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第7章
異色 (R-18)
しおりを挟む獣のような口付けを交わしながら、縺れるようにベッドルームになだれ込んだ。
息つく間もないくらい口腔内を蹂躙され、飲み込みきれなかった唾液が顎を伝う。
「んんっ!…はぁ…!」
くちゅくちゅと淫靡な音を響かせながら、政宗にセミダブルのベッドに押し倒され、スプリングが男二人分の体重を受けて軋む。
なおも口付けを止めないまま、政宗はするりと佐助のシャツの中に手を滑り込ませ、小さな尖りを刺激する。
かりっと爪先で引っ掻くように触れながら指の腹でくにくにと圧し潰せば、佐助の身体は正直に反応を示した。
「…あっ、ぅ…っ」
酸欠になる寸前で漸く政宗は唇を離し、そのまま首筋へと舌を這わせる。生温い感触に、佐助はぴくりと戦慄いた。
「いっ…!」
突如首元にズキリと痛みが走り、佐助は思わず呻く。
政宗はゆっくりと顔を上げて再び佐助の口を塞ぐと、口中に鉄錆のような味が染み渡り、佐助は顔を顰める。
「…お前の血、甘いな。」
政宗はぺろりと口端を舐め、妖艶に笑う。
「少しは加減しろ…っ」
「手加減なんざして欲しくないくせに。」
政宗は佐助の両腕を頭上に纏め上げ、片手で縫い付ける。組み敷かれる事に慣れてない佐助は、居心地悪そうに政宗を睨め付けた。
すると政宗はもう片方の手で、器用に眼帯を紐解いて、淡いオメガ・ブルーの義眼を露わにした。
「…っ」
吸い込まれそうな瞳に射抜かれ、佐助は無意識に呼吸を止める。
綺麗な碧い眼ーー。
嗚呼、あいつとは違う色だ。
「おい、余計な事は考えるな。」
「ぅ…っ!」
佐助はいつの間にかシャツは脱がされていて、政宗は赤く熟れた胸の突起を口に含む。
舌で転がされ、きつく吸い上げられれば、なんとも言えない快感が押し寄せる。
「今は俺だけを見ていろ。」
何もかも忘れさせてやる。
そう言ったのはあんたの方だ。
だったらーーー、
「責任…っ、取れ…よ!」
佐助は政宗の胸倉を掴んで引き寄せ、噛み付くような口付けをする。政宗は一瞬驚いて目を見開いたが、すぐに佐助の口付けに応えるように舌を絡ませた。
ただ快楽だけを貪る為だけのキスに意味はない。
意味を求めるだけ無駄なのだから。
「…っ!」
「声、聞かせろよ。」
耳朶を甘噛みしながら、政宗は重低音の声で囁く。
その間にスウェットと下着は下ろされ、佐助は一糸纏わぬ姿になっていた。
「おい、政宗も脱げ…よ。」
自分だけ裸なのは流石に居た堪れず、佐助は政宗のシャツに手を掛ける。
「なに恥ずかしがってんだよ。生娘じゃあるまいし」
「うるせ…」
そう言って政宗はくつくつと笑いながら佐助の手をやんわりと解き、自ら釦を外していく。
シャツを取り払うと、そこには微かな汗の雫で光る見事に引き締まった肢体があった。
「…身体、鍛えてるのか?」
「自分の健康管理は徹底しているからな。」
政宗はベルトに手をかけ、スラックスと下着を取り去ると既に政宗のものは硬く屹立していた。
これまでずっとリードされたままだった佐助は、するりと政宗の下肢に手を伸ばす。
「おい…」
「いいから黙ってジッとしてろ。」
佐助は少し先走りで濡れそぼった先端に軽く口付け、そのままゆっくりと自分の口腔内へと飲み込んでいく。
怒張した男根はかなり大きく、根元まで口に入れるのは無理だった。佐助は何回か出し入れしながら舌で裏筋を辿っていく。
