10つの指輪

マッシー 短編小説家

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一章

ロイス

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「お前名前は?」
「ミ、ミローン・ロイス!」
ロイスは声を張って俺に抵抗していた。そんな事を気に求めず王様は「逃げろ! ロイス奴は危険だ」と急かすばかり。

「お前はこの試験で死ぬかもしれないそれでもいいのか?」
「はい! 僕は絶対に英雄になる!」英雄になるか…… 王族にはありえないような言葉で少し笑ってしまった。

「いいだろう」
とその時。

「ガタン」
とてつもない音と共に扉があかれそこにいたのは俺の服を担当したララさんだった。

やはりそうかララさんは最初に会った時から異様な魔力を持っていた。おそらくクラインさんが一年前に言っていたエルフ族だろう。70代に見えたと言うことはおそらくエルフで言うと500歳かそこら辺か?

「あんたエルフだろう」
唐突に言ったのでララさんはびっくりしたのか「何のことだい」と誤魔化していた。

「わかるぞ耳を見せろ」
「…………」
長い沈黙の後にララさんは耳を覆い隠していた髪を刈り上げ長い耳を見せた。

「『グリーンファクトリー』!」
本来エルフは生命が宿った魔法しか放てない。まあエルフだからしょうがないんだけど。

「『マジカル』」
俺の指輪の能力生命体を操る能力はエルフの技にも通用する。つまりはエルフ特有の魔法は俺には通用しない。

俺はエルフの破壊魔術を手に収め消滅させた。

「な、なんで」
ララさんは今までこれで何人も葬ってきたであろう技を簡単に支配されて腰を抜かしながら倒れていた。
「ロイス試験だこのエルフを殺せ」
アルマは冷たそうな目でララさんを見ていたがあいつは過去に何人も殺した。しょうがない。

「躊躇う必要はない過去にこいつは沢山の人を殺したその復讐だ」
「で、でも」
「なんだ?」
「殺さなきゃいけない理由があったんじゃないんですか! だから人間を殺したってことじゃ……」

「……」
「そもそもどうして人間を殺したっていう確証に辿り着くんですか!」
いやわかる。わかるんだ指輪で全てが。
だがこのロイスには思いやりがある。

「それもそうだな」
嘘をついた。多分アルマも俺が嘘をついてるのは最初からわかっているだろう。

「いえ私は沢山の無害の人を殺した」
このまま引き下がれば命は助けてやったのに……
エルフのララは立ち上がり俺の方を見ながら「あなたの能力は誰かの過去を見る事ができるそうでしょう?」
大正解まあわかるか。

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