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5:中庭
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プラスチックの擦れ合う、キュッキュッという音を立て、マネキンはブレーキ等を考えて無い速度でこちらに走ってきます。
目はぱっちりとして、胸に膨らみがあり、くすんだ肌色の半分くらいが剥げていて、全体としては灰色と肌色の斑に見えました。
それは一番手前にいたカニさんめがけて、両手を伸ばします。
カニさんは、このっと言いながら拳を振り上げますが、マネキンが突然、跳ねるように飛びかかり、押し倒され転がりました。
ソファとテーブルが吹っ飛びます。
カニさんのパンチは当たったのですが、非常に硬いゴツンという音が響き、カニさんは右手を抑えて涙目です。
マネキンはカニさんの首に手を回します。勿論、指の関節なんか動きませんから、最初は首に手を当てているだけに見えたのですが、みるみるカニさんの首に、固定された形の手がめり込んで行きます。カニさんは、喘ぎながら、足を使ってマネキンを何とか引き剥しました。
ゲホゲホと咽るカニさんの向こうでマネキンは立ち上がると、ひっくり返ったソファの裏に片手を突き入れ、軽々とそれを頭上に持ち上げました。
危ねえ! というヤンさんの声にカニさんが横に転がります。間一髪振り下ろされたソファが床に跳ね返って、とんでもない音を立てます。
マネキンはその反動を生かすかのようにくるりと反転すると、未だに抱き合ったままの僕と委員長に、ソファを投げつけてきました。
反射的に委員長を突き飛ばし、僕も反動で転がってソファを避けます。
と、ミシミシという家鳴りが更に激しくなり、壁がバキバキと九の字に破れ始めました。その穴から蔦がさわさわと出てきます。
僕は慌てて立ち上がりました。何としても外に出ないと、最悪――と考えている一瞬で、マネキンが飛びかかってきます。相当素早かったと思います。何しろ、委員長の持ってるカメラでもぶれて映ってるくらいですから。
ですが、それよりもヤンさんは速かったのでした。
A氏を床に寝かせ、僕の前に滑り込んできたヤンさんは、僕の頭を下に押すや、南無阿弥バットを逆手で振りかぶり、マネキンの胴体に叩きつけました。そのままショルダータックルの要領で吹き飛ばします。
マネキンは二度三度と跳ねてテーブルにぶち当たり、起き上がるも関節という関節がねじ曲がっていました。昔話で、唾をつけた弓矢で大ムカデを射殺す話があったように記憶しますが、それと同じく、ヤンさんはバットに唾を吐き、ぎりりと握ると、性懲りもなく突撃してきたマネキンの頭をジャストミートしました。
こーんっと割と間抜けな音ともにマネキンの首は、吹き抜け二階の窓を破って外に飛んで行きました。後で調べてみると、焼却炉の上でどろりと溶けてたんですが、ちょっと出来過ぎですね。
丁度その時、ドアが勢いよく開いて――いや違いますね、勢いよく壊れて、オジョーさんとヒョウモンさんが飛び込んできました。全身泥だらけで、ヒョウモンさんは肩から泥の塊みたいな物を、たすき掛けしています。一瞬、新手の人形が現れたかと思いました。
「大変だ大変だ、外で蔦がうねうね動いて、この家なんかぶるぶる動いててって、なんじゃこりゃあ!」
悲鳴を上げるもカメラを構え続けるヒョウモンさんに、首のないマネキンがふらふらと迫ります。が、あっという間にオジョーさんのハンマーで倒れ伏し、ごきゃごきゃと鈍い音を立て、数秒でスクラップと化すのでした。間髪入れず、ヤンさんが中庭に行くぞと号令。いや、この時は外に出ようって考えてたんですが、もし出ていたら、今も解決してないかもしれないんですよね。ヤンさんに感謝ですねえ。
僕達は廊下を走ると、中庭への扉を開こうとしました。が、開きません。これは非常事態であり、やむを得ない事情であるからこの扉を――と田鳥さんに言おうと振り返ると、田鳥さんはオジョーさんの肩をパンと叩いて、やっちゃって、と一言。あっという間にハンマーがノブを破壊、さっとヤンさんがその穴に南無阿弥バットを突っ込むと、テコの要領で扉を内側に捩じり壊しました。
むっとする植物の匂い。ざわざわと蠢く蔦。そして、庭の中央にでんとある、巨大な石!