手で軽く扱きながら陰嚢を揉みしだけば、政宗は息を詰めて腰をピクリと跳ねさせた。
「ぅむ…っ、んん…」
「っ!無理…すんなっ」
男根を押し込むと喉奥に当たり、佐助は生理的な涙を流す。政宗はやんわりと頭を押し退けようとするが、佐助は意地になってしゃぶり続ける。
政宗は段々呼吸を浅くしていき、絶頂が近い事が見て取れた。
このまま口でイかせようと思った刹那、
「ぁ…っ!」
不意に自分の下肢に痺れるような快感が迸り、佐助は思わず口を離す。
下を向くと、政宗は足先を器用に使って佐助のものをゆるゆると刺激していた。今迄の前戯で完全に勃ち上がった佐助のものは敏感に反応し、ポタポタと先端から蜜を零す。
「ちょっ!お…い、政宗…っ」
「いーからそのまま続けろよ。」
「…続けろ…って、言ったって…っ」
政宗は意地の悪い笑みを浮かべながら、尚も足先を擦り付ける。なんとか政宗のものを咥え直すも、舌の動きは辿々しく、上手く刺激を与えられない。
「…!」
するといきなり政宗に腕を掴まれ、視界が反転させられる。天井を見上げると、政宗の端正な顔が目に入った。
少し上気して緋くなった目元は蠱惑的で、男とは思えない程の色香を放っている。
「あとは俺がやる。」
政宗は端的にそう言って、佐助に荒々しく口付けた。
歯列を辿り、何度も角度を変えて深く舌を絡ませれば、自然と嬌声が溢れる。キスに夢中になっていた時、不意に何かが後孔を掠めた。
「…ぁ!」
「ここ、解さないと入らねぇだろ。力抜いてろ。」
政宗はいつの間にか指先に潤滑剤を纏い、窄まりに指を埋め込んでいく。
嫌な異物感に佐助は息を詰めた。
「辛いか?」
政宗は汗で張り付いた佐助の前髪をかき上げ、優しく撫ぜる。
「だい、じょう…ぶ、だから…っ!もっと…」
酷くしろよーーー。
頼むから、優しくしないでくれ。
「っ!?」
突然視界が暗転し、頭に何かを巻きつけられた。どうやらタオルで目隠しされたらしい。
「な、に…?政宗っ!」
「こうすれば、何も見なくて済むだろ。」
‘何を’とは言わなかった。
「…ん」
生暖かい液体の感触が後孔を伝う。そのままゆっくりと指の抽送を繰り返し、段々滑りが良くなっていく。
「指、増やすぞ。」
「…っ!」
指を一本追加されただけで、更に息苦しさは増していく。だが確実に、佐助の身体は微かな快感を享受していた。
「は…ぅ、んっ」
自分の浅ましい声に吐き気がする。
目だけじゃなくて、いっそ耳も塞いで欲しかった。
「ひぅ…っ!?」
政宗がある一点を掠めた瞬間、佐助の身体は驚く程敏感に反応した。
「ここか。」
奥の痼をグリグリと刺激すればびくんと腰が揺れ、そこが前立腺だとわかった。
「まさ、むね…っ!そこ…はっ」
「わかってる。ここは男がみんな弱いとこだ。」
政宗は的確にそこを弄り、嫌悪感で萎えていた佐助のものは再び硬さを取り戻していく。
「ぁ…っう、くっ…!」
「…そろそろ、いいな。」
ずるりと長い指が抜かれ、佐助は声にならない悲鳴を上げる。
浅い呼吸を整えようと必死に酸素を取り込んでいた刹那、唐突に俺の男根に何かを被せられた。
「?おい、政宗…?なにを…」
「何って、見えなくてもわかるだろ?ゴム付けてんだよ。」
「…?だ、から何で…」
俺にーーー?
そう言いかけた時、佐助のそれの先端に何かが押し付けられた。
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