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、
それから何故か僕は柿沼さんと暮らしている。
出ていくと言ったけれど、柿沼さんに「俺が見てないと消えてしまいそうだ」と不思議なことを言われて結局そのまま。
僕は別に消えないのに。変な人だなぁ。僕なんかを引き止めるなんて。
創と呼んでと言われた。聞こえないフリをして誤魔化した。
多分、バレてる。
呼びたくないわけじゃない。
僕が呼んでしまったら、柿沼さんが汚れてしまいそうで。
本当は柿沼さんと呼ぶことすら嫌だけど、流石にそれは失礼な気がした。
「今日も、いい天気、だなぁ」
ごつごつとした岩場の上に座り脚を海へと放り出す。
柿沼さんには暫く海の中に入っちゃダメだよと言われてしまったので、大人しく従っている。
どうせ入っても邪魔されてしまいそうだし。
ああでも。
ゆらゆらと揺れる波に引き込まれてしまいそうだ。
僕の住む場所は本当はあそこなんじゃないかと、今でも思っている。
今日も、僕は消えなかった。
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