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第49話 再会
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ゼノアとシリルが別れてから2か月が経った。
四人組は13歳の成長期であり、訓練のおかげで急激に体力が伸びていった。
そしてメルがついに四重水壁を使えるようになった。
いよいよラージボア5体と再戦することになった。
「あなたたちならできます。頑張ってくださいね」
「はい!」
ゼノアがラージボア5体を釣ってきた。
そして、いよいよ因縁の対決が始まった。
メルが四重水壁を展開した。
ボアは水壁に当たると勢いが急激に落ちて、まるで歩いているかのように壁を進んでいった。
すかさずアルバ、ガダルが両サイドからボアの脚の関節を的確に切りつけ、ダンがボアの後ろから後ろ脚の関節を切りつけた。
これで3体のボアの動きが止まった。
残り2体のボアの体が半分水壁を越えたところで、メルが再度四重水壁を展開した。2体のボアの動きもほとんど止まった状態になった。
その間も男の子三人はボア3体の脚を執拗に切りつけ、3体は地面に倒れた。
メルが最初の四重水壁を消し、再度ボアの前に四重水壁を展開した。
2体のボアは体の後ろ半分が水壁から出た状態になっていて、アルバ、ガダルが2体の脚の関節を切りつけた。
ダンは倒れたボアの首を切り裂き、急所を狙って切りつけ1体を仕留めた。
その後は動けなくなったボアを男の子三人が次々と仕留めていった。完勝だった。
ゼノアが拍手し大いに褒めた。
「素晴らしい連携でした。メルも完璧にできていましたよ」
「ついにやった~!」
四人は勝鬨を上げ、抱き合い涙を流し喜んだ。
ひとつの区切りがついた。
成長したことを実感した。しかし慢心していけないことも彼らは自覚していた。
「ご褒美に、ちょっとだけ4階にいきましょうか」
「いいんですか?」
「やった~! ついに4階の許しが出た!」
「行きたいです」
ゼノアがみんなを連れて4階への坂道に向かっていた時、4階から集団が上がってきた。
先頭には金髪の美少女エルフがいた。
「シリル姉ちゃんだ!」
「ほんとだ」
四人はシリルの元に走り出した。シリルも気づき四人の元へ走っていった。
四人はシリルに抱きついた。
「おかえりなさい、シリル姉ちゃん!」
「ただいま。元気にしてた?」
「うん」
そしてシリルとゼノアは目が合ってしまった。
どうしよう、どうしたらいいんだろう? 何て声をかければいいんだろうか? いや、声をかけていいのか?
二人とも目を合わせたまま、言葉を出せずにいた。
ゼノアは自分の心を見つめていた。
許せない、その気持ちはまだ残っていた。
でもシリルの目をみて、それ以上に会えた嬉しさの方が大きい事に気がついた。
やり直そう。きっとやり直せるそう思えた。
「シリル……」ゼノアが小さく呟いた。
「ゼノア姉ちゃん……」シリルも同時に呟いた。
二人が一歩、歩み寄った時、叫び声が響いた。
「全員戦闘態勢! あれは魔物だ。全力でかかれ!」
それはブリオニーの声だった。
彼は、シリルの前に出て、弓をゼノアに放った。
それを合図に、「金の木漏れ日」のメンバーが一斉に攻撃を開始した。
矢と雷と炎がゼノアに襲いかかり、剣士たちが切りかかった。
しかしゼノアの威圧で地面に叩きつけられた。
しかもゼノアは無傷だった。
「バカな、無傷だと」
ブリオニーが驚いたが、もっと驚いたのはシリルがゼノアの前に飛び出して、ブリオニーを睨みつけていたからだ。
さらに四人の子供がゼノアの元に走り、剣を構えてブリオニーたちに対峙した。
「ブリオニー、姉ちゃんに何するんだ!」
「シリル様、あなたも分かってるはず。それは魔物です」
「うるさい! それ以上喋るな!」
シリルの言葉にブリオニーは何も言えなくなった。
ただゼノアを見て、どうしようもない嫌悪と恐怖に襲われていた。
ゼノアはゆっくりとブリオニーに近づき、笑顔で、手を差し伸べた。
「少しお話をしませんか?三人だけで」
ブリオニーは二人に挟まれて、蛇に睨まれた蛙のように固まって、冷汗を流しながら二人の話を聞くことになった。
