23 / 41
ノンケは男を好きになれるのか6
しおりを挟む
コウさんの部屋、シャワー室と気になる部屋は全て確認し、居ないと分かるとやはり外かもしれないと、焦り階段を一気に駆け下りた。
玄関ドアに手をかけ、外へ飛び出そうとした時、台所から明かりが漏れているのに気がついた。
「コウさん!!」
台所の扉を勢いよく開けると、裸体に布を腰に巻いただけのコウさんが立っていた。
「——セイドリックさん?」
驚いたように目をパチパチとして、きょとんとしてこちらを見るコウさんに、俺は大きく安堵のため息を吐き、堪らず膝を抱えるようにして座り込んだ。
「————コウさんがいなくなったかと」
「——! あー、……勝手に下に降りてきてすまなかった。ちょっと茶が飲みたくなって」
顔を上げると、確かに小さな薬缶を火にかけている。
「——さっき、ちょっと下着とシーツを汚してしまったから、洗っている間この布を借りた」
そう言いながら、腰に巻いた布に手をやった。
「汚れた?」
俺の問いかけに、頭をポリポリと掻き、背中を向けて、言いにくそうに口を開く。
「あー……寝ている間に、その、さっきのが尻から流れ出てしまってな。シーツに付いてしまって。慌ててさっき自分で処理をしたんだが、奥からまた出てきてしまって、今度は下着をだな……」
「ああ……」
なるほど。そういうことだったか。
「すまない、許可もとらず中に出してしまった」
「出しても出しても中から流れてきて、往生した。……さて、茶が沸いた」
しゅんしゅんと音がし始めると、コウさんは火を消し、用意してあったポットに湯を入れた。少し間を空けてから茶を碗に注ぎ、机に置いた。
「セイドリックさんもいつまでも床に座っていないで、ここに座ったらどうだ」
コウさんが、俺が前に座ったのと同じ椅子の前に、茶の入った碗を置いてくれた。
「……俺も座っていいのか」
「当たり前だろ。まあ、ちょっと話もしたいしな」
俺が椅子に座ると、コウさんは少し斜めに座り、目線を反らしたまま茶をすすった。
コウさんはどこかぎこちない。
やはり男同士での行為は、コウさんには合わなかったのかもしれない。
「やっぱり無理だ」と、コウさんの口から聞くのが怖い。
だが、それも仕方がない。
「——コウさん、さっきの行為だが、その、乱暴にしてしまってすまなかった。はじめてのコウさん相手に、自分を抑えられなかった。中にまで出して、……迷惑をかけてすまない」
土下座する勢いで机スレスレまで頭を下げた。この程度で許される訳はないが。
「あー……、セイドリックさん、途中から意識がトんでたよな」
「……ああ」
だがそれは言い訳にならない。
「実は俺もだ」
俺は驚いて顔を上げた。
「な、え? 本当か!?」
俺だけではなく、コウさんまでそうだったのか!?
コウさんは顎に手をやり、そっぽを向いていたが、少し頬が赤い。
「本当だ。途中セイドリックさんに思いっきり突っ込まれてから、もう何がなんだか分からなくなった」
そ、そうなのか!?
「——たぶん、あの香油のせいじゃないか」
そ、そんなに効くとは聞いていなかったが、確かに恐ろしいくらい気持ちが良かった。
だが、
「コウさんが相手だったからだと、俺は思っていた」
コウさんが顔を両手で押さえ、突っ伏した。
「もう、本当にさ、真面目な顔でそういうこと言うのやめろ」
「す、すまない。気を悪くしたか」
謝る俺を、コウさんが突っ伏したまま、片手を上げて制した。
「——いや、ちがう。こちらこそ、変な態度をとってすまなかった。————ただ、単純に、恥ずかしかったんだ」
「え?」
「まあその、今もそうだが、行為が終わった後も、恥ずかしくてセイドリックさんの顔を見られなかった。触られると、また激しく感じてしまいそうで、怖かった」
「は、恥ずかしかったのか」
「自分がまさかあんたの前で、あんなに乱れるとは思わなかった」
「……俺との行為は、気持ちが良かった、そういうことか?」
「よすぎた」
「は、」
「悦すぎたんだよ!」
いきなり爆発したように怒鳴りながら、頭を上げたコウさんの顔は、真っ赤だった。
なんてことだ。
俺は夢を見ているのか。
あの、いつも余裕そうだったコウさんが、俺との行為が良すぎたと、顔を真っ赤にしているではないか——!
