お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。

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再会2。

望side・・・




家に帰ってきた俺は鈴にメールを打った。




『来週、ギプスが取れるんだ。よかったらどっかで会わない?望』




望「送信っと・・・。」



返事がすぐに来ることを期待しながら俺は机に置いてある本を手に取った。



『災害救助』



俺は両親とグラススキーを楽しんでいた時、崖の下に落ちてしまった。

折れた足の痛みに耐えることしかできなくて、助けを呼べなかった。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





望「くっそ・・・!いってぇ・・・っ!!」





コースから大きく逸脱し、崖から落ちてしまった俺は、足の痛みに耐えながら頭上を見上げた。

結構高さのある所から落ちたことがわかる。





望「あー・・・やっちゃったよ・・。」





周りを見渡すと、岩に囲まれ、俺のいる場所は気づかれにくそうだ。





望「・・・このまま死ぬかな。いぃっ・・!!」




きっと父さんと母さんが心配してる。

俺を引き取ってくれて10年近く。

衝突もしたけど幸せに暮らせてるのは、父さんと母さんが俺を大事にしてくれたからだ。




望「せっかく引き取ってくれたのに・・・ごめん・・・。」





『永遠』にも感じられる時間が経った。

助けは来ない・・・そう覚悟をしたとき、頭上から声が聞こえた。




救助隊「おいっ!!大丈夫か!?」

望「---っ!!大っ丈夫・・です・・・。」





奥まった岩陰にはまってた俺を見つけ出したオレンジの服の人。

ロープ1本で俺の前まで下りてきた。





救助隊「足、ケガしてるのか?」

望「はい・・・。」

救助隊「ヒビかもな。ちょっと痛いけど上まで我慢してくれよ?」




そう言って手際よく俺をロープで巻き付けて救助してくれた。




望「あ・・りがとうございます。」

救助隊「もう落ちるなよ?」

望「はい・・・。」





俺はそのまま救急車に乗せられて病院に運ばれた。




母親「あぁっ、望っ!大丈夫!?」

望「母さん・・大丈夫だから。」




泣きながら俺と一緒に救急車に乗ってる母さん。

なにかいろいろ喋ってたけど、俺は、俺を助けてくれた『救助隊』のことが頭から離れなかった。




望(俺のこと・・・どうやって見つけたんだ?)




落ちた俺からもあまり遠くまで見渡せれない位置だった。

なのに、あの人は俺を見つけた。







『「大丈夫か!?」』







望(あの一言で・・・俺は救われたんだ。)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・





この事故をきっかけに、俺は『救助隊』の仕事に興味を持った。

入院中には母さんに頼んで『救助隊』に関連する本を買ってきてもらい、読み漁った。

母さんも・・・俺が『救助隊』の道に進みたいって思ってることに気づいてるハズ・・・。




望「でも、倍率が高いんだよな・・・。」




高卒一発で受かるとは思えない。

なら、他の資格を取りつつ毎年受けるのがベストか・・・。

でもそうなると金がかかる。




望「ほんとの子じゃない俺に・・・出してくれるんだろうか。」




本をパラパラとめくりながら考えてると、ケータイが鳴った。



ピピッ・・・



望「メール?」



ケータイを開くと、鈴からのメールだった。




『じゃあ、ギプスが取れて、普通に歩けるようになったら教えて?鈴』




望「ふっ・・。」




俺はギプスが取れるのを待ちまくり、鈴と会える日を楽しみに待った。











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