シリルは、ゼノアが魔物であることを話していなかった。
それは、信じてもらえないと考えていたからだ。
まさか、こんな形で再会するとは思ってもいなかった。
できるだけ分かりやすく丁寧にゼノアの事を話して聞かせた。
「これで分かったかな。ゼノア姉ちゃんは、魔物だけど心は人間なんだ。本当だよ」
ブリオニーは、ただただ頷いていた。
シリルは納得してもらえたと思い笑顔になった。
ゼノアは初めてガーランドに出会った時全く同じ状況なのが、懐かしく可笑しくて、クスクス笑っていた。
「帰りましょう、シリル。あなたの話を聞きたいわ」
「ボクも、みんなの話が聞きたいな」
二人は手を繋いで、四人の子供たちと歩いて行った。
二人が離れて行って、ブリオニーは自分を取り戻した。
「何故エルフが魔物と一緒にいる?シリル様はあの魔物が恐ろしくないのか?夢でも見ているのか?」
話を聞いてもブリオニーには全く理解できなかった。
どうしていいのか分からず、茫然としていた。
サブリーダーのルシュアが、そんなブリオニーを心配して駆け寄ってきた。
「あの黒い女性がシリルさんの言ってた「お姉さん」? 魔物って言ったけど、どういうこと?」
「家に帰ってから話す」
ブリオニーは家に戻ってから、ゼノアのことを説明した。
「今だ信じられず、理解できず、どうしたらいいのだろう?」
いつもは沈着冷静で威厳を崩さないリーダーが、これほど困惑、狼狽するのを見たメンバーは驚いていた。
ルシュアが発言した。
「ブリオニーが魔物を見間違う訳がないわ。だからシリルの姉さんは魔物で間違いないと思う」
みんなも頷き同意した。
「人と暮らす魔物ならヴァンパイアかもしれない。シリルさんも魅了にかかってるかも」
「それはない。エルフに魅了は無効だ。それはエルフの父が断言していた。」
「つまるところ魔物として討伐するか、しないかよね。当然シリルさんとも戦うことになる」
「無理だ、絶対死ぬぞ!」
みんな敵対するのには反対したので、ルシュアが提案した。
「あの人たちには逆らわず、迷宮都市でいままで通りやっていくか、他の街に移るか、多数決で決めましょう」
結果は全員一致で残ることに決まった。
翌日ブリオニーは冒険者ギルドのギルドマスターと面会していた。
ギルドマスターは満面の笑みを浮かべていた。
「ブリオニーさん、48階踏破おめでとうございます! 50年ぶりの快挙に街は大盛り上がりです」
「ああ、シリル様のおかげだ」
「あのエルフの少女にお願いしたのは、大正解だった」
「シリル様を遣わしてくれた女神様とおまえに感謝してるよ」
「今回の功績に対して、白金等級昇格の申請をすることにしました」
「それは待ってくれ」
ブリオニーはシリルが単独討伐した経緯を説明し、白金等級を辞退した。
「なんてことだ。しかし公式には「金の木漏れ日」の功績にしますよ」
「もちろん、それで良い」
話が一段落したところでブリオニーが、困った顔でギルドマスターに話しかけた。
「実は、それとは別に報告と相談がある」
ブリオニーの普通でない態度に訝《いぶか》しみながら、ギルドマスターは話を聞いて驚愕した。
「あの漆黒の魔女が魔物で、もしかしたらヴァンパイアかもしれないのですか? 冗談はやめてください!」
「ヴァンパイアかどうかははっきりしないが、魔物であることは確かだ。どうしたらいい?」
「そんな話、聞きたくなかったですよ」
ギルドマスターは頭を抱えて、漆黒の魔女のことをブリオニーに説明した。
タダンの災厄のこと、ダルマリオ商会の命の恩人であること、「金の竜爪」のリーダーを捻りつぶしたこと、「黒と金の風」四人の子供を育成していること、訓練所で冒険者の訓練に手を貸していること、ダンジョンで救命活動をしていることを説明し、彼女が街で慕われていることを付け加えた。
「ブリオニーさん、この話は他言無用でお願いします。私も胸に秘めておきますので」
「それで済ませていいのだろうか?」
「彼女はとても友好的です。これからも敵とならないよう女神様に祈りましょう」
祝勝会のことで浮かれていたギルドマスターは、一気に地獄へと突き落とされたような気分になり茫然としていた。
そして彼女を怒らせたり、手出しするものが出ないように手を打たなければと考えていた。
