5人の旦那様と365日の蜜日【完結】

Lynx🐈‍⬛

文字の大きさ
7 / 42

婚約者候補の振るい落とし


 フェルドマン執事とゲルニカにより半分以上振るい落とされた。今この時点で振るい落としたとしても、また来年参加も出来る事もあり、の者だけ、メリッサと話が出来る。
 メリベルや父達、アドルフや祖母達は、フェルドマン執事やゲルニカの目利きを確認をしているだけの参加だ。特にフェルドマン執事の手腕でメリッサの仕上げ振りを見ている。

「流石だな、フェルドマン家の息子は」
「当然だよ、メリベル………私の甥だからね、あの子は」
「あぁ………マードック……貴方の教育も素晴らしい物だと分かるよ」

 メリベルの横に居るマードックという男は、メリッサの父の1人でモートン・フェルドマン執事の叔父にあたる。フェルドマン執事はフェルドマン家の5男だった。長年執事勤めをしている家系で、それぞれ貴族の執事をしていた。マードックがメリベルの執事であった事もあり、夫の統括をする第一夫だ。手を握りいちゃいちゃ始める。

「メリベル、マードックといちゃいちゃ始めないでくれ」
「やだな、ケイドン……私は貴方も愛しているのに」

 7人の夫と全員いちゃいちゃし始めそうなメリベル。そんな事をしているとは露知らず、メリッサはメリベルに背を向けていたが、コソコソ話声が聞こえ、後を振り向いた。すると、メリベル達はメリッサを見るとニコニコと笑顔を向ける。

「何、あの夫婦達………」
「俺達の未来の形」
「希望なら、今夜辺りからしましょうか?メリッサ様………私とゲルニカと2人ですけど」
「……………しない」

 見込まれた男達が決まると、メリッサの足元に並んだ。人数は4人。10代から20代の男。選んだからといって婚約者になる訳では無い。メリッサが16歳になったら結婚になるが、それ迄持続出来るかどうか、だ。

「お誕生日おめでとうございます、メリッサ王女………心よりお祝い申し上げます」
「メリッサ様、彼はゲルニカと違う隊の隊長をしています、オルサガ・タスマンです」
「初めまして、タスマン卿………祝いの言葉、ありがとうございます」
「是非、私も夫の1人に加えて頂けたら嬉しく思います」

 跪き挨拶するオルサガは、ゲルニカと同じ様に鍛え上げられた体型をしている。鞭のような靭やかさのありそうなゲルニカとは違い、筋肉質なのかがっちりしていそうだ。
 それぞれの候補が自己紹介していく。だが、メリッサ自身に結婚の意思は全く無い為、全員の顔や名前等覚えなかった。オルサガ以外は。フェルドマン執事やゲルニカは、メリッサの反応を見ながら婚約者候補を決めるのだが、まだ12歳のメリッサが真剣では無いのも分かっている。

「ふぅ…………疲れたっ!」
「メリッサ様、お疲れ様でした。」
「本当よ…………顔と名前なんて一致しない!」

 部屋に戻って来たメリッサ。そしてエスコートをしたフェルドマン執事とゲルニカ。メリッサはその2人に声を掛ける。

「もう寝るから下がっていいわよ?」
「では、メイドと共にお世話を致します」
「…………?」

 何の事か分からない。メリッサの身の回りの世話はメイド達がしてくれるので、何が何だか分からない。バスルームへメイド達が誘導すると、2人も付いて来る。

「何で2人も付いて来る訳?」
「説明してないのか、フェルドマン」
「誕生日パーティー後に言うつもりだったからな」
「…………何の説明………かな?」
「結婚式後は、全て夫達が、メリッサ様のお世話をするんですよ」
「だから、メイドの仕事も覚える………メイクやヘアメイクはしないが、風呂や着替えは夫が手伝うんだよ……そのまま子作りに雪崩れ込めるしな」
「……………こ、こ、こ………」
「けこっこ?」
「鶏にでもなりました?メリッサ様」

 メイド達に目配りし、追い出す様事は出来ないのか、と視線を送るが、メイド達が目線を合わせる事はなかった。

「…………う、売られた………」
「国王になる者の定めです、諦めて下さい……今日は見ているだけです。馴れてらっしゃいませんからね……我々もメリッサ様を玉体を傷付けたくありませんから」
「さぁ、やってくれ」

 広いバスルームだと思っていた。1人で入るには浅く広い浴槽に、もったいないと思っていたからだ。ドレスを脱がされ素っ裸にされると、メイドの説明を聞きながら、真剣にメモを取るフェルドマン執事と腕組みしてマジマジとメリッサの身体を視姦するゲルニカ。

「わ、わ、私は何かの実験体なのか!?」
「まさか…………メリッサ様を労る為の大事な講義なんですから、メリッサ様はいつも通りになさって下さい」
「…………なぁ、ココはどれで洗ってる?」
「それならこの綿で石鹸を泡立てて優しく丁寧に……」
「綿じゃなくて、手で洗っちゃいけないのか?」
「ちょっと!!ゲルニカ!!何聞いてんのよ!!」
「大事な場所じゃねぇか、というか、全身綿じゃなく手で洗ってやりたい」
「…………え~~っと………それでも大丈夫………ひぃぃ!……も、申し訳ありません!メリッサ様!!」

 ゲルニカの希望と提案に、メイドも肯定したものだから、メリッサがメイドを睨んだ。何をしようとしてるんだ、こいつらは!!とメリッサのこれからの生活に暗雲が立ち込めていた。

感想 0

あなたにおすすめの小説

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

憐れな妻は龍の夫から逃れられない

向水白音
恋愛
龍の夫ヤトと人間の妻アズサ。夫婦は新年の儀を行うべく、二人きりで山の中の館にいた。新婚夫婦が寝室で二人きり、何も起きないわけなく……。独占欲つよつよヤンデレ気味な夫が妻を愛でる作品です。そこに愛はあります。ムーンライトノベルズにも掲載しています。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

お久しぶりです旦那様。そろそろ離婚ですか?

奏千歌
恋愛
[イヌネコ] 「奥様、旦那様がお見えです」 「はい?」 ベッドの上でゴロゴロしながら猫と戯れていると、侍女が部屋を訪れて告げたことだった。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041