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兄弟と兄妹………兄は一緒
しおりを挟むリーナがアレクセイ王子に報告する為に城内に。
王の執務室に居るのを知ると、そのまま執務室へ面会を求めた。
国王ロベルトと、アレクセイ王子が2人が話をしていた。
「お、お忙しい中申し訳ありません。陛下、アレクセイ様。」
「どうした?ジュリアナの棟に居る時間ではなかったか?」
「も、申し訳ありません。ジュリアナ様からアレクセイ様にご報告をするように、と申しつかれまして………。」
リーナはチラッとロベルト王の方を見る。
知らなければ、説明も変わる。
「陛下はご存知だ。今その話をしていたんだ。」
リーナはそれを聞いて胸を撫で下ろす。
「申し上げます。只今、ジュリアナ様そして、シヴァ・カムラ様をお迎え致しました。それで…………アレクセイ様のお名をわたくしが出してしまい、シヴァ様が…………とても顔色を青褪めてしまいまして……。」
「と、いう事は、バレた、という事か………。君は理解出来た内容だったかい?」
「…………よく分かりませんでしたが……シヴァ様のお兄様もアレクセイ様と………。」
「まぁ、そういう事なんだけど、リーナ。」
「は、はい。」
「この事、他言無用にしてくれるかい?………事情があってね、ジュリアナも最近知って隠してくれていたんだよ。必ずこの事実は公表するから、それ迄黙っておいてくれないかい?」
「分かりました。」
リーナは頷く。
「リーナ。リーナから見て、あの2人はどう見えた?」
「…………どう?とは……。」
「仲睦まじい様子だった?それとも全く?」
アレクセイ王子が今一番気になっていた事だった。
リーナは先程の2人の様子を思い出す。
「シヴァ様は青褪めた表情でしたが、そうなる前は、お互い思いやってらっしゃったように、お見受けしました。ジュリアナ様は、青褪めた表情になられたシヴァ様に、お優しく話しかけられて………。」
「ほぅ…………。」
ロベルト王が楽しそうな顔をする。
「父上……。まだそうと決まった訳では……。………リーナ、今からジュリアナの棟に戻るだろう?」
「はい。」
「戻りながら話そうか。私も自分の棟に行くから。」
「アレクセイ、今戻っても大丈夫なのか?」
「多分大丈夫かと………棟は離れてますし、シンクロしなければ恐らく………私もまだ未熟で申し訳無い事をシヴァに課してますが……。」
「気を付けろよ。」
「………分かっています。」
アレクセイ王子とロベルト王の最後の話はよく分からないリーナだった。
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