その頃灰色の服装を身に纏った一団がダンジョンに入っていった。
それは帝国軍の精鋭部隊だった。
四人組は13歳の成長期であり、訓練のおかげで急激に体力が伸びていった。
そしてメルがついに四重水壁を使えるようになった。
いよいよラージボア5体と再戦することになった。
「あなたたちならできます。頑張ってくださいね」
「はい!」
ゼノアがラージボア5体を釣ってきた。
そして、いよいよ因縁の対決が始まった。
メルが四重水壁を展開した。
ボアは水壁に当たると勢いが急激に落ちて、まるで歩いているかのように壁を進んでいった。
すかさずアルバ、ガダルが両サイドからボアの脚の関節を的確に切りつけ、ダンがボアの後ろから後ろ脚の関節を切りつけた。
これで3体のボアの動きが止まった。
残り2体のボアの体が半分水壁を越えたところで、メルが再度四重水壁を展開した。2体のボアの動きもほとんど止まった状態になった。
その間も男の子三人はボア3体の脚を執拗に切りつけ、3体は地面に倒れた。
メルが最初の四重水壁を消し、再度ボアの前に四重水壁を展開した。
2体のボアは体の後ろ半分が水壁から出た状態になっていて、アルバ、ガダルが2体の脚の関節を切りつけた。
ダンは倒れたボアの首を切り裂き、急所を狙って切りつけ1体を仕留めた。
その後は動けなくなったボアを男の子三人が次々と仕留めていった。完勝だった。
ゼノアが拍手し大いに褒めた。
「素晴らしい連携でした。メルも完璧にできていましたよ」
「ついにやった~!」
四人は勝鬨を上げ、抱き合い涙を流し喜んだ。
ひとつの区切りがついた。
成長したことを実感した。しかし慢心していけないことも彼らは自覚していた。
「ご褒美に、ちょっとだけ4階にいきましょうか」
「いいんですか?」
「やった~! ついに4階の許しが出た!」
「行きたいです」
ゼノアがみんなを連れて4階への坂道に向かっていた時、4階から集団が上がってきた。
先頭には金髪の美少女エルフがいた。
「シリル姉ちゃんだ!」
「ほんとだ」
四人はシリルの元に走り出した。シリルも気づき四人の元へ走っていった。
四人はシリルに抱きついた。
「おかえりなさい、シリル姉ちゃん!」
「ただいま。元気にしてた?」
「うん」
そしてシリルとゼノアは目が合ってしまった。
どうしよう、どうしたらいいんだろう? 何て声をかければいいんだろうか? いや、声をかけていいのか?
二人とも目を合わせたまま、言葉を出せずにいた。
ゼノアは自分の心を見つめていた。
許せない、その気持ちはまだ残っていた。
でもシリルの目をみて、それ以上に会えた嬉しさの方が大きい事に気がついた。
やり直そう。きっとやり直せるそう思えた。
「シリル……」ゼノアが小さく呟いた。
「ゼノア姉ちゃん……」シリルも同時に呟いた。
二人が一歩、歩み寄った時、叫び声が響いた。
「全員戦闘態勢! あれは魔物だ。全力でかかれ!」
それはブリオニーの声だった。
彼は、シリルの前に出て、弓をゼノアに放った。
それを合図に、「金の木漏れ日」のメンバーが一斉に攻撃を開始した。
矢と雷と炎がゼノアに襲いかかり、剣士たちが切りかかった。
しかしゼノアの威圧で地面に叩きつけられた。
しかもゼノアは無傷だった。
「バカな、無傷だと」
ブリオニーが驚いたが、もっと驚いたのはシリルがゼノアの前に飛び出して、ブリオニーを睨みつけていたからだ。
さらに四人の子供がゼノアの元に走り、剣を構えてブリオニーたちに対峙した。
「ブリオニー、姉ちゃんに何するんだ!」
「シリル様、あなたも分かってるはず。それは魔物です」
「うるさい! それ以上喋るな!」
シリルの言葉にブリオニーは何も言えなくなった。
ただゼノアを見て、どうしようもない嫌悪と恐怖に襲われていた。
ゼノアはゆっくりとブリオニーに近づき、笑顔で、手を差し伸べた。
「少しお話をしませんか?三人だけで」
ブリオニーは二人に挟まれて、蛇に睨まれた蛙のように固まって、冷汗を流しながら二人の話を聞くことになった。
シリルは、ゼノアが魔物であることを話していなかった。
それは、信じてもらえないと考えていたからだ。
まさか、こんな形で再会するとは思ってもいなかった。