「ああ! そうだよ。男同士ってのを俺は見くびっていた! 体を合わせるのは、そりゃ好いた者同士であれば性別関係なく気持ちがいいものなんだろうが、まさか尻がこんなにイイとは思わなかった。排便しながら、実はここが気持ちいいなんて、そんなの考えたことあるか?」
「ま、まあそうだな。ははは」
そりゃそうだな。俺だって後ろは使ったことはないから、そんなに気持ちいいものなのかと実は半信半疑だ。内心、演技だったらどうしようかとも思っていた。
——そうか、気持ちいいのか。
「それにはじめてのときは痛いし、受ける側は耐えるのみだけと聞いていた。それなのに、俺は気が狂うかと思うくらいよがって、最後はセイドリックさんに……。それで余計に恥ずかしくなった」
んん?
「口ごもって聞こえなかったが、最後何だって?」
「…………った」
「え?」
「……最後、俺のをヌイてもらった」
あ、あ~~!! 気がついたらコウさんの握ってたのって、そういう流れだったのか!
コウさんが俺の、俺の手に自分のを……!!
覚えていないことがこれほど口惜しいとは……!! 考えただけでも下半身が疼く!!
そしてだ!
コウさんが俺との行為は気持ちが良かったと、俺と顔を合わせるのが恥ずかしくなるくらい良かったと、そう言ってくれた!
「コ、コウさん……! では、俺は合格か? 俺の告白を受けてくれるか」
「ああ。男でも平気だと自覚した。まあ口づけが平気だったんだから、尻さえ問題なければ俺も受けるつもりだったしな」
「本当か!?」
俺は小さな椅子を蹴り飛ばす勢いで立ち上がり、向かいに座るコウさんの前に跪いた。
「コウさん、俺と正式に付き合ってくれるか」
コウさんの手を取り、顔を見つめる。
「……セイドリックさん、これから、よろしく頼む」
コウさんは、俺の目を真っ直ぐに見つめ、柔らかく微笑んでくれた。
これほどの歓喜はあるだろうか!
「——コウさん!!」
俺は思わずコウさんの顔に、しがみつくようにして抱きついた。
「セイドリッ……わわっと」
背もたれのない小さな椅子に座ったコウさんが、勢いで後ろに倒れそうになったが、そうはさせるかと体をガッシリと引き寄せる。
そしてそのままギュウッと抱きしめた。
「こんなに嬉しいことはない! コウさん! 好きだ! 幸せにする! 絶対につらい思いをさせないと誓う」
コウさんは俺の腕に体を預け、朗らかに笑う。
「俺は——うーん、そうだな、セイドリックさんが不安にならぬよう、良きパートナーでいることを誓おう」
「コウさん!!」
コウさんの首にしがみついたまま、俺は嬉しくて嬉しくて、むせび泣いた。
コウさんが、俺の良いパートナーになると、そう誓ってくれたのだ。
嬉し涙などはじめてだ。
俺は、今日この日のことを絶対に忘れないだろう。
だがしかし。
「セイドリックさん、ひとついいか」
感涙でむせぶ俺の肩を、コウさんがトントンと叩いた。
「ん?」
顔を離すと、嬉し涙を流す俺とは対照的に、やけに冷静なコウさんの顔。
「この前のロクさんのようなこと、あんなことが次もあれば、さっきの言葉はなかったことにする。やましいことはするな。いいな」
睨んでいるわけでもないのに、コウさんの目が怖い。
「ぜ、絶対にない! コウさんに勘違いされるような行動は、今後一切しないと誓う!!」
「よし。俺の期待を裏切るなよ、セイドリック」
そう嬉しげにニヤッと笑うと、顔を斜めにずらし俺に口づけた。
