64 / 67
まだ恋人にはなれない。
直哉side・・・
鈴は食べ始めたご飯を喉に詰まらせた。
鈴「ごほっ・・!ごほっ・・!」
直哉「大丈夫か?」
鈴「大っ・・丈夫っ・・!ごほっ・・!」
鈴の咳が落ち着くまで待ってからもう一度聞いた。
直哉「俺、鈴が好きだよ?兄じゃなくて、一人の男として。」
鈴「お兄ちゃん・・・。私も好きだよ?」
直哉「うん。この前言ってくれたもんな。」
鈴「うん。」
直哉「まぁ・・・フツーならこのまま付き合ったりするんだけど・・・お前、高校生だし・・・」
鈴「?」
直哉「まだ『兄妹』でいたいと思う。」
俺の言葉に鈴の動きが固まった。
鈴「・・・・わかった。」
一瞬固まったのち、すぐに返事をしてくれた鈴。
直哉「・・・ほんとにわかってるのか?」
鈴「わかってるよ。私、16歳になったの。法律上では結婚もできる年だよ。」
直哉「結婚・・・。」
キリッとした目で俺を見てる鈴。
鈴「私と年が離れてるからでしょ?お兄ちゃんたちとも仲がいいし・・・。」
直哉「まぁ・・・。それもあるけど。」
鈴「『も』?」
直哉「・・・一番はお前だよ。」
鈴「私?」
直哉「鈴は賢い高校に通ってる。その高校の卒業者は結構な確率で国を・・・未来を担う仕事に就くことが多い。」
鈴「・・・まぁ。」
直哉「お前の未来を潰したくないんだよ。」
鈴は俺の言葉を真剣に聞いてくれていた。
時々俯いたりもしてたけど・・・。
鈴「・・・ありがとう。」
直哉「え・・?」
鈴「私のことを考えてくれて・・・ありがとう。」
鈴は笑顔を見せながら俺に言った。
直哉「礼を言うのか、この状況で。」
鈴「でもね?」
直哉「うん?」
鈴「私、この1年で結果出すから。」
直哉「・・・・・うん?」
鈴「その結果次第で・・・私と結婚してくれる?」
直哉「!?・・・ごほっ・・!ごほっ・・!」
今度は俺がむせた。
飲んでたコーヒーで。
鈴「大丈夫?」
直哉「大丈・・夫っ・・!ごほっ・・!おまっ・・何言ってんのかわかってんのか?」
鈴「わかってるよ。一生一緒にいるんでしょ?」
直哉「大きくは間違ってないけど・・・。」
鈴「あれ?お兄ちゃん、もしかして私とは遊び?」
直哉「!?・・・どこでそんな言葉を覚えたんだよ・・。遊びなわけないだろ?こんな年の離れた相手・・・本気じゃなきゃ言えないし。」
鈴「ならよかった。たまには遊んでね?」
うさぎプレートのご飯を、また口に運び出した鈴。
俺はその姿をじっと見ていた。
直哉(いつの間にこんなに大人になったんだよ・・。)
しっかりした意見。
先のことまで考えてる。
出会った頃は・・・まだまだ子供だったのに・・・。
直哉(・・・やられっぱなしは好きじゃないんだよな。)
自分の想いを鈴に思い知らせるために、俺は思い付いたことがあった。
それは帰りに実行することにして、ひとまず鈴のご飯が終わるのを待った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
鈴「ごちそうさまでしたっ。」
直哉「美味かった?」
鈴「うんっ。かわいくて美味しくて、最高だねっ。」
直哉「ならよかったよ。」
席を立ち、会計を済ませた。
帰り道はまた森のような空間を抜けていく。
鈴「すごいねぇ、木のトンネルー。」
直哉「だな。」
平日ということもあってか、人がいない。
俺は前を歩く鈴を後ろから抱きしめた。
鈴「!?」
直哉「帰れば・・・こんなことできないしな。」
鈴は抵抗することなく、俺に抱きしめられていた。
俺は鈴の顎をすくい上げ、真上を向かせた。
鈴「へ?」
ちゅ・・・。
鈴「!?」
直哉「仕返し。」
鈴は真っ赤な顔をしながら俺を見上げていた。
直哉「そんな顔するなよ。」
鈴「~~~~っ!?」
直哉「・・・かわいいやつ。」
俺たちは森のような道を抜け、また電車に乗った。
乗り換えを繰り返して・・・家まで送った。
鈴「今日はありがとうっ。」
直哉「どういたしまして。・・・ところでさ、『結果出す』って何するんだ?」
鈴「ナイショー。」
直哉「べつにいいけど・・。」
そんなことを話してると、翔平の車が車庫に入ってきた。
車から下りてきた翔平が俺たちに聞く。
翔平「あれ?二人で出かけてたのか?」
鈴「うんっ。うさぎのご飯食べに連れて行ってもらったのー。」
翔平「う・・うさぎのご飯?」
きっと翔平は違うものを想像したに違いない。
鈴と俺は顔を見合わせてクスクス笑った。
翔平「?」
鈴「うさぎの形をしたご飯だよ?ちゃんと白いご飯っ。」
翔平「あぁ、そういうことか。」
翔平も帰ってきたことだし、俺は帰ることにした。
直哉「じゃな、翔平、鈴。」
鈴「またねー。」
翔平「またな。直哉。」
鈴とのデートを思い返しながら、俺は帰路についた。
鈴は食べ始めたご飯を喉に詰まらせた。
