神殴り代行 異世界放浪記 〜俺の拳は神をも砕く〜

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第1章 世界の終焉

第18話 破壊者と神

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◆喪失の予兆

 “喪失感”――それは、自身の”フォース”が失われるときに感じる、独特の感覚。
 まるで、自分の一部が抉り取られたかのような錯覚を覚えた。

 クロードは、スーツの襟を正しながら、ふと右手の指先を見つめる。
 指先から、微かに”金色のオーラ”が消えていくのを感じた。

 「クフフ……天使たちが全滅しましたね。」

 銀髪をなびかせ、金色の瞳が楽しげに揺れる。
 その表情には、焦燥も苛立ちもない。ただ、純粋な興味だけが宿っていた。

 「さすがだよ、レン……僕の想像以上だ。」

 ゆっくりと目を閉じ、わずかに首を傾ける。

 「だが、それはつまり――次の手を出すタイミング、ということだね。」

 そう呟いた瞬間、空が暗転した。

 太陽の光が遮られ、東京の街に”巨大な影”が落ちる。
 まるで”空そのもの”が落ちてくるかの錯覚を覚えるほど、圧倒的な存在感を放っていた。

 ――直径10キロの巨大隕石。



 クロードは、興味深げに”それ”を見上げた。
 ゆっくりと、隕石が大気圏を突破する。

 摩擦熱で炎を纏いながら、銀髪の男の頭上へと急降下する”灼熱の塊”。
 あまりに巨大すぎる質量が、大気すら歪ませる。

 「“物量戦”ですか……」

 彼は、静かに目を閉じた。
 そして、金色のオーラが滲み出る。

◆存在滅失

 
 「……そろそろ終わりにしましょう。」

 クロードは、“何の焦りもなく”、ただ静かに右手を掲げた。
 黄金色のフォースが、じわじわと膨れ上がる。

 そして、次の瞬間――

 隕石が、音もなく”消えた”。

 それだけではない。

 周囲20キロの空間が”抉り取られた”かのように、すべてが消滅していた。

 高層ビルも、道路も、公園も、人々も――
 まるで、“最初から存在していなかった”かのように、痕跡すら残さず消え去った。

 クロードの”黄金のオーラ”が、ドーム状に空間を包む。

 ――それこそが、彼の能力。

 「存在滅失アブソリュート・ヴォイド

 それは”この世界にある全てを消し去る”力。
 たとえ、それが”世界”そのものだとしても。

 クロードは、腕を下ろしながら微笑んだ。

 「クフフ……さて、次は”神様”の番ですね?」

◆神と破壊者

 
 「ウフフ……あらぁ、物量で押せばなんとかなるかと思ったんだけど、甘かったかしら?」

 空に浮かぶ”巨大な影”。
 **吉田早織――“神を名乗る女戦士”**が、冷たい視線をクロードへと向ける。

 “丸太のような太い腕”、“鋼鉄のような筋肉”、“猛獣のような瞳”。
 まるで、彼女自身が”神話の怪物”のような佇まいだった。

 「怖いなぁ……そんなに睨まないでくださいよ。」

 クロードは愉快そうに笑いながら、黄金色のフォースの球体を3つ放った。
 光速を超える速度で、それらは吉田早織へと向かっていく。

 だが――

 **“鉄壁の盾”**が、目の前に具現化する。

 **“それは、純粋な物理防壁”**だった。

 光弾が衝突し、鉄壁を”球状に抉る”が、貫通はしない。

 「ウフフ……あなたの能力、少し分かってきたわ。」

 吉田早織は不敵に笑う。

 「あなたの”黄金のオーラ”は、“触れたモノを滅失させる”。“でも、その力には限界がある”。」

 クロードの瞳が、わずかに細められる。

 「クフフフフ……流石ですね。“神”と呼ばれるだけはある。」

◆神殺しと継承

 
 「……なら、どうします?」
 「貴方は、僕に”何ができますか”?」

 吉田早織の視線が、一瞬だけ”遠くの空”を見つめた。

 “レン”――
 “キョンちゃん”――

 (……二人に、託すしかない。)

 彼女は、最期の力を振り絞る。
 “手を前に突き出し”、全フォースを”一点”に凝縮する。

 「神槍ヴァーナ!!」

 その瞬間、“巨大な炎の槍”が生まれた。

 吉田早織は、それを”己の身体ごと”クロードへと放つ。

 「これが、“私の最後の一撃”よ!!」

 炎が空を裂く。
 だが、クロードの黄金のオーラがそれを包み込む。

 そして――

 吉田早織の身体は、“完全に消滅”した。

 ……だが、その直前。
 彼女の”最後の意志”は、静かにキョンちゃんへと流れ込んでいた。

 “神の継承”

 クロードは、頬についた”一滴の血”を拭いながら微笑んだ。

 「クフフ……“面白くなってきましたね”。」
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