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絶倫♡
メイリーンが、ヒューマに組み敷かれてからどれだけ時間が経過したかは分からない。常に、ヒューマはメイリーンの中に居て、マーキングはされてはいないが、鬱血痕だけは残っていた。
「…………も………離し………」
「駄目だ………マーキングさせてくれたら、離してやろう」
「…………マーキング……嫌………」
「強情め…………それなら………」
仰向けにされているメイリーンの、何度も注がれた蜜壺からヒューマは出ると、うつ伏せにされる。
「こっちにも、注いでやろう」
「っ!………い、嫌っ!は、入らな………ひぅっっ!」
うつ伏せから尻孔に押し込まれた杭が根本迄挿入ると、身体を持ち上げられ、揺さぶられたメイリーン。疲れた身体に負担が掛かり、自分の体重でズッポリと巨根が咥えさせられたのだ。
「あああっあ………」
「………尻で達したか……こっちも寂しかろう?」
「駄目っ!今…………イって……」
尻に挿入った事で、蜜壺は寂しくしない様に、と今度は尻尾が挿入られる。なんとも器用な尻尾か、と思えて仕方ない。足を抱えているヒューマの代わりに、指の様に動き、そうかと思えば杭の様に真っ直ぐと突き刺さる尻尾。そして、初めて知るその尻尾の器用さがここで発揮されたのだ。
「い、嫌ぁ!………尻尾………止めてぇ!」
「…………フッ………気持ち良かろう?指で届かぬ場所を抉ってやれる………子宮口も下りているから触りやすいぞ、メイリーン」
「駄目ぇ!」
絶頂に長く居て、身体が落ち着かない。休憩も無く、日を跨ぐ前から始まった房事は、ヒューマが注いだ回数も覚えていられないぐらいだった。
「このまま、項を噛んでやろうか?それなら、ここで止めるが?それともマーキングを拒否し、続けるか何方か選べ、メイリーン」
「…………なっ!」
究極の選択の様に思えた。
マーキングをされたら、ヒューマの匂いがメイリーンから漂い、獣人達はメイリーンに近付くのを止めてくれるが、伴侶探しはマーキングの痣が消える迄その間出来ない。しかも項に痣が出来るのだ。人間の男達も避けるだろう。
「マーキング……絶………対………嫌………」
気絶すれば、休憩が出来ているが、ヒューマに起こされて再開させられているので、終わらせてはくれないだろう。
「…………壊れ……ちゃ……」
「そうなる前に、終わらせてやろうと言っている……その代わり、マーキングはするがな」
「……………駄目………っ…………」
「…………メイリーン?………おい!……」
最奥を攻められ過ぎて、再び意識が遠退いたメイリーンは、流石に限界だった様で、ヒューマが揺さぶってももう起きなかった。
♠♠♠♠♠♠♠
「やり過ぎです!旦那様!」
「…………大丈夫なんだろうな?」
「暫く安静ですね」
メイリーンはその後、熱を出し医者を呼んだヒューマ。
「何だと!抱けぬのか!」
「無茶させ過ぎで、膣が傷付いてますよ………旦那様のは只でさえ巨根で、絶倫なんですから」
まだ起きぬメイリーンの枕元で、騒がしいヒューマ。
夜が明ける前に、ヒューマはメイリーンを解放したが、その後メイリーンの身体を拭いてからヒューマも眠ってしまい、明るくなった部屋で目が覚めると、メイリーンは発熱していたのだ。
結果的に、メイリーンの意思を尊重されたが、かなりの代償を負ってしまった。
「旦那様、メイリーン様は我々が診ておりますから、そろそろ登城されませんと」
「…………もうそんな時間か………仕方ない……バインベルク男爵家には、メイリーンが急病と伝えておいてくれ………それと、婚姻の申請もな………返答は承諾だろうと拒否だろうと急かさぬから、とも伝えておいてくれ」
「おや、遂に身を固めて下さいますか」
「そうではない………任務も含まれた事だ……婚約したとしても、メイリーンが関係を解消したければ破棄したって構わない………結婚は互いの気持ちが交わらねばな」
「左様でしたか………では、我々はメイリーン様の護衛も兼ねている、と」
「そうだ………彼女を頼んだ」
「御意」
侍従達がヒューマに一礼する。
黒豹の獣人のヒューマは、邸にも部下を配置している様だ。猫科の黒豹は、猫科の中でも強い地位にある種族だ。獅子もだが、身軽さ故に獅子とは違う強さを持ち、それに合った任務についていた。
