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54 地下室のハルカ
夕方、ガーディアスは、襲撃者ハルカを監禁している塔の地下へと続く扉を開けた。普段なら物音ひとつしない静寂の地下に、人の話し声が反響して聞こえてくる。
それは監禁場所としてあり得ないような賑やかさで、階段を一段一段降りるごとに、それがキャッキャと笑う甲高い女の声と複数の男の声であることが分かる。
ガーディアスは苦い顔をしてチッと舌打ちをした。
監禁部屋の前には、いるはずの見張りの兵士がいない。扉は鍵もかけられておらず、開きっぱなしだ。
ガーディアスが乱暴に開くと、案の定そこには見張りで立っているはずの兵士が2名と、屈託なく笑う女がひとりいた。
「……おい。貴様ら。何をやっている」
「やだぁ~見つかっちゃったぁ」
ハルカがテヘと声を出して舌を出す。睨みを利かすが、まったくもって怯えもしない。
ガーディアスは厳しい顔つきのまま、兵士へと視線を移す。だが、彼らはなにやらぼんやりとした目つきで、頬を緩ませてヘラヘラとハルカに向かって笑っているだけだ。普段であれば恐れをなすはずの主君を、気に留める様子もない。
「……こいつらはどうした。お前は何をした」
「んー? べっつにぃ。ちょーっとここの生活が退屈で、おしゃべりに付き合ってもらっただけ。そんな怖い顔しないでよぉ」
はい、解除。とハルカがウィンクした。
その瞬間、兵士たちの顔から緩みが消え、たちまち正気に戻った。
「――あ……あ、あれ……っ! りょ、領主様! 申し訳ありません!!」
ガーディアスの存在に初めて気がついた兵士2名は、サッと顔を青ざめさせ、慌てて礼の姿勢を取る。
「……お前達は一旦下がれ。ここの見張りは他の者と交代し、すぐに医師に診てもらえ。いいな。あと俺が出てくるまでは、誰も入らないよう言っておけ」
兵士2名は「はっ」と敬礼し、ややよろけながらも慌てた足取りで、すぐにこの部屋から出ていった。
「一体あいつらに何をした?」
「だからぁ、大したことじゃないって。なにか話してほしかったらローレント様を連れてきてって、わたし言ってるじゃん」
ハルカはガーディアスの顔も見ず、座ったままつまらなさそうに自分の爪を指で撫でている。その爪はツヤツヤに輝き、さらには薄い青のグラデーションと不自然な色までついている。
ハルカは昨日の尋問中でもずっと暇そうに爪を触っていたのだが、そのあり得ない爪の色を初めて目にしたときは、さすがのガーディアスもぎょっとした。
このハルカという女を、塔の地下室へ閉じ込めてから3日経つ。しかしこの女の態度は一向に変わる気配はない。
尋問官からの恫喝も「きゃっこわーい」と笑っていなし、殴ろうとでもすれば弾かれる。食事を抜き、薄暗く汚い部屋に閉じ込めておけば少しは気力も失うだろうと監禁しても、先ほどのように妙な術で見張りを懐柔し、生活に必要な品を持ってこさせる始末。
おかげで何もなかったはずのこの部屋には、明るいランプにマットレス。机や椅子、棚までもが備え付けられ、さらにはその机の上には菓子の入った皿、ジュースと思しき飲み物、本までもが置かれている。掃除も行き届き、室内の匂いまでもが甘ったるく変化し、とても罪人の監禁場所とは思えない。
上の階にも警備兵をつけている。彼らまでもが懐柔されるとは思えない。一体どこまでが兵士による持ち込みなのか。
「ね、ローレント様は? 連れてきてくれた?」
大きなクッションを膝に抱え、上目遣いでガーディアスに問いかける。
幼さの残った顔。美しいというよりは可愛らしい造作をしているとは思う。だがその二重のぱっちりとした目の中に、闇の底のような瞳が浮かんでいる。
「ねぇ、なんで連れてきてくれないの? なんのためにここで大人しくしてると思ってんのよぉ」