チュッと軽い音をたてて離れると「約束だ」と俺の耳元で囁いた。
コウさんはどうやら俺を悶絶死させたいらしい。
もう俺は首を何度も縦に振ることしかできなかった。
「なあ、セイドリックさん、明日の予定はどうなってる? 仕事か? 俺は休みを取っているが」
「お、俺も休みを取った! 明日はずっと一緒にいられるぞ」
「そうか、ならずっといちゃいちゃできるな」
俺の唇をコウさんがぺろりと舐めた。
俺はこの時、コウさんがもうやめろと怒っても、明日一日が終わるまで絶対に離すものかと心に誓った。
玄関ドアに手をかけ、外へ飛び出そうとした時、台所から明かりが漏れているのに気がついた。
「コウさん!!」
台所の扉を勢いよく開けると、裸体に布を腰に巻いただけのコウさんが立っていた。
「——セイドリックさん?」
驚いたように目をパチパチとして、きょとんとしてこちらを見るコウさんに、俺は大きく安堵のため息を吐き、堪らず膝を抱えるようにして座り込んだ。
「————コウさんがいなくなったかと」
「——! あー、……勝手に下に降りてきてすまなかった。ちょっと茶が飲みたくなって」
顔を上げると、確かに小さな薬缶を火にかけている。
「——さっき、ちょっと下着とシーツを汚してしまったから、洗っている間この布を借りた」
そう言いながら、腰に巻いた布に手をやった。
「汚れた?」
俺の問いかけに、頭をポリポリと掻き、背中を向けて、言いにくそうに口を開く。
「あー……寝ている間に、その、さっきのが尻から流れ出てしまってな。シーツに付いてしまって。慌ててさっき自分で処理をしたんだが、奥からまた出てきてしまって、今度は下着をだな……」
「ああ……」
なるほど。そういうことだったか。
「すまない、許可もとらず中に出してしまった」
「出しても出しても中から流れてきて、往生した。……さて、茶が沸いた」
しゅんしゅんと音がし始めると、コウさんは火を消し、用意してあったポットに湯を入れた。少し間を空けてから茶を碗に注ぎ、机に置いた。
「セイドリックさんもいつまでも床に座っていないで、ここに座ったらどうだ」
コウさんが、俺が前に座ったのと同じ椅子の前に、茶の入った碗を置いてくれた。
「……俺も座っていいのか」
「当たり前だろ。まあ、ちょっと話もしたいしな」
俺が椅子に座ると、コウさんは少し斜めに座り、目線を反らしたまま茶をすすった。
コウさんはどこかぎこちない。
やはり男同士での行為は、コウさんには合わなかったのかもしれない。
「やっぱり無理だ」と、コウさんの口から聞くのが怖い。
だが、それも仕方がない。
「——コウさん、さっきの行為だが、その、乱暴にしてしまってすまなかった。はじめてのコウさん相手に、自分を抑えられなかった。中にまで出して、……迷惑をかけてすまない」
土下座する勢いで机スレスレまで頭を下げた。この程度で許される訳はないが。
「あー……、セイドリックさん、途中から意識がトんでたよな」
「……ああ」
だがそれは言い訳にならない。
「実は俺もだ」
俺は驚いて顔を上げた。
「な、え? 本当か!?」
俺だけではなく、コウさんまでそうだったのか!?
コウさんは顎に手をやり、そっぽを向いていたが、少し頬が赤い。
「本当だ。途中セイドリックさんに思いっきり突っ込まれてから、もう何がなんだか分からなくなった」
そ、そうなのか!?
