《完結》《2nd公開中！》10つの指輪 〜ジョーカー・ミアは指輪の力を使い無双する

四章

ポン

「名前は？」
「俺の名はポンだポンおじさんとかでも読んでくれ」
この大男の名前はポンと言うらしい。愛想のいい顔で「緊張しなくていいぞ」とにこやかに言っていた。

少年は信じられないのか「……」沈黙を続けている。

「なんで助けたんですか？」
「困ってるような顔をしていたからはそれにお前さん気の毒だな……」
「その指輪……」
どうやらポンおじさんは頭を抱えながらため息をついている。
「この国はおかしい」
不満をぶつけているのか顔が暗かった。
それとも私の心配をしているのか？

私はポンおじさんを安堵させる為「私は原初の血を引いていますなので10年の呪いは無効です」

気づいたらポンおじさんと少年は土下座をしていた。

「顔を上げて」
「で、ですが王様から原初様から顔を上げたものは死刑と言われておりまして」
「大丈夫よ私がいる」
ポンおじさんは安心したのか顔を上げた。

「あなたも大丈夫よ」
少年は顔を上げ私の顔を見ていた。
「綺麗」
私の目を見ていっているのかそれとも違う意味の事を指していたのかはわからなかった。
心の中を見る気もしなかった。
多分私は呆れているのだろう。

「そう」
私は軽く返し名前を聞いた。「あなた名前は？」
「ぼ、僕はツカです」
「いい名前ね」
「ありがとうございます」
ツカは深くお辞儀をし座り込んだ。

「それにしてもお会いできて光栄です」
「なんで私の事を信じるの？」
私が疑問を抱きながら質問するとポンおじさんは「国から原初を名乗ると死刑になりますそれと原初の特徴は銀髪と聞いております」
「そう」
お兄ちゃん大丈夫かな……

それにしても指輪の継承行事だっけ？　悪趣味もいいとこだこの国はイカれてるな……