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分岐点
しおりを挟むノーマンとラルドーはロートシルト、イヴリース、フィーヴァの国境付近に居た。
「ノーマン、気を付けてな。」
「お前もな、ラルドー。」
「アルザス国境付近で落ち合うか?1週間後あたり。情報照らし会わせるか。」
「………バラバラだって、きっと……。あんだけアルザスを取り合って歪みあってた国だぞ?」
「………だな、まぁアルザスだった国が無くなった事で早々に変わるもんでもないよな。」
「ま、1週間後目安で落ち合うのは了解だ。」
「1週間後に居なかったら先に行くからな。」
「おい、俺と張り合う気か?」
「情報量が多い方に少ない方が酒奢りな。」
「………しょうがねぇなぁ、付き合ってやるよ。」
ノーマンとラルドー、出身地が違うのに気の合う2人。
歪み合うのはお互いを知らないから、私利私欲の為にしか動かない主君が居るとそうなるという手本の国だった。
ノーマンは、小さい頃から風を読むのに長けており、弓の扱いは国で1、2を争う腕前だった。
アルザスを挟み、イヴリースとの小競り合いの時、ラルドーと戦った。
お互いの名前はお互いの国でも名前を聞くほどだった。
戦った時、何故か虚しく感じた2人。
何故戦うのか、と……。
そして、その戦いに離脱する。
その時に、カムラの王になったばかりのラムザとシヴァ、ソロに会った2人。
カムラに行こうと決め、今に至る。
彼等こそ、君主だ、と思った2人だった。
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