えー、後々調べましたところ、この山には巨石信仰がありまして、どうもその御神体、要石というやつが頂上付近の隠れ社にある、という情報を民話の本の片隅に見つけました。それなのかどうか、は未だに判らないのですが、ともかくあの石が元凶というのはすぐに判りました。
石はハマグリみたいな形でしたが、大きさは二、三メートルもあります。それが、どうやら中庭にあった噴水を潰して、その上に鎮座しているのです。これまた、後で判った事ですが、中庭は噴水を中心に地面に蔦を這わせた、『植物に囲まれる癒しの空間』というコンセプトで作られたものでした。勿論、人が歩き回れるレベルに手入れするつもりだったのでしょうが、長年ほったらかしになったそこは、下が見えないくらいに蔦。そして、その蔦は壁を這いあがり、山荘自体を包んでいるのです。
僕達が踏み込むと、蔦の葉がざわざわと揺れ始めます。
「なんか、この蔦動いてるっていうか――」
カニさんの言葉を委員長が引き継ぎました。
「脈打ってるな。なら、これは血管で」
そして石を指差しました。
「あれが心臓だ」
ドォン、と大きな音が上がりました。
バキバキメキメキと四方から音がします。
ざざざ、ざざざ、と蔦という蔦が震えて唸り、生暖かい息のような空気がどっと中庭に溢れてきます。
僕らは顔を見合わせると、一斉に石に向かって走り始めました。
ざあっと上から細かな石が降ってきます。見上げれば、バキバキと音を立て、多分建物の壁じゃないかと思われるものが、山荘の外側から持ち上がりつつあり、しかも、こちらに傾いてきています。蔦が壁を引き剥して、僕らを潰そうとしていたのでしょう。
委員長が足を取られ転倒しました。
僕は助けに飛びつきますが、僕の爪先も、がっしりと蔦にはまって動かなくなってしまいます。
田鳥さんに至っては足を取られ、よろけて尻餅をついたその尻を掴まれ、腕を組んであきらめの表情です。
ヤンさんはうねうねと動く蔦を南無阿弥バットで打つも、効果があまりなく、左足を取られて動けなくなってます。
オジョーさんは掴まってはいないのですが、ハンマーで周りの蔦を叩きつぶしながら移動しているので、入口からあまり進んでいません。
ばらばらと瓦礫が降ってきて、中庭がどんどん暗くなっていきます。いよいよまずい! と思ったその時、僕らの横をさっと走る影。
ヒョウモンさんを抱えたカニさんです。
二人によれば、僕達が踏み込むと、地面を覆っていた蔦は動きだし、僕達の方に全体的に『寄った』のだそうです。
ヒョウモンさんがカニさんの服を引っ張ると、たすき掛けしている泥の塊を指差します。即座に理解したカニさんは、靴を半脱ぎにし、石めがけて走り出します。
右足が掴まりますが、靴を脱いで脱出。続いて左足。ですがこれも靴を脱いで脱出。
ここで、ヒョウモンさんが事前に脱いでおいたカニさんのスーツを地面に投げつけます。
蔦は開閉して足を挟めますが、スーツを破ることはできません。
その上をカニさんは、ホップステップで、思い切りジャンプ! 年寄りの冷や水、とカニさんは後に語りましたが、素晴らしい冷や水でした。
空を舞うカニさんは、ヒョウモンさんを前に投げます。
ヒョウモンさんは石にカエルみたいな姿勢でびたーんと着地し、いてえと叫びながら、たすき掛けしていた泥の塊を頭上に掲げました。
凄まじい音と、地面の揺れ。そして家の外側で、屋根よりも高く上がる砂埃。
かくして、しめ縄をめぐらされた石は、その暴走を止めたのでした。
********************
――というわけで、ボーナストラック、終了でございます。
お楽しみいただけましたでしょうか?
後日談といいますか、その後なんですが、あの石はそのままに、ヤマブキ荘は現在営業中です。
田鳥さんはきちんと相続し、上のキャンプ場と連携をしつつ、僕達の番組を観た人を当て込んで、最低限営業できるぎりぎりの改修工事で済ますと、外壁がめっちゃ剥がれたままの部屋とかを『名物』として宣伝して、中々順調に稼いでいるそうです。
ちなみに僕達の番組のイベントを山荘でやらないか、と提案されましたが、丁重にお断りしました。
キャンプ場の工事が始まったのが、このDVDに収められている一連の事件の半年前、もしかしたら、最初に破壊された結界は、あの石だったのかもしれません。
では、最後に下山してから、みんな揃ってのヤンさんのところでの打ち上げ映像でお別れです。長々と御視聴いただき、誠に有難うございました!