それが、メイリーンに関わっているという。熱で患うメイリーンの枕元で、ヒューマの声は聞こえぬまま、ヒューマは登城する時間になってしまった。
「…………メイリーン……無茶させてすまない………帰ったら熱が下がっていればいいが………」
メイリーンに氷嚢を当てた額に、氷嚢をずらし触れた手は優しく、撫でてからヒューマは登城の準備をすると、直ぐに出発した。
城に着くと、真っ直ぐオルタナ国国王に挨拶に向かうヒューマ。
「陛下、殿下にご挨拶申し上げます」
オルタナ国国王ケイドンと、王太子エルデがヒューマを待っていた。そしてエルデの横に控えていたのは鷹の獣人、ジャイロ侯爵と狼の獣人、バルサム公爵。
「遅かったな、ラビアン」
「申し訳ありません、陛下………任務遂行中につき遅れました」
「…………して、何か分かったか?」
「いえ、まだかの者からは聞き出せておりません」
かの者とは、メイリーンの事だった。
「大方、楽しんだんだろう?ラビアン」
「…………バルサム、陛下と殿下の前だぞ!」
獣人達の中では爵位は関係無く、力で判別されている。バルサムは狼の獣人の長であり、ジャイロは鷹の獣人の長なのだ。ヒューマもまた黒豹の獣人の長に君臨している。よって、オルタナ国内では将軍と言われている。
「獣人達の事は理解している………昨夜近付いたのであろう?バインベルク男爵令嬢に」
「はい………我が邸で保護しております」
「頼みの綱は、バインベルク男爵令嬢ただ1人……戦争を起こす訳にはいかぬ」
「勿論です………この世界で唯一人間と獣人が共存する、オルタナを守る為我々は阻止する為に我々獣人をお使い下さい」
獣人を奴隷にする他国が多い中、オルタナ国だけは獣人を奴隷にしていない。
獣人は力があり優れてはいるが、知能的に人間には勝てず、他国は獣人を捕まえると、その獣人に爆薬を付けた枷を身体に着けさせられ、獣人の力では外せない金属を人間の知能で発明され、獣人達は従わざる得ないという。
それを知ったオルタナ国は他国との貿易を減らし鎖国状態にしており、定期的ではないにしろ他国からの侵略を長年阻止をしてきていた。
それが近年、その金属がオルタナ国で見つかり、捜査を始めた所、オルタナ国の貴族が関与している、と調べられた。
長年、人間と獣人の共存してきた歴史を覆すつもりもない国王のケイドンは、人間と獣人の混血でもある。他国にも混血の者が居るのかも分からない状態の鎖国中のオルタナ国では、獣人目当てに戦争をしようとする他国からすれば、混血は恰好の餌食かもしれないのだ。
「怪しいのに、証拠が見つからなければ、ラビアンが動いた意味は無い………慎重且つ早急に聞き出して欲しい」
「御意」
「間者と思われた者からは、証拠らしき物は出てないのだな?ジャイロ」
「はい………あれだけ目立つ行動をしているのに、用心深いのか、ただの贈り物でした」
「バインベルク男爵令嬢に渡された物は何なのだ?」
「分かりません」
「俺がメイリーン嬢に聞き出してみせましょう………先程、俺からバインベルク男爵家に婚姻の申請を出した所です……暫くは我が邸に留めさせ、聞き出せる様に誘導致します」
「婚姻の申請迄したのか!ラビアン!」
ヒューマの一言で、皆は驚きを隠す事無く、聞き直している。
「しましたが、何か?」
「今迄、その様な令嬢等居なかったではないか!」
「メイリーン嬢が強情なので、半ば強制に近く、口説いて聞き出そうと思いまして」
「惚れられたら如何する!潜入捜査も隠密行動もしにくくなるのだぞ!伴侶に疑われながら任務遂行するつもりか!」
「惚れられたらそれでも構いませんが?………俺が惚れなければいいだけの事…………ん?惚れなければ…………」
「如何した、ラビアン」
「……………あ、いえ……マーキングもさせてくれない強情さがある令嬢でしたので、身近で守る為には必要と思ったまでです」
―――惚れなければいい………だが、気に入ってはいる………惚れたのか?俺は………
自問自答するヒューマは、自分で言った言葉に疑問を持ち続けなければならなくなった様だった。
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