異能力世界の支配者

マッシー 短編小説家

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二章

ミーシャの夢

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ここは暗い闇の中。

「ミーシャ……」
「ソーン……」

「なんで今まで私にスキルの事を黙ってたの……」
「…………」
「…………」
長い沈黙の後最初に言葉を出したのはソニーだった。

「私のスキルは『命転換』」
「うん……」
闇の中に染まる言葉の数々。2人は意気投合して合っていた。

「このスキルの特徴は死んだ人を生き返らせられる。代わりに自分が身代わりになり死ぬ。このスキルは今までで5人しか保有していなかった。まあ全て王族が死んだ場合の身代わりになるか勇者のパーティに入らされ命の保証になるかだ。」

スキル『命転換』このスキルはレジェンドスキルではあっても1番欲しくないスキルで有名になっている。
何せこのスキルを神から授かるとまず教会に捕まえられそこから王族あるいは勇者のパーティえと100%入れらされる。

これがスキル『命転換』の残酷な道だ。
大昔からこのスキルを授かったら未来も自由もないそんなスキルだ。

「ソーンはどうやって『聴覚上昇』で今までやり通せたの?」
「ふ」
ソーンは明るい笑顔を見せながらこう言った。「街のみんなが教会から私を守ってくれたんだよ」と。

「だからこのスリー街には教会がないんだよ」
そういえば私が初めてこのスリー街に来た時も教会どころか司教すらも見かけなかった。

「なるほどだからソーンは大丈夫だったんだね」
「ああ」

「それとミーシャ俺はもう天に行かなくちゃならい……えーとなんだ……」
「大好きよ」
私はソーンを強く抱きしめた。ただそれだけが嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

そうしてグレ・ソーンは天えと旅だったのだ。
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