その失踪事件には 〇〇人が関与している

独立国家の作り方

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グレイ

第69話 石油は戦争をするのか?

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 工藤部長、そして新城係長、未来人の正宗さんまで合流して、日本政府、いや公安調査庁が警察機構と共に長年追っていた人型ルアーの謎。
 その核心部分の話、オカルトに疎い私ですら興味がある。
 邦弘が手を挙げて答えた内容は、彼らの容姿に関するものだった。

「洋子、私たちを見た率直な感想を聞いてもいいか?」

「そうね、なんだか弱そうに見えるけど」

「うん、ある意味正しい答えだ。本来、生き物とは外敵に対して種を保存しなければならない。どうして我々の容姿が、このように弱いのか、解るか?」

「えっと・・・・外敵がいないから? かな」

「ほう、正解だよ。よく解ったね」

 そこまで聞いていた工藤部長が違和感を口にした。

「いや、自然界で生存競争が存在しないと言う事は考えられない。そうしなければ種は自滅してゆくのでは?」

「それは人間らしい発想だな。戦いを肯定する時に良く使う詭弁だ。では、石油は戦争をするのか? 戦っている石油を見た事があるか?」

「石油? なんで動物の死骸が戦争する必要がある?」

「ん? 死骸?」

《おい、ここの人類は、まだ石油を古代動物の死骸だと思っているんだ》

 邦弘は表情が薄い中でも「ああ」と言う表情を浮かべ、石油について説明した。

「石油はね、地球以外の惑星にだって存在する。地中と言う世界は、微生物の宝庫だ。微生物の存在しない天体は無いから。その微生物が爆発的に増えて死んだ死骸が石油になる」

 工藤部長は少し考えて、こう答えた。

「では、その惑星の地中で爆発的に増加する微生物たちのように、一般的な生命には生存競争を必要としない世界だと言う事ですか?」

「全てとは言わないが、この宇宙でも人類はかなり好戦的と言えるだろう」

「この宇宙と言いましたが、それなら私たち人類にこのような調査をする必要は無かったのではありませんか?」

「この宇宙でも、君たち人類は少し古いタイプの繁殖方法を用いている。工藤部長は気付いているでしょう、私たちの身体的特徴に」

 すると、島崎さんが何かに気付いたようだ。そして、慎重に言葉を選びながら彼らにその真意を質した。

「あの、ちょっと聞きたいんだけど、あなた方って、どうやって種を残しているの?」

「そう、この調査の核心部分だね、君の疑問が」

「・・・・失礼を承知で聞くんだけど・・・・あなた、男性なの?」

「・・・・良い質問だ」

 邦弘はそう言うと、立ち上がり私たちに全身が見えるよう前に出て来たのだった。
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