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2 しょうじょとらいきゃく
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たった今、目の前で、女の子が溺れている。
勘違いじゃない。あれは溺れてる人の動きだ。
私は真っ先に、海に飛び込んだ。
今日は風も強くないため、いかだが流されることはないだろう。
「ッ!!間に合え!」
その距離20mほど。
やがて、水面に立った水柱が収まり始めた。その子が沈んでいくのが見える。
まずいまずい!
勢いよく水を蹴る、クロールと呼ばれていたものだ。
なんとかたどり着いた。
ここからが時間との戦いだ。
そのまま勢いを殺さないようにして、垂直に潜る。
一番浅いところにあった部位、手首を右手でつかむ。
「んぐ!いッけええぇ!」
そのまま、水面までつれていく。
重い!この子は失神しているようだ。このまま放っていくと不味いことは簡単に予想できた。
とりあえず、いかだまで運び、日光を避けて家のなかに運ぶことにする。
「男の子?なのかなぁ、うーむ」
日陰に横たわらせた、彼女...いや彼...は、とても整った顔立ちをしている。
中性的な顔立ちと言えばいいのだろうか。
というか、そもそも男子と女子の判断基準が私のなかで定まっていなかった。
「胸がないから男子だな!以外と男の子って、見るのはじめてかも。よくわからんが生きてるみたいだし。良かった良かった。」
と、彼の服がビショビショだということに気づいた。
誰もいないのはわかっているがつい、回りを確認してしまう。
私は中までビショビショなズボンに手をかけた。
「いやこれは、風邪を引いたら不味いと思った私の心の善意ですよ。うん。決して、興味心とかではない。比率にして、2:5。」
誰の耳にも届かない弁解の言葉と、明らかに間違っている比率は遠くの方へ消えていく。
そして...
ごくり...
「なんだ女子か。」
「ちょ、あなた。なにみてるんです。」
安堵を得た私は同時に、残念感を感じている。
美声年、改め美少女が顔を赤らめながらこちらを見ていた。
起きて早々自分がパンツ脱がされていることに気づいたというのに、ずいぶんと落ち着いた子だなあ。
今私はリアクションを求めている。
...ずるッ
「わぁ!何でさらに下ろすんですか!」
「あ、その顔かわいい。」
また照れている。
ちょっと今、おねショタにおいて、男の子をからかって楽しむお姉さんの気持ちがわかったような気がする。
私も大人になったもんかな。
「えっと...、ここは...どこですか...?」
そういって、この子が立ち上がる。
立ち上がったこの子に、身長抜かれた...!
思っていたよりも一回り高かった。
いやわかっている、この子が高いのではなく私が低いのだ。
顔からして私より年下のようだし、負けるのは納得できないのだが...、
「あの...すいません、ここは...」
「あっ、ごめんごめん。ここは、私のいかだの上だよ。」
いかだ...、と呟いて、何度も回りを見渡す。
落ち着いてはいるものの、自分がおかれた状況を理解できないようだ。
紺色の髪は肩にかからない程度で切られており、髪の間からは透き通るような白い肌が見えかくれしていた。
服はボロボロだったが、それでも全体のバランスで見たとして
かなりレベル高めの正真正銘な美少女だった。
...ただし胸はなかった、
胸はなかった!
私が身体的に勝てた唯一の部分だ。
「なんか失礼なこと考えてません?」
そんなことは考えたこともなかった。
私はいつだって必死だった。
やがて、西の空が赤く染まってきた。
「さて、日も暮れてきたし、質問は簡略にいくよ。」
その子が、うなずいたのを確認して、私は続けた。
「今日、帰る場所。ある?」
横に大きく首をふったのを見逃す私じゃない。
「今日、泊まってく?」
勘違いじゃない。あれは溺れてる人の動きだ。
私は真っ先に、海に飛び込んだ。
今日は風も強くないため、いかだが流されることはないだろう。
「ッ!!間に合え!」
その距離20mほど。
やがて、水面に立った水柱が収まり始めた。その子が沈んでいくのが見える。
まずいまずい!
勢いよく水を蹴る、クロールと呼ばれていたものだ。
なんとかたどり着いた。
ここからが時間との戦いだ。
そのまま勢いを殺さないようにして、垂直に潜る。
一番浅いところにあった部位、手首を右手でつかむ。
「んぐ!いッけええぇ!」
そのまま、水面までつれていく。
重い!この子は失神しているようだ。このまま放っていくと不味いことは簡単に予想できた。
とりあえず、いかだまで運び、日光を避けて家のなかに運ぶことにする。
「男の子?なのかなぁ、うーむ」
日陰に横たわらせた、彼女...いや彼...は、とても整った顔立ちをしている。
中性的な顔立ちと言えばいいのだろうか。
というか、そもそも男子と女子の判断基準が私のなかで定まっていなかった。
「胸がないから男子だな!以外と男の子って、見るのはじめてかも。よくわからんが生きてるみたいだし。良かった良かった。」
と、彼の服がビショビショだということに気づいた。
誰もいないのはわかっているがつい、回りを確認してしまう。
私は中までビショビショなズボンに手をかけた。
「いやこれは、風邪を引いたら不味いと思った私の心の善意ですよ。うん。決して、興味心とかではない。比率にして、2:5。」
誰の耳にも届かない弁解の言葉と、明らかに間違っている比率は遠くの方へ消えていく。
そして...
ごくり...
「なんだ女子か。」
「ちょ、あなた。なにみてるんです。」
安堵を得た私は同時に、残念感を感じている。
美声年、改め美少女が顔を赤らめながらこちらを見ていた。
起きて早々自分がパンツ脱がされていることに気づいたというのに、ずいぶんと落ち着いた子だなあ。
今私はリアクションを求めている。
...ずるッ
「わぁ!何でさらに下ろすんですか!」
「あ、その顔かわいい。」
また照れている。
ちょっと今、おねショタにおいて、男の子をからかって楽しむお姉さんの気持ちがわかったような気がする。
私も大人になったもんかな。
「えっと...、ここは...どこですか...?」
そういって、この子が立ち上がる。
立ち上がったこの子に、身長抜かれた...!
思っていたよりも一回り高かった。
いやわかっている、この子が高いのではなく私が低いのだ。
顔からして私より年下のようだし、負けるのは納得できないのだが...、
「あの...すいません、ここは...」
「あっ、ごめんごめん。ここは、私のいかだの上だよ。」
いかだ...、と呟いて、何度も回りを見渡す。
落ち着いてはいるものの、自分がおかれた状況を理解できないようだ。
紺色の髪は肩にかからない程度で切られており、髪の間からは透き通るような白い肌が見えかくれしていた。
服はボロボロだったが、それでも全体のバランスで見たとして
かなりレベル高めの正真正銘な美少女だった。
...ただし胸はなかった、
胸はなかった!
私が身体的に勝てた唯一の部分だ。
「なんか失礼なこと考えてません?」
そんなことは考えたこともなかった。
私はいつだって必死だった。
やがて、西の空が赤く染まってきた。
「さて、日も暮れてきたし、質問は簡略にいくよ。」
その子が、うなずいたのを確認して、私は続けた。
「今日、帰る場所。ある?」
横に大きく首をふったのを見逃す私じゃない。
「今日、泊まってく?」
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