異能力世界の支配者

一章

病院に戻ります

「ねえガイヤ？」
「なんだ」
「実は病院に俺の姉さんがいるんだけど会いに行っていい？」
「ああもちろんいいぞ」

俺はガイヤを後にし病院に立ち寄った。
「ミーシャ姉さん！」
扉を開けるとそこには1人で読書をしていたミーシャ姉さんがいた。

「あ！　アシャリ！」
ミーシャ姉さんは俺に気づくと読書の本を一瞬で閉じ俺の方に向かい抱きついてくれた。

俺は思わず嬉しくなり「ありがとう」と目を瞑り優しく答えた。

「アシャリ聞いたのよあなたが冒険者ギルドまで1人で行った事……」
「あ、えー」
「大丈夫だった？　今度1人で行ったらミーシャお姉ちゃんが許さないはよ！」
ミーシャ姉さんは綺麗な空色の目で俺を真剣に見つめながら言った。

「それなんだけど俺仲間ができたんだ……」
「仲間？」
ミーシャ姉さんは意外と冷静に質問した。
「そうガイヤって言って俺と同じくスキルがなくてガイヤはスキルがない同士頑張ろうって言ってそして仲間になったの」

「そうガイヤね……ねぇアシャリ！　そのガイヤって奴ここに連れてきて頂戴」
やっぱり怒っていた。俺は「うんわかった」しか言えずアシャリ姉さんの個室から離れた。

個室から離れると偶然おじさんと会い「坊主どうだったかい冒険者ギルドは」と俺に質問した。

「おじさんの言う通り冒険者ギルドはものすごく大きくてそして仲間もできました！」
「そうかいそうかいそれは良かった」

おじさんは安心したのかミーシャ姉さんの方の個室えと向かっていった。

○

俺はガイヤを探す為外に出たが意外にも早く見つかった。
「おーアシャリ姉さんはどうだったかい？」

「うん！　体調も回復していい感じ」
「そうかそれは良かったな」
「ねえガイヤ」
「なんだ？」
「あのー言いづらいんだけどミーシャ姉さんがきて欲しいって」

俺がその言葉を言った瞬間ガイヤに鳥肌が立っていた。
「緊張してるの？」
「ああ緊張してるんだ」
ガイヤも意外に緊張するんだと思いながら俺はガイヤを病院に案内した。