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第3部.リムウル 第2章
6.包囲網
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ギメリックとアイリーンの体は、何もない真っ暗な闇の中に漂っていた。
まるで質量を持っているかのような、不気味な闇が回りを取り巻いている。
「何……? どこ? ここは……」
「おそらく宿の部屋を一歩も出てはいない。敵の精神攻撃の包囲網に囚われているだけだ」
「どうして?! 結界は……?」
「だから早く起きろと言ったんだ。すっかり囲まれてしまった……。
まぁしかし、俺がヘマをして、結界を破られたせいでもあるが」
ギメリックは苦い笑いを浮かべた。
アイリーンを殺すことも傷つけることもできない自分を自覚し……自らの手で果たすはずだった使命を彼女に託すしかないと悟った時。
彼は、自分自身の存在意義を見失ったのだ。
そして、死の安息へと傾く気持ちをどうすることもできなかった。
……その一瞬、魔力が弱まり、同時に、堅固だったはずの結界も弱まった。
やはり敵は巧妙に自分たちの後をつけ、隙を窺っていたか、あるいは……結界を出て行った、アイリーンの魂の魔力の気配に引き寄せられたか。
「……気をつけろ。精神攻撃によってもたらされる痛みは肉体には影響しないが、精神を喰われれば肉体も死ぬ」
まるで天の啓示を受けたかのように、アイリーンは悟った。
この世界に生きる人間は、魂と肉体を併せ持った存在であり、そのどちらが欠けても、この世に留まることは出来ないのだ……。
「魂を失っては、肉体は長くは生きられないのね。
だから……迎えに来てくれたの?
ごめんなさい、私のせいでこんなことに……」
「……」
ギメリックはひと呼吸おいてため息をつくと、言った。
「済んでしまったことを言っても始まらないだろう。……気にするな。
それに心配することはない、何があっても、お前は助かる。……俺がそうさせる」
今まで見せたことのないほど穏やかな表情で、彼女に向かって微笑んで見せる。
“なんて……寂しそうな笑顔……!!”
アイリーンは締め付けられるような胸の痛みを覚え、衝撃を受けた。
あれほど鮮烈だったトパーズの瞳の鋭さが和らぎ、その中に秘めたる決意と、静かな諦めが浮かんでいる。
アイリーンは直感した。
「ダメ! あなた死ぬ気ね?……ダメよ!!」
アイリーンはギメリックにしがみついた。
「あなた私を守るって言ったわ、だから死んじゃダメ!!」
自分でもまるで説得力がないとはわかっていたが、アイリーンには他にどう言って彼を思いとどまらせればいいのか、全く思いつけなかった。
彼女の必死な様子に、ギメリックはクスッと笑う。
「あぁそうだな。お前をソルグの村まで無事に送り届けるまでは、死ぬ訳にはいかないか。……来るぞ!!」
ギメリックが叫んだ次の瞬間。
鞭のようにしなう触手が、サッと伸びてきた。
まるで質量を持っているかのような、不気味な闇が回りを取り巻いている。
「何……? どこ? ここは……」
「おそらく宿の部屋を一歩も出てはいない。敵の精神攻撃の包囲網に囚われているだけだ」
「どうして?! 結界は……?」
「だから早く起きろと言ったんだ。すっかり囲まれてしまった……。
まぁしかし、俺がヘマをして、結界を破られたせいでもあるが」
ギメリックは苦い笑いを浮かべた。
アイリーンを殺すことも傷つけることもできない自分を自覚し……自らの手で果たすはずだった使命を彼女に託すしかないと悟った時。
彼は、自分自身の存在意義を見失ったのだ。
そして、死の安息へと傾く気持ちをどうすることもできなかった。
……その一瞬、魔力が弱まり、同時に、堅固だったはずの結界も弱まった。
やはり敵は巧妙に自分たちの後をつけ、隙を窺っていたか、あるいは……結界を出て行った、アイリーンの魂の魔力の気配に引き寄せられたか。
「……気をつけろ。精神攻撃によってもたらされる痛みは肉体には影響しないが、精神を喰われれば肉体も死ぬ」
まるで天の啓示を受けたかのように、アイリーンは悟った。
この世界に生きる人間は、魂と肉体を併せ持った存在であり、そのどちらが欠けても、この世に留まることは出来ないのだ……。
「魂を失っては、肉体は長くは生きられないのね。
だから……迎えに来てくれたの?
ごめんなさい、私のせいでこんなことに……」
「……」
ギメリックはひと呼吸おいてため息をつくと、言った。
「済んでしまったことを言っても始まらないだろう。……気にするな。
それに心配することはない、何があっても、お前は助かる。……俺がそうさせる」
今まで見せたことのないほど穏やかな表情で、彼女に向かって微笑んで見せる。
“なんて……寂しそうな笑顔……!!”
アイリーンは締め付けられるような胸の痛みを覚え、衝撃を受けた。
あれほど鮮烈だったトパーズの瞳の鋭さが和らぎ、その中に秘めたる決意と、静かな諦めが浮かんでいる。
アイリーンは直感した。
「ダメ! あなた死ぬ気ね?……ダメよ!!」
アイリーンはギメリックにしがみついた。
「あなた私を守るって言ったわ、だから死んじゃダメ!!」
自分でもまるで説得力がないとはわかっていたが、アイリーンには他にどう言って彼を思いとどまらせればいいのか、全く思いつけなかった。
彼女の必死な様子に、ギメリックはクスッと笑う。
「あぁそうだな。お前をソルグの村まで無事に送り届けるまでは、死ぬ訳にはいかないか。……来るぞ!!」
ギメリックが叫んだ次の瞬間。
鞭のようにしなう触手が、サッと伸びてきた。
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心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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