鈴「ごほっ・・!ごほっ・・!」
直哉「大丈夫か?」
鈴「大っ・・丈夫っ・・!ごほっ・・!」
鈴の咳が落ち着くまで待ってからもう一度聞いた。
直哉「俺、鈴が好きだよ?兄じゃなくて、一人の男として。」
鈴「お兄ちゃん・・・。私も好きだよ?」
直哉「うん。この前言ってくれたもんな。」
鈴「うん。」
直哉「まぁ・・・フツーならこのまま付き合ったりするんだけど・・・お前、高校生だし・・・」
鈴「?」
直哉「まだ『兄妹』でいたいと思う。」
俺の言葉に鈴の動きが固まった。
鈴「・・・・わかった。」
一瞬固まったのち、すぐに返事をしてくれた鈴。
直哉「・・・ほんとにわかってるのか?」
鈴「わかってるよ。私、16歳になったの。法律上では結婚もできる年だよ。」
直哉「結婚・・・。」
キリッとした目で俺を見てる鈴。
鈴「私と年が離れてるからでしょ?お兄ちゃんたちとも仲がいいし・・・。」
直哉「まぁ・・・。それもあるけど。」
鈴「『も』?」
直哉「・・・一番はお前だよ。」
鈴「私?」
直哉「鈴は賢い高校に通ってる。その高校の卒業者は結構な確率で国を・・・未来を担う仕事に就くことが多い。」
鈴「・・・まぁ。」
直哉「お前の未来を潰したくないんだよ。」
鈴は俺の言葉を真剣に聞いてくれていた。
時々俯いたりもしてたけど・・・。
鈴「・・・ありがとう。」
直哉「え・・?」
鈴「私のことを考えてくれて・・・ありがとう。」
鈴は笑顔を見せながら俺に言った。
直哉「礼を言うのか、この状況で。」
鈴「でもね?」
直哉「うん?」
鈴「私、この1年で結果出すから。」
直哉「・・・・・うん?」
鈴「その結果次第で・・・私と結婚してくれる?」
直哉「!?・・・ごほっ・・!ごほっ・・!」
今度は俺がむせた。
飲んでたコーヒーで。
鈴「大丈夫?」
直哉「大丈・・夫っ・・!ごほっ・・!おまっ・・何言ってんのかわかってんのか?」
鈴「わかってるよ。一生一緒にいるんでしょ?」
直哉「大きくは間違ってないけど・・・。」
鈴「あれ?お兄ちゃん、もしかして私とは遊び?」
直哉「!?・・・どこでそんな言葉を覚えたんだよ・・。遊びなわけないだろ?こんな年の離れた相手・・・本気じゃなきゃ言えないし。」
鈴「ならよかった。たまには遊んでね?」
うさぎプレートのご飯を、また口に運び出した鈴。
俺はその姿をじっと見ていた。
直哉(いつの間にこんなに大人になったんだよ・・。)
しっかりした意見。
先のことまで考えてる。
出会った頃は・・・まだまだ子供だったのに・・・。
直哉(・・・やられっぱなしは好きじゃないんだよな。)
自分の想いを鈴に思い知らせるために、俺は思い付いたことがあった。
それは帰りに実行することにして、ひとまず鈴のご飯が終わるのを待った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
鈴「ごちそうさまでしたっ。」
直哉「美味かった?」
鈴「うんっ。かわいくて美味しくて、最高だねっ。」
直哉「ならよかったよ。」
席を立ち、会計を済ませた。
帰り道はまた森のような空間を抜けていく。
鈴「すごいねぇ、木のトンネルー。」
直哉「だな。」
平日ということもあってか、人がいない。
俺は前を歩く鈴を後ろから抱きしめた。
鈴「!?」
直哉「帰れば・・・こんなことできないしな。」
鈴は抵抗することなく、俺に抱きしめられていた。
俺は鈴の顎をすくい上げ、真上を向かせた。
鈴「へ?」
ちゅ・・・。
鈴「!?」
直哉「仕返し。」
鈴は真っ赤な顔をしながら俺を見上げていた。
直哉「そんな顔するなよ。」
鈴「~~~~っ!?」
直哉「・・・かわいいやつ。」
俺たちは森のような道を抜け、また電車に乗った。
乗り換えを繰り返して・・・家まで送った。
鈴「今日はありがとうっ。」
直哉「どういたしまして。・・・ところでさ、『結果出す』って何するんだ?」
鈴「ナイショー。」
直哉「べつにいいけど・・。」
そんなことを話してると、翔平の車が車庫に入ってきた。
車から下りてきた翔平が俺たちに聞く。
翔平「あれ?二人で出かけてたのか?」
鈴「うんっ。うさぎのご飯食べに連れて行ってもらったのー。」
翔平「う・・うさぎのご飯?」
きっと翔平は違うものを想像したに違いない。
鈴と俺は顔を見合わせてクスクス笑った。
翔平「?」
鈴「うさぎの形をしたご飯だよ?ちゃんと白いご飯っ。」
翔平「あぁ、そういうことか。」
翔平も帰ってきたことだし、俺は帰ることにした。
直哉「じゃな、翔平、鈴。」
鈴「またねー。」
翔平「またな。直哉。」
鈴とのデートを思い返しながら、俺は帰路についた。
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!