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「
しおりを挟む僕は、あの人が好きな君に、なりたかった。
いつだって君は僕にないものをたくさん持っている。
羨ましい。大好きな君だからこそ、羨ましくて……妬ましい。
…なんて、こんな事思ってるからあの人は君のことが…。
そんな暗くなる思考を止めたのは、そんな君の…僕が昔から憧れていた君の声だった。
「みーやーこーー!お前もこっちに来いよー!」
「え、あ…う、うん!」
ぐいっと手をひかれて人の輪の中に入る。
昔からとびきり明るくて、周りには人で溢れている君こと、かける。
僕は昔から翔琉に憧れていて、大好きで。
翔琉は翔琉で昔から引っ込み思案な僕を気遣って、側にいさせてくれる。
…ほんと、情けないなぁ僕。
翔琉の周りにいる人が僕のことよく思ってないなんて、知っているけれど。
でも、それでも僕は翔琉の側にいたくて聞こえないフリをしている。
あの人との唯一のつながりだから、この手を離せないでいる僕を翔琉はどう思っているんだろうか。
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