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呼び出し。
誕生日を過ぎて何日か経ったある日。
直哉お兄ちゃんから呼び出しがきた。
『明日、昼過ぎに迎えに行っていいか?直哉』
掃除機をかけながらケータイを見つめていた。
鈴「明日は・・・大丈夫。」
『大丈夫だよー。鈴』
『昼ごはん、食べずに待っててくれ。直哉』
直哉お兄ちゃんからのメールを受け取り、私は明日の分の勉強もすることにした。
鈴「結構あるな・・・。」
春休みに入ったからか宿題も多い。
二日分ということもあってこの日は夜までかかってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翔平side・・・
翔平「ただいまー。」
仕事が終わって家に帰ってきた俺はリビングに入った。
いつもならキッチンかダイニングにでもいるはずの鈴の姿が今日は無い。
翔平「出かけてるのか?」
そう思いながら自分のケータイをチェックする。
翔平「特に着信もメールも来てないんだけど・・・。」
玄関にいくと鈴の靴があった。
翔平「部屋か?」
2階に上がって鈴の部屋をノックした。
コンコン・・・
翔平「鈴?」
シーンとしてて返事がない。
翔平「鈴?開けるぞ?」
ガチャ・・・
ドアを開けて中に入ると、机に向かってカリカリとペンを走らせてる鈴の姿が目に入った。
翔平「・・・鈴?」
鈴「えーと・・これがこうで・・・これが・・・。」
真剣に勉強しすぎて俺の声が全く耳に届いてないみたいだ。
翔平「・・・今日は俺がメシ作るか。」
そーっと鈴の部屋を出て俺はキッチンに向かった。
冷蔵庫を開けて何があるのか確認する。
翔平「えーと・・・ん?これ、なんだ?」
ビニール袋に入った得体のしれないもの。
俺はそれを取り出して作業台で開けた。
中は、肉や野菜が入っていて、味噌の香りがした。
翔平「味噌漬け?」
じーっと見てると、2階から鈴が駆け下りてきた。
ダンダンダン・・・・!
鈴「さー、ごっはんー・・・って、お兄ちゃん?帰って来てたの?」
翔平「あぁ。ご飯ってこれ?」
鈴「そうだよー。今日は明日の分も勉強しなきゃいけなくて・・・時間かかりそうだったから『漬け込むだけ』ってレシピをみて作っといたのー。」
そう言って鈴はエプロンをつけてフライパンを温め始めた。
鈴「すぐ作るから待っててー。」
翔平「俺が炒めるよ。」
鈴から、漬け込んだ野菜と肉を受け取って、俺はフライパンで炒め始めた。
翔平「♪~。」
鈴「どうしたの?」
翔平「たまにはいいだろ?妹と料理。」
鈴「・・・・ふふ。」
俺が炒めてる間に、鈴はサラダを作り、スープまで作ってた。
翔平「・・・ほんとに腕上げたな。」
鈴「え?なにー?」
翔平「いや、なんでもない。」
炒め終わった野菜や肉を皿に盛り、ダイニングに運ぶ。
そのタイミングを見計らったかのように恭吾と父さんが帰ってきた。
お父さん「ただいまー。」
恭吾「ただいまー・・・お、いい匂いがする。」
二人はダイニングに入ってきて、すぐに席に着いた。
翔平「・・・着替えは?」
恭吾「先に食ってからー。」
お父さん「僕も先に食べたいな。」
翔平「父さんまで・・・。」
鈴「お兄ちゃんも早く食べようよー。」
翔平「鈴もかよ・・・。仕方ないなぁ。」
俺も席に着き、みんなで『いただきます』をする。
お父さん「いただきます。」
翔平「いただきます。」
恭吾「いただきます。」
鈴「いっただっきまーす。」
ぱくぱくと食べ進めるみんなを見て、一人微笑ましく見てしまう。
お父さん「?・・・翔平?どうしたんだい?」
翔平「いや、なんかいいなと思って。」
恭吾「鈴がいるから家の中が明るいよな。」
鈴「?・・・私、発光してるの?」
自分の腕を見始めた鈴。
お父さん「・・・発光してたら大変だよ。」
翔平「実験所送りだな。」
恭吾「二度と出て来れないな。」
鈴「えっ・・・。」
固まる鈴を見て、俺たちは笑った。
お父さん「ははっ。」
恭吾「あははっ。」
翔平「ははっ。こういう『笑い』は鈴が来てからだよ。」
鈴「?・・・わかんないけど・・・まぁ、いっか。」
俺たちは楽しく晩御飯を食べた。