できるだけ分かりやすく丁寧にゼノアの事を話して聞かせた。
「これで分かったかな。ゼノア姉ちゃんは、魔物だけど心は人間なんだ。本当だよ」
ブリオニーは、ただただ頷いていた。
シリルは納得してもらえたと思い笑顔になった。
ゼノアは初めてガーランドに出会った時全く同じ状況なのが、懐かしく可笑しくて、クスクス笑っていた。
「帰りましょう、シリル。あなたの話を聞きたいわ」
「ボクも、みんなの話が聞きたいな」
二人は手を繋いで、四人の子供たちと歩いて行った。
二人が離れて行って、ブリオニーは自分を取り戻した。
「何故エルフが魔物と一緒にいる?シリル様はあの魔物が恐ろしくないのか?夢でも見ているのか?」
話を聞いてもブリオニーには全く理解できなかった。
どうしていいのか分からず、茫然としていた。
サブリーダーのルシュアが、そんなブリオニーを心配して駆け寄ってきた。
「あの黒い女性がシリルさんの言ってた「お姉さん」? 魔物って言ったけど、どういうこと?」
「家に帰ってから話す」
ブリオニーは家に戻ってから、ゼノアのことを説明した。
「今だ信じられず、理解できず、どうしたらいいのだろう?」
いつもは沈着冷静で威厳を崩さないリーダーが、これほど困惑、狼狽するのを見たメンバーは驚いていた。
ルシュアが発言した。
「ブリオニーが魔物を見間違う訳がないわ。だからシリルの姉さんは魔物で間違いないと思う」
みんなも頷き同意した。
「人と暮らす魔物ならヴァンパイアかもしれない。シリルさんも魅了にかかってるかも」
「それはない。エルフに魅了は無効だ。それはエルフの父が断言していた。」
「つまるところ魔物として討伐するか、しないかよね。当然シリルさんとも戦うことになる」
「無理だ、絶対死ぬぞ!」
みんな敵対するのには反対したので、ルシュアが提案した。
「あの人たちには逆らわず、迷宮都市でいままで通りやっていくか、他の街に移るか、多数決で決めましょう」
結果は全員一致で残ることに決まった。
翌日ブリオニーは冒険者ギルドのギルドマスターと面会していた。
ギルドマスターは満面の笑みを浮かべていた。
「ブリオニーさん、48階踏破おめでとうございます! 50年ぶりの快挙に街は大盛り上がりです」
「ああ、シリル様のおかげだ」
「あのエルフの少女にお願いしたのは、大正解だった」
「シリル様を遣わしてくれた女神様とおまえに感謝してるよ」
「今回の功績に対して、白金等級昇格の申請をすることにしました」
「それは待ってくれ」
ブリオニーはシリルが単独討伐した経緯を説明し、白金等級を辞退した。
「なんてことだ。しかし公式には「金の木漏れ日」の功績にしますよ」
「もちろん、それで良い」
話が一段落したところでブリオニーが、困った顔でギルドマスターに話しかけた。
「実は、それとは別に報告と相談がある」
ブリオニーの普通でない態度に訝《いぶか》しみながら、ギルドマスターは話を聞いて驚愕した。
「あの漆黒の魔女が魔物で、もしかしたらヴァンパイアかもしれないのですか? 冗談はやめてください!」
「ヴァンパイアかどうかははっきりしないが、魔物であることは確かだ。どうしたらいい?」
「そんな話、聞きたくなかったですよ」
ギルドマスターは頭を抱えて、漆黒の魔女のことをブリオニーに説明した。
タダンの災厄のこと、ダルマリオ商会の命の恩人であること、「金の竜爪」のリーダーを捻りつぶしたこと、「黒と金の風」四人の子供を育成していること、訓練所で冒険者の訓練に手を貸していること、ダンジョンで救命活動をしていることを説明し、彼女が街で慕われていることを付け加えた。
「ブリオニーさん、この話は他言無用でお願いします。私も胸に秘めておきますので」
「それで済ませていいのだろうか?」
「彼女はとても友好的です。これからも敵とならないよう女神様に祈りましょう」
祝勝会のことで浮かれていたギルドマスターは、一気に地獄へと突き落とされたような気分になり茫然としていた。
そして彼女を怒らせたり、手出しするものが出ないように手を打たなければと考えていた。
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