婚約破棄された令嬢は相手の乗っている車が大事だと気付く

4話

「確かに、サーキットコースや峠、長い直線の道、車通りのない山道などであれば、マニュアルトランスミッションこそが至高なのは言うまでもない。レッドゾーンに至ってからシフトアップしたり、シフトダウンするときにダブルクラッチを決めたり……。実に楽しい！　だけれども、我々はサーキットや車通りのない山道ばかりを運転するわけではない。我々が運転するのは都会の車道である。そこは車線も狭いし、標識には自転車を追い越してはいけないと書かれている。こんな環境では、MT車などただただ鬱陶しいだけだ。なので、マニュアル車に乗り込むと怒りがこみ上げてくるのである。最近ではATやCVTがかなり安くなったので、今時まだMTを買っているような人は、洗濯機を買わずにいまだに近所の川で洗濯をするような人間だけだろう。」

世界的に有名な自動車番組の司会者でいまだマニュアル車が主流（男でオートマ車に乗っているとオカマ扱いされる地域）に住んでいるにもかかわらずこんな女々しいことをいうものもいるのだが、これこそ女側からしてみればわかりやすい指標となるだろう。あ、完璧な地雷だなぁと……。