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三章

グレイト街

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「ここが世界的に有名なグレイト街か……」
ビルド王国を出て2日の時が経った今日この頃俺は一度は行ってみたかったグレイト街えと足を運んでいた。

街並みはレンガ作りの建物が数々建てられてい綺麗な街だった。

子供達も元気そうで違う種族同士でも仲良くやってい結婚している所もあった。

どうやら治安がいいらしい。ふと考え事をしていたら後ろから「お兄さんグレイト街は初めてかい?」

俺は正直に「初めてです」と愛想よく答えた。そしたら蚊が鳴くような声で「ここは氷の魔王の支配下だお前さんも巻き込まれたくなかったら引き返すんだ! 今ならまだ間に合う」

魔王? 丁度いい魔王がいるなら倒したいところなのだが魔王の実力が不明なので判断に迷っている。

「……」
「早くいけ! 聞こえんのか?」
お爺さんが心配しているのかさっきの声とは裏腹に少し大きな声で言ってしまった。
その瞬間建物の影から何者かが現れお爺さんは酷く怯えていた。

これが原因か……
「うわぁーー」
おじさんは精神がおかしくなったのか逃げ回っていた。

「ダークエンペラス」
影男が闇の上級魔術を唱えた。多分この街一帯が吹き飛ぶだろう。

俺は何も出来ずただ魔法を眺めていた。

「おっと」
何者かが魔法に触れた瞬間魔法は跡形もなく消滅してしまった。

その男は金髪の髪に綺麗な緑色の目をしていた。

「俺の名はメリアス! アギトの指輪の継承者だ! 氷の魔王を倒しに来た」
メリアスあのSランク並みの強さの奴が……

「お前誰だ?」
メリアスは俺を指差して聞いてきた。

「俺は神宮寺・ケニー Aランクの冒険者だ」
「お前俺の仲間になれ」
メリアスは俺を仲間にしたいと言う飛んだ話をしてきた。

もちろん俺は「ああ入れてくれ」と承諾した。

後からメリアスに聞いた話なんだがメリアスの力の源はアギトの指輪という物らしい。

指輪は本来一族に引き継がれるのだがメリアスはアギトの一族を一人で滅ぼしたらしい。

アギトの血を引いてないので完全に力を使う事は出来ない。

噂によれば指輪の一族は全て滅びているらしい。
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