ぷうと頬を膨らませ、口を尖らせてガーディアスを見る。
ガーディアスは扉に寄りかかった姿勢で、威圧するように腕を組んでハルカを見下ろす。
「何度も言っているが、ローレントとお前を会わせるつもりはない」
「えー。でもローレント様、足に怪我してるでしょ。傷が残ったらどうすんのよ。わたしならきれーに治せるけど」
聖女の能力のひとつである治癒は、どんな傷でも一瞬で治す効果があるらしい。いまだガーディアスは目にしたことはないが、王都にいる仲間の中に、ハルカが人を治癒しているところを目撃した者がいた。
病院へ行く金のない者が腐らせかけていた足の傷を、瞬時に治したのだという。それは本当に奇跡の瞬間を見たといった感じで、ひどく感動していた。
これについては一度きりの話ではなく、慈善活動中に同様の治療を何度もしたらしい。
そういった意味では、この女は本物の聖女なのかもしれない。だが、不敵な笑みを浮かべるこの娘には、聖なる力以外のものを感じる。そう、先ほど兵士を一時的に懐柔――いや洗脳した力のような。
「ローレントを洗脳し、一緒に逃げるつもりか」
「えー? 洗脳?」
ハルカは目を丸くした。そしてありえなーいとキャッと笑った。
「わたしがローレント様を洗脳? とかって、ホントあり得ないんだけど。ローレント様はわたしが好きで、わたしもローレント様が好き。洗脳って、好きになってくれない人を好きにさせるやつでしょ?」
ガーディアスを馬鹿にしたような目で、キャハハと笑う。
「昨日わたしを見つけたローレント様の顔、すごく必死だったのあんたも見たでしょ。そんなことしなくてもローレント様はわたしのことが好き。それは確実じゃない? それより、ローレント様を洗脳してたのはあんたでしょ」
さきほどまでのような愛らしい表情から一変、ハルカが挑むような目でガーディアスを見る。
「ローレント様に何をやったの? ローレント様は美しいもの。あんたが手放したくなくなるのは分かるわ。でもさぁ、あんた性欲強そうだし、サディストっていうの? レイプ? 拷問? そうやって好きになってもらえない相手を暴力で支配してんでしょ。それって男としてサイテーじゃない? あーかわいそうなローレント様!」
両手を合わせて祈りを捧げるようなポーズで、わざとらしくハルカは嘆く。だがガーディアスはそんな挑発に反応せず、無言で彼女を見るだけだ。
「ねえ、早くローレント様を連れてきてよ。どうせここにいても、あんたが殺しちゃうだけなんだから」
その言葉に、ガーディアスは眉間に寄せたシワを深くした。
「……昨日から妙なことばかり言っているが、俺がアレを殺すというのは一体なんなのだ」
「あんたがローレント様を殺すことは決まってるの。あんたはローレント様を拷問し続けて、最後は狂った彼を殺す。これはもうシナリオで決まってることなのよ」
昨日からこればかりだ。
シナリオ。これから先に起こる未来の話。
だがこれは、この女が勝手に作った妄想話だ。この女は、ガーディアスがローレントを殺すとかいった意味不明な妄想を、本気で信じているのだ。
「……俺は正真正銘ローレントの夫だ。それは国が決めたことであって、実際に夫婦として睦まじくやっている。そこには拷問もないし、暴力もない。それはお前の妄想にすぎない」
「妄想はあんたのほうじゃない? ローレント様があんたみたいな髭面で体毛の濃いごっつーいケモノ男を好きになるはずないじゃない。彼はノーマルだし、この結婚は彼の意思でもない。あんたが暴力を使って、そう思い込ませてるだけでしょ」
「お前の妄想話につきあうつもりはない。ローレントは俺の妻で、もうサルースの者だ。お前とは逃げない。お前とはそういう間柄じゃないと本人もそう言ってる」
「あんたがそう言わせたんでしょ! ローレント様から聞くまでは信じないんだから!」
またもやぷうと頬を膨らませ、いかにも怒ったというポーズでそっぽを向く。
