5人の旦那様と365日の蜜日【完結】

Lynx🐈‍⬛

文字の大きさ
20 / 42

オルサガ・タスマンの婚約


 女王メリベルの一人娘、メリッサが12歳の誕生日を祝い、夫探しをするという。ゲーデルの国の王の伴侶探しや婚姻は変わっていた。移民で両親と幼い頃他国から移住してきたオルサガは体型も大きく、その体力を活かし軍へ志願した男だった。

「王女様が夫探しするんだと」
「もうか?早くないか?例え王女でも16で結婚になるだろ?」
「王族の血脈は子供出来にくいからなぁ……なんでも子沢山の家系の男で独身ならいいんだそうだ」

 軍の兵隊達の話を聞きながら、オルサガも兄弟が多かったと考えた。立候補してもいいのか分からなかったが、興味もあり調べた所、別の隊の騎士、モートンが教えてくれた。

「出身地?関係ないぜ、独身で婚約者や、恋人が居ない、犯罪歴が無い事、病弱じゃない兄弟姉妹が多い家庭に育っていれば、階級や地位関係ない」
「詳しいんだな」
「俺は、婚約者候補に入ってるからな。勉強会の参加するか?勉強会に参加して、ふるい落とされなきゃ、候補にはなれるかもよ」
「だ、だが……自分の将来や出世の為に、王女を利用するのは………」
「お前、王女の肖像画見た事あるか?」
「い、いや無い……」
「女王の肖像画は?」
「……………い、いやそれも……俺は移民だし、城に入るのは怖がられる事もあるから、必要以上には入らない」

 肌が黒く、身体もがっしりした体型の20歳手前のオルサガ。顔も良いのに、大きな身体は怖がる者も居る。城に勤めているのに、問題を起こしたくなかった。

「ふ~ん、でも興味あるなら参加してみろよ。今年の誕生日パーティーに参加出来るか分からんが、騎士隊長のお前なら、王女の護衛には最適人だし、俺も1人で護衛するよりか助かるしな」
「…………護衛……か……騎士としていい仕事だな」
「お前がその気なら、フェルドマンにそれとなく推薦しておくぜ」
「フェルドマン?」
「王女の執事さ……アイツとは友達だしな」

 そして、何とか王女の誕生日パーティーに参加出来たオルサガ。可愛らしいドレスではあるが、露出の激しいドレスで、モートンともう1人の男に連れられ、まだ少女のあどけなさが残る王女が、堂々と椅子に座る。足を組む時、下着が見えた瞬間があった。必死に見えないようにする姿が可愛くて、ひと目で心を奪われた。この時は選ばれなかったが、その理由はフェルドマンの一言だったらしい。

「オルサガ、でしたっけ……メリッサ様の足を凝視していたのは」
「あぁ、見てたな」
「凝視し過ぎて、周り見れてなかったですね………あと、勉強会に参加してるとか?」
「ああ、紹介したの俺」
「………なら、待ちます、と伝えて下さい………まだメリッサ様はには程遠い……それにあの体型だと、メリッサ様が壊れてしまう。来年迄成長させますから、オルサガがその時まだメリッサ様に心を寄せるならお待ちします、と」

 オルサガはそれをモートンから聞いた。気に入られてないと思って落ち込んではいたが、と聞かされたら、王女は華奢だった。夫となるなら、あの華奢な身体を抱くだろう。自分のモノは体型に付随して、大きい事も知っている。

「分かった、また参加しよう。会えないのも我慢する。それ迄知識も叩き込み、王女の夫となるように頑張る……だが、王女をて何だ?」
「あぁ………フェルドマンはな、純真無垢な王女に性教育を任されてるんだよ。子供が出来にくい家系で、女王の仕事も知ってる奴だから、負担掛けずに健康管理とかも気を付けてるからな………勉強会行けばその内知るだろうが、毎日房事が仕事なんだよ、王女は」
「房事………だと?」
「そう、16歳で結婚したら、直ぐに子作りしなきゃならない。子供が出来にくい家系だからこそ、何人もの子沢山の家系の子供を伴侶にするのさ」
「医学的な事ではないのか?」
「…………違うんじゃないかなぁ、とは思う……お前もいずれ分かるさ」

 モートンの話もピンとは来なかったが、暫くすると、王女とフェルドマンとモートンの婚約の儀が行われた。モートンは婚約してから騎士の仕事と半々で王女の護衛と称し、房事をしに行っている、と言っていた。

「めっちゃ可愛いんだよ………はぁ、婚約者になれて良かった」
「…………惚気やめてくれ、俺に会いに来る度に」
「何言ってる!お前も婚約者候補になりたいんだろ?」
「なりたいが、夫の1人に入れるか分からないだろ」
「王女はそんな薄情な方じゃねぇぞ。フェルドマンがそうさせてない」
「それも教育か?」
「まぁな、フェルドマンの誘導は上手いからな………王女はフェルドマンの言う事は聞くし」
「お前の言う事は?」
「…………聞かねぇ……でもそれもまた可愛い」
「……………」

 モートンも王女に夢中になっている事におかしかったし、自分も夢中になり、夢中になってくれるのか心配ではあったが、13歳の誕生日パーティーでオルサガが選ばれた。そして、まだ未通の王女が、フェルドマンとモートンによって、喘ぎ、我慢させられ、調教させられている姿にまたオルサガの欲が増えた。婚約者候補でも、まだ婚約者ではなく、婚約の儀はフェルドマンとモートンが先に行う事が決まっている。見ているだけだった。早くこの杭で、王女の中に入るのを夢見て。
感想 0

あなたにおすすめの小説

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。