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第12話 ユナの過去
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冒険者ユナは、かつて貴族の奴隷だった。
当然、彼女も最初から奴隷だったわけでは無い。
ユナにも両親がおり、森の中の小さな家で平穏な生活を送っていた。
ウェアウルフの家族は、狩猟生活が基本であり、日々、森で獲物を狩って生活の糧にしていた。
しかし、そんな平和な日常は、呆気なく終わりを告げる。
高ランク冒険者パーティーに棲家を発見されたユナの両親は、ユナの目の前で惨殺された。
当時、まだ幼かったユナは冒険者達に捕獲され、奴隷として貴族に売られた。
ユナを買った貴族は、どうしようも無い変態クソ野郎だった。
最初は、何日も拘束され、ご飯すら与えられなかった。
その後はペットの犬と共に飼われ、ユナも犬として扱われた。
従順な犬の様に振る舞わなければ、躾と称して容赦無く鞭を打たれた。
鞭の痛みと恐怖は、ユナのウェアウルフとしてのプライドを打ち砕き、牙を抜いた。
幼かったユナは、自分が犬だと自覚するのに、それほど時間は掛からなかった。
貴族の面白半分で犬と交尾をさせられた事も一度や二度では済まない。
時には、交配目的で他のウェアウルフの雄と無理矢理に交尾をさせられた事もある。
ユナは変態貴族の奴隷として、5年もの間、地獄の日々を過ごした。
毎日の様に性玩具として陵辱と恥辱の限りを尽くされ、拷問の様な性的虐待を受け続けた。
ユナの中で、歪んだ性癖が形成されたのは言うまでも無い。
両親を殺した冒険者への恨み、自分の事を性玩具の様に扱う貴族への怒りは、長い年月の間、ユナの心の奥底に封じられながらも、燻り続けていた。
いつか・・・絶対に復讐してやる。
ユナの中で貴族は悪であり、復讐の対象となっていた。
しかし、チャンスは思い掛け無い所から訪れる。
肉体的にも成長したユナはウェアウルフのしなやかなバネと強靭な肉体を手に入れていた。
そんなある日、ペットの犬と戯れあっていると、犬がユナの首輪を噛んで外してしまった。
「・・・うそ」
ユナは、唐突に訪れたチャンスを見逃さなかった。
その日、ユナは変態貴族と屋敷の人間を皆殺しにして、屋敷を出た。
逃亡奴隷は、見つかれば極刑は免れない。
しかし、ウェアウルフのユナには、そんな事は関係なかった。
王都を離れて、辺境の地である港町カナンに辿り着いたのが、一年前の事だった。
しかし、幼少期から奴隷として、犬の様に育てられたユナは、ウェアウルフとしての生き方を知らない。
人間でも無く、ウェアウルフにも成りきれない半端者となったユナは、皮肉な事に両親の仇である冒険者の仕事をして暮らしていた。
貴族殺しの罪を背負うユナは、身を隠しながら、日々、虚しい生き方を続けていた。
変態貴族への復讐は果たしたはずなのに、何故か心は満たされない。
貴族を殺すだけでは、失ったプライドも牙も取り戻す事は出来なかった。
5年間もの陵辱の日々は、そんな生易しい復讐では、満たされない。
そんな時に出会ったのが、クロエだった。
貴族令嬢の中でも最高峰に位置する公爵令嬢であり、第一王子の元婚約者。
新聞で読んだ時は、何処か遠くの話であり、平民に堕ちた貴族令嬢の話に少しだけ興味を惹かれただけだった。
そんなクロエが、まさかこんな辺境の地で、冒険者をしているなんて、夢にも思わなかった。
しかも、生意気にも喧嘩を売ってきて、ボコボコにした相手が、噂の公爵令嬢なんて、話が出来すぎている。
しかし、ユナの中で、忘れていた感情が甦ったのも事実だった。
悪女としても有名なクロエは、王家に断罪されて、今は平民に堕ちたが、傲慢で生意気な性格は健在だった。
プライドの高い高貴な貴族令嬢を殴った瞬間、どうしようもない快感が込み上げてきた。
クロエが涙目になり、悔しそうな表情を浮かべる度に、自分の中で失われた自尊心が回復して行く気がした。
悪女として名高いクロエが屈伏して、許しを乞うてきた時、自分の中で何かが満たされて行くのと同時に、何かが爆けるのが分かった。
公爵令嬢だったこの女をペットにして、同じ目に遭わせたら、どんな表情をするんだろうか?