「——たぶん、あの香油のせいじゃないか」
そ、そんなに効くとは聞いていなかったが、確かに恐ろしいくらい気持ちが良かった。
だが、
「コウさんが相手だったからだと、俺は思っていた」
コウさんが顔を両手で押さえ、突っ伏した。
「もう、本当にさ、真面目な顔でそういうこと言うのやめろ」
「す、すまない。気を悪くしたか」
謝る俺を、コウさんが突っ伏したまま、片手を上げて制した。
「——いや、ちがう。こちらこそ、変な態度をとってすまなかった。————ただ、単純に、恥ずかしかったんだ」
「え?」
「まあその、今もそうだが、行為が終わった後も、恥ずかしくてセイドリックさんの顔を見られなかった。触られると、また激しく感じてしまいそうで、怖かった」
「は、恥ずかしかったのか」
「自分がまさかあんたの前で、あんなに乱れるとは思わなかった」
「……俺との行為は、気持ちが良かった、そういうことか?」
「よすぎた」
「は、」
「悦すぎたんだよ!」
いきなり爆発したように怒鳴りながら、頭を上げたコウさんの顔は、真っ赤だった。
なんてことだ。
俺は夢を見ているのか。
あの、いつも余裕そうだったコウさんが、俺との行為が良すぎたと、顔を真っ赤にしているではないか——!
「ああ! そうだよ。男同士ってのを俺は見くびっていた! 体を合わせるのは、そりゃ好いた者同士であれば性別関係なく気持ちがいいものなんだろうが、まさか尻がこんなにイイとは思わなかった。排便しながら、実はここが気持ちいいなんて、そんなの考えたことあるか?」
「ま、まあそうだな。ははは」
そりゃそうだな。俺だって後ろは使ったことはないから、そんなに気持ちいいものなのかと実は半信半疑だ。内心、演技だったらどうしようかとも思っていた。
——そうか、気持ちいいのか。
「それにはじめてのときは痛いし、受ける側は耐えるのみだけと聞いていた。それなのに、俺は気が狂うかと思うくらいよがって、最後はセイドリックさんに……。それで余計に恥ずかしくなった」
んん?
「口ごもって聞こえなかったが、最後何だって?」
「…………った」
「え?」
「……最後、俺のをヌイてもらった」
あ、あ~~!! 気がついたらコウさんの握ってたのって、そういう流れだったのか!
コウさんが俺の、俺の手に自分のを……!!
覚えていないことがこれほど口惜しいとは……!! 考えただけでも下半身が疼く!!
そしてだ!
コウさんが俺との行為は気持ちが良かったと、俺と顔を合わせるのが恥ずかしくなるくらい良かったと、そう言ってくれた!
「コ、コウさん……! では、俺は合格か? 俺の告白を受けてくれるか」
「ああ。男でも平気だと自覚した。まあ口づけが平気だったんだから、尻さえ問題なければ俺も受けるつもりだったしな」
「本当か!?」
俺は小さな椅子を蹴り飛ばす勢いで立ち上がり、向かいに座るコウさんの前に跪いた。
「コウさん、俺と正式に付き合ってくれるか」
コウさんの手を取り、顔を見つめる。
「……セイドリックさん、これから、よろしく頼む」
コウさんは、俺の目を真っ直ぐに見つめ、柔らかく微笑んでくれた。
これほどの歓喜はあるだろうか!