堂々巡りだ。これを尋問が始まってからずっとやっている。
ガーディアスはうんざりした気持ちを、ため息とともに吐き出した。
それは監禁場所としてあり得ないような賑やかさで、階段を一段一段降りるごとに、それがキャッキャと笑う甲高い女の声と複数の男の声であることが分かる。
ガーディアスは苦い顔をしてチッと舌打ちをした。
監禁部屋の前には、いるはずの見張りの兵士がいない。扉は鍵もかけられておらず、開きっぱなしだ。
ガーディアスが乱暴に開くと、案の定そこには見張りで立っているはずの兵士が2名と、屈託なく笑う女がひとりいた。
「……おい。貴様ら。何をやっている」
「やだぁ~見つかっちゃったぁ」
ハルカがテヘと声を出して舌を出す。睨みを利かすが、まったくもって怯えもしない。
ガーディアスは厳しい顔つきのまま、兵士へと視線を移す。だが、彼らはなにやらぼんやりとした目つきで、頬を緩ませてヘラヘラとハルカに向かって笑っているだけだ。普段であれば恐れをなすはずの主君を、気に留める様子もない。
「……こいつらはどうした。お前は何をした」
「んー? べっつにぃ。ちょーっとここの生活が退屈で、おしゃべりに付き合ってもらっただけ。そんな怖い顔しないでよぉ」
はい、解除。とハルカがウィンクした。
その瞬間、兵士たちの顔から緩みが消え、たちまち正気に戻った。
「――あ……あ、あれ……っ! りょ、領主様! 申し訳ありません!!」
ガーディアスの存在に初めて気がついた兵士2名は、サッと顔を青ざめさせ、慌てて礼の姿勢を取る。
「……お前達は一旦下がれ。ここの見張りは他の者と交代し、すぐに医師に診てもらえ。いいな。あと俺が出てくるまでは、誰も入らないよう言っておけ」
兵士2名は「はっ」と敬礼し、ややよろけながらも慌てた足取りで、すぐにこの部屋から出ていった。
「一体あいつらに何をした?」
「だからぁ、大したことじゃないって。なにか話してほしかったらローレント様を連れてきてって、わたし言ってるじゃん」
ハルカはガーディアスの顔も見ず、座ったままつまらなさそうに自分の爪を指で撫でている。その爪はツヤツヤに輝き、さらには薄い青のグラデーションと不自然な色までついている。
ハルカは昨日の尋問中でもずっと暇そうに爪を触っていたのだが、そのあり得ない爪の色を初めて目にしたときは、さすがのガーディアスもぎょっとした。
このハルカという女を、塔の地下室へ閉じ込めてから3日経つ。しかしこの女の態度は一向に変わる気配はない。
尋問官からの恫喝も「きゃっこわーい」と笑っていなし、殴ろうとでもすれば弾かれる。食事を抜き、薄暗く汚い部屋に閉じ込めておけば少しは気力も失うだろうと監禁しても、先ほどのように妙な術で見張りを懐柔し、生活に必要な品を持ってこさせる始末。
おかげで何もなかったはずのこの部屋には、明るいランプにマットレス。机や椅子、棚までもが備え付けられ、さらにはその机の上には菓子の入った皿、ジュースと思しき飲み物、本までもが置かれている。掃除も行き届き、室内の匂いまでもが甘ったるく変化し、とても罪人の監禁場所とは思えない。
上の階にも警備兵をつけている。彼らまでもが懐柔されるとは思えない。一体どこまでが兵士による持ち込みなのか。
「ね、ローレント様は? 連れてきてくれた?」
大きなクッションを膝に抱え、上目遣いでガーディアスに問いかける。
幼さの残った顔。美しいというよりは可愛らしい造作をしているとは思う。だがその二重のぱっちりとした目の中に、闇の底のような瞳が浮かんでいる。
「ねぇ、なんで連れてきてくれないの? なんのためにここで大人しくしてると思ってんのよぉ」
ぷうと頬を膨らませ、口を尖らせてガーディアスを見る。
ガーディアスは扉に寄りかかった姿勢で、威圧するように腕を組んでハルカを見下ろす。
