僕と結婚しませんか?

大森心晴

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昔の話 2

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二人は小学校来の友人
昔から佐々木さんは無表情な奴だったらしい

物心ついた時からそうだったみたい
「秋彦、俺は変だ・・・笑えないし、感情が表に出ないみたいだ」
そう告白された時は中学生だった

「『気にすんなよ!陽・・・俺は何となく分かるぞ』って言ったら笑ってた」
「はぁ・・・」

「アイツは諦め癖がついたんだな~好きな人にも愛想つかされ『何考えてるか分からない』って言われてさ」

そして続けた『恋愛嫌いって言うか、女嫌いになったなぁ』

その後に、陽さんが鈴本さんと一緒に会社を起こし、軌道にのった頃に同窓会があった
「佐々木君、社長なの?」
同窓会でも持ちきりで、若いのに凄い!!と
『騙された訳か・・・』

「社長って響きいいじゃん、物にしたいって女性も居る訳でさ・・・悪い奴に引っかかったなぁアイツは」
男遊びが凄いと評判の女性に引っかかった訳か
ぼんやり考えていた・・・

「馬鹿な女には馬鹿な男しかつかないよ、騙されたんだよ…ぶっちゃけな、陽はあのバカ女とはやってない」

鈴本さんは言ってた
「マジで好きじゃないと立たねーもんアイツは」
「分かっているでしょ?」
「はぁ、それは・・・」
「感情がない奴が性欲を前面に出すか?無理でしょ?酔って寝てたと思うよ俺は」

それで『あなたの子供だから、お金』と言われ散々な目にあったらしい

たぶん、男と考えて金をせびろうとしたんだと
同級生には、あわよくば子供を押し付けようと思っていた・・・と。

「でさ、お金も払うし、子供も引き取るって言いだしてさー」
「馬鹿ですね、佐々木さん・・・」
「馬鹿なんだよ・・・・」

二人で頭を抱える。

「結局はさ、俺が間に入って『DNA鑑定』してからキメよーぜ!って言ったら、それ以来・・・来ないね(笑)」
「鈴木さんがいて良かったですね・・・」

佐々木さんは頭がいいのか悪いのか・・・
お人よしってのも違う気がする

「でもね、3年、4年くらい前だったかなぁ~レンタルショップでさ運命の出会いをしたって嬉しそうに話してきてさ」

些細な事だったらしい
ボーッとDVDを見て居たら『お探しですか?』と声をかけてくれて
入会から詳しく教えてくれたって

「覚えてないかも知れないケド、君だよ?」
「私??」

「こういう客、覚えてない?『ただ、泣きたいんです』とだけ言った客?」
「あっ!!」

なんとなく、息子が保育園の頃はレンタルショップでバイトしていた。
オープニングスタッフで採用されて、凄く忙しい時に・・・そんな事があった

「ただ、泣きたいんです」
そう言ったお客様に私は
「感動ものは見ないんですよね・・・泣きたい時には海外ドラマとかみて非日常に浸るかなぁ」
って答えて、おすすめの海外ドラマを教えた・・・気がする

「陽からしたら嬉しかったんだろうね・・・」
「それだけで?」
「そうみたいだね、あ、コレ会社の住所」

鈴本さんはメモを私に渡して去っていった
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