世界の「妖怪・怪物・幻獣・神獣・神様・悪魔」図鑑

メソポタミア - Mesopotamia -

ウム・ダブルチュ

　ウム・ダブルチュ


　メソポタミア神話に登場する怪物。原初母神で海神であるティアマトが伴侶の男神アプスーを殺された際に、主神マルドゥークをはじめとした神々へ復讐ふくしゅうの戦いを挑むために生んだ、十一匹の魔物のうちの一匹である。多くの神が使役する風の魔物の一種であるとされ、不吉な存在であると同時に人間へ利益をもたらすとも考えられた。鷲わしの頭と翼、ライオンの身体を持つ姿で描かれる。ティアマトの怪物の中でも比較的マイナーな存在だが、ゲーム『Fate/Grand Order』のキャラクター「セミラミス」が用いる十一対の兵器「ティアムトゥム・ウームー」にはその名が使われている。