え――読むの? うーん、まあ、いいか……。
では、皆さん、二期のDVDで、またお会いしましょう! それでは!
了
目はぱっちりとして、胸に膨らみがあり、くすんだ肌色の半分くらいが剥げていて、全体としては灰色と肌色の斑に見えました。
それは一番手前にいたカニさんめがけて、両手を伸ばします。
カニさんは、このっと言いながら拳を振り上げますが、マネキンが突然、跳ねるように飛びかかり、押し倒され転がりました。
ソファとテーブルが吹っ飛びます。
カニさんのパンチは当たったのですが、非常に硬いゴツンという音が響き、カニさんは右手を抑えて涙目です。
マネキンはカニさんの首に手を回します。勿論、指の関節なんか動きませんから、最初は首に手を当てているだけに見えたのですが、みるみるカニさんの首に、固定された形の手がめり込んで行きます。カニさんは、喘ぎながら、足を使ってマネキンを何とか引き剥しました。
ゲホゲホと咽るカニさんの向こうでマネキンは立ち上がると、ひっくり返ったソファの裏に片手を突き入れ、軽々とそれを頭上に持ち上げました。
危ねえ! というヤンさんの声にカニさんが横に転がります。間一髪振り下ろされたソファが床に跳ね返って、とんでもない音を立てます。
マネキンはその反動を生かすかのようにくるりと反転すると、未だに抱き合ったままの僕と委員長に、ソファを投げつけてきました。
反射的に委員長を突き飛ばし、僕も反動で転がってソファを避けます。
と、ミシミシという家鳴りが更に激しくなり、壁がバキバキと九の字に破れ始めました。その穴から蔦がさわさわと出てきます。
僕は慌てて立ち上がりました。何としても外に出ないと、最悪――と考えている一瞬で、マネキンが飛びかかってきます。相当素早かったと思います。何しろ、委員長の持ってるカメラでもぶれて映ってるくらいですから。
ですが、それよりもヤンさんは速かったのでした。
A氏を床に寝かせ、僕の前に滑り込んできたヤンさんは、僕の頭を下に押すや、南無阿弥バットを逆手で振りかぶり、マネキンの胴体に叩きつけました。そのままショルダータックルの要領で吹き飛ばします。
マネキンは二度三度と跳ねてテーブルにぶち当たり、起き上がるも関節という関節がねじ曲がっていました。昔話で、唾をつけた弓矢で大ムカデを射殺す話があったように記憶しますが、それと同じく、ヤンさんはバットに唾を吐き、ぎりりと握ると、性懲りもなく突撃してきたマネキンの頭をジャストミートしました。
こーんっと割と間抜けな音ともにマネキンの首は、吹き抜け二階の窓を破って外に飛んで行きました。後で調べてみると、焼却炉の上でどろりと溶けてたんですが、ちょっと出来過ぎですね。
丁度その時、ドアが勢いよく開いて――いや違いますね、勢いよく壊れて、オジョーさんとヒョウモンさんが飛び込んできました。全身泥だらけで、ヒョウモンさんは肩から泥の塊みたいな物を、たすき掛けしています。一瞬、新手の人形が現れたかと思いました。
「大変だ大変だ、外で蔦がうねうね動いて、この家なんかぶるぶる動いててって、なんじゃこりゃあ!」
悲鳴を上げるもカメラを構え続けるヒョウモンさんに、首のないマネキンがふらふらと迫ります。が、あっという間にオジョーさんのハンマーで倒れ伏し、ごきゃごきゃと鈍い音を立て、数秒でスクラップと化すのでした。間髪入れず、ヤンさんが中庭に行くぞと号令。いや、この時は外に出ようって考えてたんですが、もし出ていたら、今も解決してないかもしれないんですよね。ヤンさんに感謝ですねえ。
僕達は廊下を走ると、中庭への扉を開こうとしました。が、開きません。これは非常事態であり、やむを得ない事情であるからこの扉を――と田鳥さんに言おうと振り返ると、田鳥さんはオジョーさんの肩をパンと叩いて、やっちゃって、と一言。あっという間にハンマーがノブを破壊、さっとヤンさんがその穴に南無阿弥バットを突っ込むと、テコの要領で扉を内側に捩じり壊しました。
むっとする植物の匂い。ざわざわと蠢く蔦。そして、庭の中央にでんとある、巨大な石!