「何度も言っているが、ローレントとお前を会わせるつもりはない」
「えー。でもローレント様、足に怪我してるでしょ。傷が残ったらどうすんのよ。わたしならきれーに治せるけど」
聖女の能力のひとつである治癒は、どんな傷でも一瞬で治す効果があるらしい。いまだガーディアスは目にしたことはないが、王都にいる仲間の中に、ハルカが人を治癒しているところを目撃した者がいた。
病院へ行く金のない者が腐らせかけていた足の傷を、瞬時に治したのだという。それは本当に奇跡の瞬間を見たといった感じで、ひどく感動していた。
これについては一度きりの話ではなく、慈善活動中に同様の治療を何度もしたらしい。
そういった意味では、この女は本物の聖女なのかもしれない。だが、不敵な笑みを浮かべるこの娘には、聖なる力以外のものを感じる。そう、先ほど兵士を一時的に懐柔――いや洗脳した力のような。
「ローレントを洗脳し、一緒に逃げるつもりか」
「えー? 洗脳?」
ハルカは目を丸くした。そしてありえなーいとキャッと笑った。
「わたしがローレント様を洗脳? とかって、ホントあり得ないんだけど。ローレント様はわたしが好きで、わたしもローレント様が好き。洗脳って、好きになってくれない人を好きにさせるやつでしょ?」
ガーディアスを馬鹿にしたような目で、キャハハと笑う。
「昨日わたしを見つけたローレント様の顔、すごく必死だったのあんたも見たでしょ。そんなことしなくてもローレント様はわたしのことが好き。それは確実じゃない? それより、ローレント様を洗脳してたのはあんたでしょ」
さきほどまでのような愛らしい表情から一変、ハルカが挑むような目でガーディアスを見る。
「ローレント様に何をやったの? ローレント様は美しいもの。あんたが手放したくなくなるのは分かるわ。でもさぁ、あんた性欲強そうだし、サディストっていうの? レイプ? 拷問? そうやって好きになってもらえない相手を暴力で支配してんでしょ。それって男としてサイテーじゃない? あーかわいそうなローレント様!」
両手を合わせて祈りを捧げるようなポーズで、わざとらしくハルカは嘆く。だがガーディアスはそんな挑発に反応せず、無言で彼女を見るだけだ。
「ねえ、早くローレント様を連れてきてよ。どうせここにいても、あんたが殺しちゃうだけなんだから」
その言葉に、ガーディアスは眉間に寄せたシワを深くした。
「……昨日から妙なことばかり言っているが、俺がアレを殺すというのは一体なんなのだ」
「あんたがローレント様を殺すことは決まってるの。あんたはローレント様を拷問し続けて、最後は狂った彼を殺す。これはもうシナリオで決まってることなのよ」
昨日からこればかりだ。
シナリオ。これから先に起こる未来の話。
だがこれは、この女が勝手に作った妄想話だ。この女は、ガーディアスがローレントを殺すとかいった意味不明な妄想を、本気で信じているのだ。
「……俺は正真正銘ローレントの夫だ。それは国が決めたことであって、実際に夫婦として睦まじくやっている。そこには拷問もないし、暴力もない。それはお前の妄想にすぎない」
「妄想はあんたのほうじゃない? ローレント様があんたみたいな髭面で体毛の濃いごっつーいケモノ男を好きになるはずないじゃない。彼はノーマルだし、この結婚は彼の意思でもない。あんたが暴力を使って、そう思い込ませてるだけでしょ」
「お前の妄想話につきあうつもりはない。ローレントは俺の妻で、もうサルースの者だ。お前とは逃げない。お前とはそういう間柄じゃないと本人もそう言ってる」
「あんたがそう言わせたんでしょ! ローレント様から聞くまでは信じないんだから!」
またもやぷうと頬を膨らませ、いかにも怒ったというポーズでそっぽを向く。
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