイズだ。
その皮膚は常に模様が変化しており、背景の森に擬態している。
そのギョロギョロしたまん丸の瞳は左右が別々の動きをして、獲物を探していた。
「カメレオンバジリスクだ!」
レオンは、鑑定眼を持っているらしく、即座にカメレオンバジリスクの名前を把握していた。
「つ、強いの?」
「強い!クロエは奴の注意を引け!」
「はぁ!?」
レオンの命令により、クロエは勝手に体が反応して、カメレオンバジリスクの前に出てしまう。
「うぅ~、怖いのに~!」
目の前の巨大なカメレオンを見て、クロエの脚がガクガクと震える。
ビュンッ!
その瞬間、カメレオンバジリスクの巨大な口が開き、クロエにも反応出来ない速度で、ピンク色の長い舌がロケットの様に発射された。
「いひゃあっ!?」
長い舌がクロエの下腹部に引っ付いた。
(何この舌、粘着テープみたいにくっ付いて取れない!?)
べっトリと体にくっ付いた舌は、凄まじい力でクロエの体ごと引っ張った。
「いやああああああ!?」
凄まじい速度でカメレオンバジリスクの大きく開かれた口が近付いて来る。
いや、クロエがカメレオンバジリスクの口の中に飛び込んだ。
(た、食べられる!?)
生暖かいカメレオンバジリスクの口の中に入れられたクロエは、必死に口から出ようとする。
バクンッ!
カメレオンバジリスクが口を閉じた瞬間、視界が闇に包まれた。
「いや、クサい!ネチャネチャする!」
クロエは、必死に暴れるが、カメレオンバジリスクの長い舌が体に巻き付いて、全身を舐められ、唾液塗れになってしまった。
(ヒィイイ!?全身をしゃぶり尽くされているみたいで気持ち悪い!)
「だ、ダメ、引き摺り込まないで!?」
段々とクロエの全身を舌がキツく締め上げて、身動きすら出来なくなる。
しかも、徐々に喉奥に引き込まれている様だ。
(やだ、呑み込まれたら溶かされちゃう!)
胃に呑み込まれたら、強力な胃酸で溶かされてしまう。
焦るクロエだが、自分の力ではどうにも出来ず、瞳に涙が溢れ出る。
斬!
その瞬間、外から大きな音が響き、カメレオンバジリスクの体が動きを止めた。
(な、何!?)
急にカメレオンバジリスクの舌の締めが緩くなる。
(今がチャンスね!)
クロエは、何とか体に巻き付いた舌を引き剥がして、中からカメレオンバジリスクの口をこじ開けた。
「おう、無事だったか」
カメレオンバジリスクの前では、レオンが何食わぬ顔で座っていた。
どうやって倒したのか、カメレオンバジリスクは、胴体を真っ二つに両断されて死んでいた。
「レオンのせいで死にかけたんだからね!」
レオンがクロエを囮にした事で死にかけたので、涙目で怒りを露わにした。
「全身唾液塗れだし、最悪よ!」
全身にべっトリとこびり付いたカメレオンバジリスクの唾液は気持ち悪い上にクサい。
「悪かったな、仕方ないから俺様が責任をとって綺麗にしてやる!」
レオンが長い舌を出して近づいて来た。
「・・・は?」
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