えー、後々調べましたところ、この山には巨石信仰がありまして、どうもその御神体、要石というやつが頂上付近の隠れ社にある、という情報を民話の本の片隅に見つけました。それなのかどうか、は未だに判らないのですが、ともかくあの石が元凶というのはすぐに判りました。
石はハマグリみたいな形でしたが、大きさは二、三メートルもあります。それが、どうやら中庭にあった噴水を潰して、その上に鎮座しているのです。これまた、後で判った事ですが、中庭は噴水を中心に地面に蔦を這わせた、『植物に囲まれる癒しの空間』というコンセプトで作られたものでした。勿論、人が歩き回れるレベルに手入れするつもりだったのでしょうが、長年ほったらかしになったそこは、下が見えないくらいに蔦。そして、その蔦は壁を這いあがり、山荘自体を包んでいるのです。
僕達が踏み込むと、蔦の葉がざわざわと揺れ始めます。
「なんか、この蔦動いてるっていうか――」
カニさんの言葉を委員長が引き継ぎました。
「脈打ってるな。なら、これは血管で」
そして石を指差しました。
「あれが心臓だ」
ドォン、と大きな音が上がりました。
バキバキメキメキと四方から音がします。
ざざざ、ざざざ、と蔦という蔦が震えて唸り、生暖かい息のような空気がどっと中庭に溢れてきます。
僕らは顔を見合わせると、一斉に石に向かって走り始めました。
ざあっと上から細かな石が降ってきます。見上げれば、バキバキと音を立て、多分建物の壁じゃないかと思われるものが、山荘の外側から持ち上がりつつあり、しかも、こちらに傾いてきています。蔦が壁を引き剥して、僕らを潰そうとしていたのでしょう。
委員長が足を取られ転倒しました。
僕は助けに飛びつきますが、僕の爪先も、がっしりと蔦にはまって動かなくなってしまいます。
田鳥さんに至っては足を取られ、よろけて尻餅をついたその尻を掴まれ、腕を組んであきらめの表情です。
ヤンさんはうねうねと動く蔦を南無阿弥バットで打つも、効果があまりなく、左足を取られて動けなくなってます。
オジョーさんは掴まってはいないのですが、ハンマーで周りの蔦を叩きつぶしながら移動しているので、入口からあまり進んでいません。
ばらばらと瓦礫が降ってきて、中庭がどんどん暗くなっていきます。いよいよまずい! と思ったその時、僕らの横をさっと走る影。
ヒョウモンさんを抱えたカニさんです。
二人によれば、僕達が踏み込むと、地面を覆っていた蔦は動きだし、僕達の方に全体的に『寄った』のだそうです。
ヒョウモンさんがカニさんの服を引っ張ると、たすき掛けしている泥の塊を指差します。即座に理解したカニさんは、靴を半脱ぎにし、石めがけて走り出します。
右足が掴まりますが、靴を脱いで脱出。続いて左足。ですがこれも靴を脱いで脱出。
ここで、ヒョウモンさんが事前に脱いでおいたカニさんのスーツを地面に投げつけます。
蔦は開閉して足を挟めますが、スーツを破ることはできません。
その上をカニさんは、ホップステップで、思い切りジャンプ! 年寄りの冷や水、とカニさんは後に語りましたが、素晴らしい冷や水でした。
空を舞うカニさんは、ヒョウモンさんを前に投げます。
ヒョウモンさんは石にカエルみたいな姿勢でびたーんと着地し、いてえと叫びながら、たすき掛けしていた泥の塊を頭上に掲げました。
凄まじい音と、地面の揺れ。そして家の外側で、屋根よりも高く上がる砂埃。
かくして、しめ縄をめぐらされた石は、その暴走を止めたのでした。
********************
――というわけで、ボーナストラック、終了でございます。
お楽しみいただけましたでしょうか?
後日談といいますか、その後なんですが、あの石はそのままに、ヤマブキ荘は現在営業中です。
田鳥さんはきちんと相続し、上のキャンプ場と連携をしつつ、僕達の番組を観た人を当て込んで、最低限営業できるぎりぎりの改修工事で済ますと、外壁がめっちゃ剥がれたままの部屋とかを『名物』として宣伝して、中々順調に稼いでいるそうです。
ちなみに僕達の番組のイベントを山荘でやらないか、と提案されましたが、丁重にお断りしました。
キャンプ場の工事が始まったのが、このDVDに収められている一連の事件の半年前、もしかしたら、最初に破壊された結界は、あの石だったのかもしれません。
では、最後に下山してから、みんな揃ってのヤンさんのところでの打ち上げ映像でお別れです。長々と御視聴いただき、誠に有難うございました!
え――読むの? うーん、まあ、いいか……。
では、皆さん、二期のDVDで、またお会いしましょう! それでは!
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