「——コウさん!!」
俺は思わずコウさんの顔に、しがみつくようにして抱きついた。
「セイドリッ……わわっと」
背もたれのない小さな椅子に座ったコウさんが、勢いで後ろに倒れそうになったが、そうはさせるかと体をガッシリと引き寄せる。
そしてそのままギュウッと抱きしめた。
「こんなに嬉しいことはない! コウさん! 好きだ! 幸せにする! 絶対につらい思いをさせないと誓う」
コウさんは俺の腕に体を預け、朗らかに笑う。
「俺は——うーん、そうだな、セイドリックさんが不安にならぬよう、良きパートナーでいることを誓おう」
「コウさん!!」
コウさんの首にしがみついたまま、俺は嬉しくて嬉しくて、むせび泣いた。
コウさんが、俺の良いパートナーになると、そう誓ってくれたのだ。
嬉し涙などはじめてだ。
俺は、今日この日のことを絶対に忘れないだろう。
だがしかし。
「セイドリックさん、ひとついいか」
感涙でむせぶ俺の肩を、コウさんがトントンと叩いた。
「ん?」
顔を離すと、嬉し涙を流す俺とは対照的に、やけに冷静なコウさんの顔。
「この前のロクさんのようなこと、あんなことが次もあれば、さっきの言葉はなかったことにする。やましいことはするな。いいな」
睨んでいるわけでもないのに、コウさんの目が怖い。
「ぜ、絶対にない! コウさんに勘違いされるような行動は、今後一切しないと誓う!!」
「よし。俺の期待を裏切るなよ、セイドリック」
そう嬉しげにニヤッと笑うと、顔を斜めにずらし俺に口づけた。
チュッと軽い音をたてて離れると「約束だ」と俺の耳元で囁いた。
コウさんはどうやら俺を悶絶死させたいらしい。
もう俺は首を何度も縦に振ることしかできなかった。
「なあ、セイドリックさん、明日の予定はどうなってる? 仕事か? 俺は休みを取っているが」
「お、俺も休みを取った! 明日はずっと一緒にいられるぞ」
「そうか、ならずっといちゃいちゃできるな」
俺の唇をコウさんがぺろりと舐めた。
俺はこの時、コウさんがもうやめろと怒っても、明日一日が終わるまで絶対に離すものかと心に誓った。
0
あなたにおすすめの小説
イケメンモデルと新人マネージャーが結ばれるまでの話
タタミ
BL
新坂真澄…27歳。トップモデル。端正な顔立ちと抜群のスタイルでブレイク中。瀬戸のことが好きだが、隠している。
瀬戸幸人…24歳。マネージャー。最近新坂の担当になった社会人2年目。新坂に仲良くしてもらって懐いているが、好意には気付いていない。
笹川尚也…27歳。チーフマネージャー。新坂とは学生時代からの友人関係。新坂のことは大抵なんでも分かる。
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない
タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。
対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
はじまりの朝
さくら乃
BL
子どもの頃は仲が良かった幼なじみ。
ある出来事をきっかけに離れてしまう。
中学は別の学校へ、そして、高校で再会するが、あの頃の彼とはいろいろ違いすぎて……。
これから始まる恋物語の、それは、“はじまりの朝”。
✳『番外編〜はじまりの裏側で』
『はじまりの朝』はナナ目線。しかし、その裏側では他キャラもいろいろ思っているはず。そんな彼ら目線のエピソード。
女子にモテる極上のイケメンな幼馴染(男)は、ずっと俺に片思いしてたらしいです。
山法師
BL
南野奏夜(みなみの そうや)、総合大学の一年生。彼には同じ大学に通う同い年の幼馴染がいる。橘圭介(たちばな けいすけ)というイケメンの権化のような幼馴染は、イケメンの権化ゆえに女子にモテ、いつも彼女がいる……が、なぜか彼女と長続きしない男だった。
彼女ができて、付き合って、数ヶ月しないで彼女と別れて泣く圭介を、奏夜が慰める。そして、モテる幼馴染である圭介なので、彼にはまた彼女ができる。
そんな日々の中で、今日もまた「別れた」と連絡を寄越してきた圭介に会いに行くと、こう言われた。
「そーちゃん、キスさせて」
その日を境に、奏夜と圭介の関係は変化していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる