異能力世界の支配者

マッシー 短編小説家

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二章

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「ミーシャ姉さん!」
「ミーシャ姉さん!!!!」
俺が鬼のように必死に呼びかけるとミーシャ姉さんは綺麗な水色の目を半開きにしながら「アシャリ」と俺の名前を呼んだ。
その目にはどこか悲しげのある表情だった。

おじさん俺きっとミーシャ姉さんを幸せにできるようにするからね!



ミーシャ姉さんは小さな病院に運ばれ回復者からは命に別状はないと言ってくれた。

「アシャリ」
後ろを振り向くとそこにはガイヤが立っており「少し来てくれるか」と言い病院の外に向かっていった。俺は当然のようにガイヤの元えとついていった。

病院を出るとそこには無数の人達が俺達を拍手で迎えてくれた。
「ガイヤ!」
俺は嬉しくなりガイヤに抱きついた。どうやらガイヤは式典を正式にやる為にみんなを集めてくれた。

「君がアシャリ君かい」
白い髪を生やしたおばさんが俺の名前を掠れたような声で呼んできた。

「おじさんの最後は勇敢でしたよ」
と優しい声で言った。
そうしたことでおばあさんは安心したのか「ありがとね」と俺の側を離れた。

「おはよう」
病院の入り口からはなんと元気を取り戻したミーシャ姉さんがいた。「ミーシャ姉さん!」
「アシャリもう大丈夫よ! ソーンも悲しい私より元気な私の方が好きだと思うは!」
ミーシャ姉さんは真っ直ぐな目を俺に向けた。
ミーシャ姉さんはやっぱり強い! あんな事があっても立ち直るし本当に尊敬するお姉ちゃんだ!


「それでは英雄が揃ったので式典を行います」
最初に話したおばあさんが小さな声で言った。

「では最初にアシャリ様」
俺は緊張しながらも木の階段を登りさっきのおばあさんの所の前に来た。
最初に話した時とは比べ物にならないくらいにおばあさんの圧が凄かった。

「アシャリ様あなたは影の悪魔討伐に活躍した事を称します」
そして俺は胸元に金色の綺麗な飾りをつけられた。

そして俺は未だに緊張しながらも階段を下った。

「ガイヤ様」
ガイヤは俺と比べ物にならないくらいリラックスしておりなんだかかっこよかった。

「ガイヤ様あなたは影の悪魔討伐に活躍した事を称します」と俺と同じような感じだったが俺とは比べ物にならないくらいに綺麗だった。

そして「ミーシャ様」とおばあさんが言った途端会場のみんなは俺達の倍くらいにミーシャ姉さんの事を注目していた。

「あなたの実力は本物ですあのバーストバットの四天王影の悪魔を倒した事を全世界を代表して表します!」
そしてミーシャ姉さんには虹色の飾りをつけられていた。

そして「ミーシャ様ソーン様の死で悲しいと思いますがこれを」おばあさんの隣にいた大男達が紫の布をとった瞬間に見えたのは『天空の剣』だった。

「これは!」
「そうです天空の剣です」
ミーシャは天空の剣を受け取りそして大泣きした。

「ソーン……」
「ミーシャ姉さん!」
俺は会場の目線などは気にせずミーシャのところえと向かった。
「アシャリ……」
「ごめんこんな惨めなお姉ちゃんで……」
「気にしてないよ!」

気づけば会場は拍手と歓声で賑わっていた。



「本当にいってしまうのかい?」
俺達は旅に出る事にした。経緯はざっくり言うと旅をしたい! それだけだ。

俺、ガイヤそしてミーシャ姉さんは本気の目をこの街の人達に向けた。

「そうかい」
おばあさんは悲しそうにしながらも「いい旅をしてきな!」と言った。
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