みんなで。
直哉お兄ちゃんから呼び出しがきた。
『明日、昼過ぎに迎えに行っていいか?直哉』
掃除機をかけながらケータイを見つめていた。
鈴「明日は・・・大丈夫。」
『大丈夫だよー。鈴』
『昼ごはん、食べずに待っててくれ。直哉』
直哉お兄ちゃんからのメールを受け取り、私は明日の分の勉強もすることにした。
鈴「結構あるな・・・。」
春休みに入ったからか宿題も多い。
二日分ということもあってこの日は夜までかかってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翔平side・・・
翔平「ただいまー。」
仕事が終わって家に帰ってきた俺はリビングに入った。
いつもならキッチンかダイニングにでもいるはずの鈴の姿が今日は無い。
翔平「出かけてるのか?」
そう思いながら自分のケータイをチェックする。
翔平「特に着信もメールも来てないんだけど・・・。」
玄関にいくと鈴の靴があった。
翔平「部屋か?」
2階に上がって鈴の部屋をノックした。
コンコン・・・
翔平「鈴?」
シーンとしてて返事がない。
翔平「鈴?開けるぞ?」
ガチャ・・・
ドアを開けて中に入ると、机に向かってカリカリとペンを走らせてる鈴の姿が目に入った。
翔平「・・・鈴?」
鈴「えーと・・これがこうで・・・これが・・・。」
真剣に勉強しすぎて俺の声が全く耳に届いてないみたいだ。
翔平「・・・今日は俺がメシ作るか。」
そーっと鈴の部屋を出て俺はキッチンに向かった。
冷蔵庫を開けて何があるのか確認する。
翔平「えーと・・・ん?これ、なんだ?」
ビニール袋に入った得体のしれないもの。
俺はそれを取り出して作業台で開けた。
中は、肉や野菜が入っていて、味噌の香りがした。
翔平「味噌漬け?」
じーっと見てると、2階から鈴が駆け下りてきた。
ダンダンダン・・・・!
鈴「さー、ごっはんー・・・って、お兄ちゃん?帰って来てたの?」
翔平「あぁ。ご飯ってこれ?」
鈴「そうだよー。今日は明日の分も勉強しなきゃいけなくて・・・時間かかりそうだったから『漬け込むだけ』ってレシピをみて作っといたのー。」
そう言って鈴はエプロンをつけてフライパンを温め始めた。
鈴「すぐ作るから待っててー。」
翔平「俺が炒めるよ。」
鈴から、漬け込んだ野菜と肉を受け取って、俺はフライパンで炒め始めた。
翔平「♪~。」
鈴「どうしたの?」
翔平「たまにはいいだろ?妹と料理。」
鈴「・・・・ふふ。」
俺が炒めてる間に、鈴はサラダを作り、スープまで作ってた。
翔平「・・・ほんとに腕上げたな。」
鈴「え?なにー?」
翔平「いや、なんでもない。」
炒め終わった野菜や肉を皿に盛り、ダイニングに運ぶ。
そのタイミングを見計らったかのように恭吾と父さんが帰ってきた。
お父さん「ただいまー。」
恭吾「ただいまー・・・お、いい匂いがする。」
二人はダイニングに入ってきて、すぐに席に着いた。
翔平「・・・着替えは?」
恭吾「先に食ってからー。」
お父さん「僕も先に食べたいな。」
翔平「父さんまで・・・。」
鈴「お兄ちゃんも早く食べようよー。」
翔平「鈴もかよ・・・。仕方ないなぁ。」
俺も席に着き、みんなで『いただきます』をする。
お父さん「いただきます。」
翔平「いただきます。」
恭吾「いただきます。」
鈴「いっただっきまーす。」
ぱくぱくと食べ進めるみんなを見て、一人微笑ましく見てしまう。
お父さん「?・・・翔平?どうしたんだい?」
翔平「いや、なんかいいなと思って。」
恭吾「鈴がいるから家の中が明るいよな。」
鈴「?・・・私、発光してるの?」
自分の腕を見始めた鈴。
お父さん「・・・発光してたら大変だよ。」
翔平「実験所送りだな。」
恭吾「二度と出て来れないな。」
鈴「えっ・・・。」
固まる鈴を見て、俺たちは笑った。
お父さん「ははっ。」
恭吾「あははっ。」
翔平「ははっ。こういう『笑い』は鈴が来てからだよ。」
鈴「?・・・わかんないけど・・・まぁ、いっか。」
俺たちは楽しく晩御飯を食べた。
みんなで。
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