ゾクゾクと背筋が震えた。
ユナの中で嗜虐心が刺激され、どうしようも無い歪な欲求が込み上げる。
この生意気で傲慢で美しい貴族の娘を、自分のモノにしたい。
プライドをへし折って、牙を抜き、この世で一番卑屈で無価値な存在に堕として、自分に縋る事でしか生きられない可哀想な生物にしてやる。
ユナの中で、クロエの存在は、決して手放せない欲望の対象となっていた。
愛情や執着にも似たその感情をユナは未だ理解していない。
当然、彼女も最初から奴隷だったわけでは無い。
ユナにも両親がおり、森の中の小さな家で平穏な生活を送っていた。
ウェアウルフの家族は、狩猟生活が基本であり、日々、森で獲物を狩って生活の糧にしていた。
しかし、そんな平和な日常は、呆気なく終わりを告げる。
高ランク冒険者パーティーに棲家を発見されたユナの両親は、ユナの目の前で惨殺された。
当時、まだ幼かったユナは冒険者達に捕獲され、奴隷として貴族に売られた。
ユナを買った貴族は、どうしようも無い変態クソ野郎だった。
最初は、何日も拘束され、ご飯すら与えられなかった。
その後はペットの犬と共に飼われ、ユナも犬として扱われた。
従順な犬の様に振る舞わなければ、躾と称して容赦無く鞭を打たれた。
鞭の痛みと恐怖は、ユナのウェアウルフとしてのプライドを打ち砕き、牙を抜いた。
幼かったユナは、自分が犬だと自覚するのに、それほど時間は掛からなかった。
貴族の面白半分で犬と交尾をさせられた事も一度や二度では済まない。
時には、交配目的で他のウェアウルフの雄と無理矢理に交尾をさせられた事もある。
ユナは変態貴族の奴隷として、5年もの間、地獄の日々を過ごした。
毎日の様に性玩具として陵辱と恥辱の限りを尽くされ、拷問の様な性的虐待を受け続けた。
ユナの中で、歪んだ性癖が形成されたのは言うまでも無い。
両親を殺した冒険者への恨み、自分の事を性玩具の様に扱う貴族への怒りは、長い年月の間、ユナの心の奥底に封じられながらも、燻り続けていた。
いつか・・・絶対に復讐してやる。
ユナの中で貴族は悪であり、復讐の対象となっていた。
しかし、チャンスは思い掛け無い所から訪れる。
肉体的にも成長したユナはウェアウルフのしなやかなバネと強靭な肉体を手に入れていた。
そんなある日、ペットの犬と戯れあっていると、犬がユナの首輪を噛んで外してしまった。
「・・・うそ」
ユナは、唐突に訪れたチャンスを見逃さなかった。
その日、ユナは変態貴族と屋敷の人間を皆殺しにして、屋敷を出た。
逃亡奴隷は、見つかれば極刑は免れない。
しかし、ウェアウルフのユナには、そんな事は関係なかった。
王都を離れて、辺境の地である港町カナンに辿り着いたのが、一年前の事だった。
しかし、幼少期から奴隷として、犬の様に育てられたユナは、ウェアウルフとしての生き方を知らない。
人間でも無く、ウェアウルフにも成りきれない半端者となったユナは、皮肉な事に両親の仇である冒険者の仕事をして暮らしていた。
貴族殺しの罪を背負うユナは、身を隠しながら、日々、虚しい生き方を続けていた。
変態貴族への復讐は果たしたはずなのに、何故か心は満たされない。
貴族を殺すだけでは、失ったプライドも牙も取り戻す事は出来なかった。
5年間もの陵辱の日々は、そんな生易しい復讐では、満たされない。
そんな時に出会ったのが、クロエだった。
貴族令嬢の中でも最高峰に位置する公爵令嬢であり、第一王子の元婚約者。
新聞で読んだ時は、何処か遠くの話であり、平民に堕ちた貴族令嬢の話に少しだけ興味を惹かれただけだった。
そんなクロエが、まさかこんな辺境の地で、冒険者をしているなんて、夢にも思わなかった。
しかも、生意気にも喧嘩を売ってきて、ボコボコにした相手が、噂の公爵令嬢なんて、話が出来すぎている。
しかし、ユナの中で、忘れていた感情が甦ったのも事実だった。
悪女としても有名なクロエは、王家に断罪されて、今は平民に堕ちたが、傲慢で生意気な性格は健在だった。
プライドの高い高貴な貴族令嬢を殴った瞬間、どうしようもない快感が込み上げてきた。
クロエが涙目になり、悔しそうな表情を浮かべる度に、自分の中で失われた自尊心が回復して行く気がした。
悪女として名高いクロエが屈伏して、許しを乞うてきた時、自分の中で何かが満たされて行くのと同時に、何かが爆けるのが分かった。
公爵令嬢だったこの女をペットにして、同じ目に遭わせたら、どんな表情をするんだろうか?
ゾクゾクと背筋が震えた。
ユナの中で嗜虐心が刺激され、どうしようも無い歪な欲求が込み上げる。
この生意気で傲慢で美しい貴族の娘を、自分のモノにしたい。
プライドをへし折って、牙を抜き、この世で一番卑屈で無価値な存在に堕として、自分に縋る事でしか生きられない可哀想な生物にしてやる。
ユナの中で、クロエの存在は、決して手放せない欲望の対象となっていた。
愛情や執着にも似たその感情をユナは未だ理解していない。
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