タイムリベンジ

ゴールデンライフソード

ロイさんの話によるとシンと戦っている時に超特級技のファイヤーボールで諦めていた時に王国騎士団副団長リカ・アンダーウォットが助けてくれたらしい。

アーリーから来た手紙でアーリーはもうあの村には戻らないと書いてある手紙がロイさん宛に届いていたらしい。

悲しくはなるがそれがアーリーの最前線だと思ったのかロイさんはアーリーの手紙を大事にしまった。

「ミアゴールデンライフソードの大会は明日だ！　それまで俺はみっちり体力回復に努める！」

ロイさんが宣言した途端白い清潔なマント着た大柄の男が「このゴールデンライフソードは我々王国騎士団が預かる！」

ここまで来た甲斐がなくなる言葉を大柄の男の人が放っていた。

もちろんそれに反発する人もいた。
「はぁ？　俺はわざわざゴールデンライフソードを取るためにはるばる来てんだぞ！」

近くにいた男の人が騎士団に向かって叫んでいた。

騎士団の人はあんな大きな声でも聞く耳を持たずゴールデンライフソードを回収していった。

「ロ、ロイさん……」
私は悲しい声で言うとロイさんは騎士団に向かって「大会はどうなるんだよ！」と怒りの声を上げていた。

ロイさんがAランクの為か「すいませんゲイゼリグ王からのご命令なので」と歩いていった。

それをロイさんが逃すわけがなく「待て！」と言った。

「その剣は俺のだ」と騎士団に向かっていった。

その発言のせいか周りの人達は私とロイさん、騎士団以外誰一人いなくなった。

「今の発言にはちょっと問題がありますね」
と大柄な男がロイさんの方を向きお互いに睨み合っていた。

「見る感じあんた最近Aランクに昇格したロイ・レイガだろ」
騎士団の一人はすぐにでも戦闘体制に入れそうな構えだった。

「あーそうだ」
ロイさんは変わらず怒り狂った声で言った。

「『アースランス』」
ロイさんが土の魔法を放った瞬間にロイさんの魔法が消えた。

よくわからない現象にロイさんと私は困惑していた。

そしてロイさんの目の前には170はあって騎士団と同じ制服を着ている女の人がロイさんと大柄な男の騎士の間に立っていた。

「何事だ？」
女の人が聞いた途端騎士の男は縮こまり「すいませんこの男がどうしてもゴールデンライフソードが欲しいみたいで……」大柄な女の人はロイさんを見た瞬間

「あなたさっき死にかけた人じゃない」

「あんた副団長さんじゃん」

お互いに言葉が重なり辺りの空気は困惑した。

え？　まさかあの人が副団長さん？

よーく女の人の騎士団制服を見ると胸元には銀のバッジが付けられていた。

「こんな剣渡してしまえ」
副団長さんはゴールデンライフソードを軽々と触りロイさんに投げ渡した。

「リカ様！　あの剣はゲイゼリグ王に差し出す剣ではないんですか！」
と大柄な男の騎士団が半ギレで言った。

「ゲイゼリグ王のコレクションになるよりは若手に託すほうがいいんじゃない？　あなたが一番わかってるはずよ」

大柄の男の騎士団は黙り込んでしまい「わかりました」と言い承認した。

「これがゴールデンライフソード……」
ロイさんはあまりの嬉しさに声を漏らしていた。

しかしながらゴールデンライフソードは名前からして剣が金色で輝いていた。

ロイさんが剣に見惚れている間に副団長さんが私のところに来て「あなた名前は？」
と質問してきた。

私は落ち着いた声で「私はミアって言います！」そう言うと副団長さんは「お兄ちゃんとかっていたりする？」

と変な質問をしてきた。私はそもそも記憶損失でわからないしお兄ちゃんがいたら今頃お兄ちゃんの所にいた事だろう……

結果私は「いません」といった。

そしたら副団長さんは「ありがとう」と言い騎士団達はベーン街を出ていった。